二代目市川團十郎の日記から読み解く!(第1回)
享保期一大変換とは?
日 時:令和6年2月20日(火)13:30~15:00
場 所:狭山元気プラザ大会議室
講 師:ビュールク トーヴェ・ヨハンナ先生
受講生:21名
講師プロフィール
ビュールク トーヴェ・ヨハンナ(BJÖERK, Tove Johanna)
埼玉大学人文社会科学研究科教授
フィンランドの大学卒業後、日本文化に傾倒し立教大学に留学
その後、埼玉大学で歌舞伎を通して多方面から江戸期の文化を研究している
本講座は、さやま市民大学では今までにない斬新な教養講座ということで、新たな受講生の応募を視野に入れた募集活動を行いました。甲斐あって日本文化に興味を持っている人々などから多数の応募がありました。
大きなテーマとして「歌舞伎劇場の誕生と発展」と題して始められました。まず最初に、ビュールク先生の流暢な日本語に、受講生一同、釘付けになりました。
第1回のテーマは、① 日本の演劇史の概要と「劇場の位置付け」 ② 建物としての発展 ③ 舞台装置の発展です。
先ず、日本の演劇史は古代平安時代に始まり、中世鎌倉・室町時代を経て、近世江戸時代に繋がるということで、文学史と共にそのタイムラインから始まりました。
良く知られている「出雲阿国」が芸としての歌舞伎の発端だということ、合わせて、能・狂言についても説明がありました。また、初期の歌舞伎は能と同じ劇場を使っていたとのこと、この事実はたいへん興味深く、受講生も身を乗り出して聴き入っていました。その劇場がどういう役割を果たしたのか、建物の発展の変遷、舞台装置の発展まで、当時の建物・観劇する人々の様子をスクリーンに投影しながら講義は続きました。
日本文化に深く精通しておられるビュールク先生の講義は、たいへん興味深く次回の講座が楽しみです。
<受講生の声>
当時の建物、演者や観客の様子を見ることで理解がいっそう深まりました。
まわり舞台の技術は、からくり人形から取り入れたそうで、これはたいへん印象深かい話でした。
今日の講座で教えていただいたことを、次の観劇の際に参考にしながら観るという楽しみができました。