31-古文書学習講座
実施期間 4 月10日(水)~9月10日(火) 開講時間 13:30~15:30 定 員 15名
開講曜日 火曜日 受講場所 狭山元気プラザ 受講料 12,000円 保険料 800円
<講座のアピールポイント>
① 本講座は、狭山市内に残されている貴重な古文書を読めるようにという願いを込めている。具体的な史料を 通して江戸時代の地域を読み解くことで、当時の庶民の生活の一端を具体的に知ることができる。
② 江戸幕府が出す公文書は、公用書体である御家流で書かれていた。本講座では原文の崩し字を一文字ずつ読 み取り、その内容を理解し、最後は読み下し文にして一緒に声を出して読む。
③ 古文書の読解だけでなく、市内に残る句碑や歌碑、記念碑などの石碑も取り上げる。
「覚―水野新田開発の記録」は、狭山市水野の牛窪家が所蔵する文書である。代々、仏壇に大切に保存さ れてきた。本文書を通して、今から 350 年ほど前の水野の開発の様子を具体的に知ることができる。
「利白和尚霊験記」は、狭山市青柳の飯島家に所蔵されている文書である。本文書は同地に所在する釈 迦堂の由来を書き留めている。構成は春夏秋冬の四部五章からなり、冬の部では利白和尚がひたすら修行 に励み、仏道修行の日々を送る様子を記す。そして、多くの民衆から信仰を集めるようになった経緯を知 ることができる。
「伊勢西国道中記」は、狭山市水野の志村家が所蔵する文書である。本文書は水野村から伊勢参宮と西 国三十三観音巡礼を記した道中記で、江戸時代、庶民も信仰を目当てに各地を旅行していたことか分かる。
上記 3 点の古文書を読み解くことにより、地域の庶民生活を具体的に知ることができる。江戸時代が 遥か彼方の歴史でなく、身近なものに感じるようになるだろう。そして、皆さんが少しでも古文書に興味、 関心を持ってもらえたならばうれしく思う。
<講師の紹介>
権田 恒夫(ごんだ つねお) 昭和 25 年(1950)埼玉県大里郡大里村(現熊谷市)生まれ。昭和 49 年(1974)新潟大学教育学部卒業。 昭和 52 年(1977)、狭山市水野に転居する。昭和 49 年から平成 23 年まで川越市と狭山市で教職を勤め る。古文書を通して郷土史を学ぶ。平成 18 年「埼玉県文化ともしび賞」を受賞する。平成 25 年から狭 山市文化財保護審議委員。
<修了後の活動事例>
古文書学習の修了生が勉強会を組織し、狭山市内の残っている古文書を一般市民に広く紹介する。
・平成31年度カリキュラムはこちらから ⇒ 古文書学習講座
◆古文書学習講座に関するお問い合せ先は、権田 恒夫まで。 電 話 04-2958-4668 Email gonchie@nifty.com
主催:狭山古文書勉強会
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