1.開催日時:平成30年1月19日(金) 13:30~16:00
2.場所 :狭山元気プラザ B棟2階 大会議室
3.講座名:「身近なところでソーシャル・ビジネスの“種”を見つける講座」
4.受講生:受講者数14名 出席者13名 欠席者1名
コーディネーター小山学長 講座リーダー1名 スタッフ3名
5.第6回講座:
*講師: 飯能信用金庫 経営支援室 本橋 実
*テーマ:ソーシャル・ビジネスを志す市民のための「事業計画と資金計画」
(1) 飯能信用金庫について
*昭和26年創業 *県内44店舗 *資金総額 1.2兆円
*預金額 54百億円
(2)事業計画とは
*思い描いた事業をいかに実現していくかを表したもの
*何に使う~協力者や金融機関への説明のため
~自分自身の確認のため
1)事前の想定 (PLAN)
2)スムーズな実施(DO)
3)効果の測定、検証(CHECK)
4)改善(ACTION)
(3) 事業計画を立てる前に
*創業動機は明確ですか?
*事業について経験、知識はありますか?
*事業継続の自身は有りますか?
*家族の理解は得られていますか?
*創業場所は決まっていますか?
*必要な従業員は確保できてますか?
*セールスポイントは有りますか?
(4)資金計画とは‥‥
1)創業前に必要な資金を想定する
2)資金の調達方法を想定する。
3)業況の見通しを想定する。
4)返済見通しを想定する。
5)現金の出入りを想定する。
(5)資金計画をたてる前に‥‥
1)売上高、利益の予想は有りますか?
2)売上高、利益の予想が下回った場合の対応策を検討していますか
3)自己資金の用意はありますか
4)(借り入れをする場合)返済の原資はありますか
5)支払い、受け取り条件は把握していますか
6)現金の出入りを把握していますか
(6)ワークショップ~モデルケース(自治会で高齢者の日常生活を支援するソーシャル・ビジネスを例にして)
*条件設定:1000世帯の高齢者が住む地域の自治会。その内約半数が一人住まい。
*ビジネスモデル:自治会内でボランティアを募集
:自治会内での困りごとをボランティアの力で解決する
:解決に対する対価は500円/1時間、ボランティア謝礼300円
:差額の200円を事業運営費に充てる。
以上のビジネスモデルについて、受講生を3つのグループに分けてのワークショップを実施した。
各グループはこのビジネスモデルの条件に従って、具体的な事業(開業)計画書の作成を行い、最後にグループ毎にビジネス・プランの発表を行い、講座を終了した。
グループ毎にビジネス・プランの発表:左から有賀さん、野口さん、武藤さん
<受講生の意見・感想>
*「創業動機」を明確に持つことが大切だということは当然だが、自分自身が持って いるかは今後の課題だと思った。
*相手が有ることなので、お互いの信頼関係が必要である。
*自分自身独居老人なので、高齢者向け生活支援事業に興味を持った。
*5W2H、(Hの一つはHOW MUCH)を考えたい。
*ソーシャル・ビジネスの目的をリタイア後の知識、能力を地域の財産と捉え、これらの人がいきいきと力を発揮できる場所を作ることにする。
*モデルケースについてグループでア話し合うことによって色々な考えが出てきてよかった。
<講座リーダーのコメント>草野 喜実勝
*講師(飯能信用金庫=金融機関)の立場でこの講座の中で何をテーマに話すべきか事前に相談を受けたので、ソーシャル・ビジネスの起業に当たって必要な事業計画(資金計画)の立て方とモデルケースとして具体的に事業目的、事業内容をグループで話し合った結果、大変議論が盛り上がったと思う。
*前回までは“種”を見つけるヒントとなる講義が続いたが、今回は一気に事業計画の立案に取り組んだことで、それぞれ具体的なビジネスプランを考えるキッカケになった様子であった。
*高齢者の生活支援を有償ボランティアによってソーシャル・ビジネスとして事業化することは受講生にとっても大変身近なテーマであると感じた。