開講日時: 平成29年1月20日(金) 13:30-15:30
場 所: 元気プラザ大会議室
受講生 : 11名 出席者8名 欠席者3名
第8回講座は事例研究④事例研究と題して2名の講師をお迎えしました。
1.特定非営利法人なごみテラシマ
理事長 寺島康子 講演者
法人の概略
住所:狭山市富士見2丁目21-27号
登記日:2012年8月23日
事業年度末日:3月31日
定款に記載された法人の目的
この法人は地域住民が「いつまでも自分らしく安心して」暮らせるまちづくりに貢献するため、市民、地域,企業などとの連携ネットワークを構築し活動して行くことを目的とする。
主たる事業
高齢者・障碍者への福祉サービス
・生活支援
・移送サービス
様々な規制があり、健常者を送迎してはいけない。保険カバー。事故対応。
車検、車いすを含めての移動をともなうので保険による事故発生時の補償を含めたマニュアル作り。
現在3台の車が車いす対応となっており、毎日スケジュールいっぱいの活動を行っている。
その他病院への通院、買い物代行に9台の乗用車と契約を行い稼働している。 ドライバーの年齢は66歳ぐらい。
・家事代行
高齢化により買い物に行くにも、移動手段がなく困っている独居老人の買い物手伝いや。買い物代行があり、多忙な毎日を送っている。
・利用登録者は100人、9台の車(内3台の車いす専用車)を使って業務を行っている。毎週月曜日~金曜日の9:00-17:00までの間支援者の協力を得ながら業務を遂行する毎日であるが、3つのスローガン、1.相手の幸せを、2.自分に誇りを、3.世の中のためにをもとに自然体で活動を行っている。
・いろいろ課題は多く山積しているが、利用者からの「有難う」と感謝の手紙をもらった時には「元気をもらい」次への労働意欲の向上に大いに喜びを感じる毎日である。
・これからの日々の活動を円滑に進めていくには、地域の実情把握が難しく、利用者から声がかかった時のみお手伝いができない。したがって行政や、関連団体との情報交換によって、それを生活支援に役立てていけば無駄な動きがなくなり効率の良い支援活動が可能になると考えている。とのコメントがあった。
2.NPO法人コモンズ
理事長:常世田幸久氏(安心お助け隊 運営責任者)
地域活動経緯概要
NPO法人コモンズ運営「安心お助け隊」活動
安心お助け隊運営 生活支援サービス内容
安心お助け隊の3大見守り
訪問見守
・直接お顔を拝見する中で心配事お困りごとをお聞きし応援します。
・日頃からの体調の変化に気づき、より詳しいご様子を遠方にお住まいのご家族様にお届けします。
電話見守り
・私たちが気にかけない小さなことでも、高齢者の方たちにとっては大きな心配事となります。また、家の中だけで生活しますと大きな孤独感を感じます。
・お話しすることで不安のない快適な生活をしていただけるとおもいます。
緊急時の駆けつけ見守り
・ご本人からの緊急時の依頼はもちろん、ご家族からの電話に出ないなどすぐに様子を見てほしいとき駆けつけます。
・万が一の場合はご家族・友人様への連絡も行います。
利用会員の年度別入会推移
フードバンク・フードドライブの運営 コモンズはこの活動にも積極的に参加しています。
~ 受講生からのコメント ~
NPO法人なごみテラシマ
・他人のために行い尽くすことが自分の幸せ、素晴らしいことと感銘を受けました。他の事業にも通じるものと考えられます。
・利用者が喜んで下さることが一番うれしいと思えることが自分の喜び
-素晴らしいソーシャルビジネスですね。いいお話を聞かせていただきました。
・9名のスタッフの皆さんの愛情が利用者に伝わっていると感じました。ご努力の証だと思います。人さまのためにという思いが自分の幸せにつながるという寺島さんのお優しい気持ちに感動しました。
NPO法人コモンズの講演
・短期間の間に多角的分野拡大されたことに見習うべきものがあります。
・しっかりした組織にしあがっていると思いました。やる気と体力がまず必要ですね。力強いお話でした。
・高齢者の社会参加地域で支えていく、これからの助け合いがうまく回るとよいですね
・すごく広範囲で活躍されているので驚いています。ほかでもやられているフードバンク・ドライブは必要でないものを必要な方にお届けするというとても有効なサービスだと思います。私もカーブス狭山店に何種類かを届けました。
・生活支援サービスの充実を多様な内容で取り組まれていることは素晴らしいといつも思っております。一人暮らしの高齢者の増加が見られる狭山市でも安心して暮らせる社会を支えていただく力強い団体と感じています。
講座リーダーからのコメント 江頭 誠治
元気大学試行コースで常世田さんと机を並べて、CB起業コースを修了した同じ修了生として、短期間のうちに生活支援事業を立ち上げ、2025年を見据えた介護保険法の改正にも十分対処すべく計画を立てられ、準備をされている手腕には頭が下がります。今後のご活躍とご自身の健康に十分ご留意され活躍されることを祈願いたします。
小山学長より、受講生の皆様に次のような通知がおこなわれました。
本講座もあと2回を残すのみとなりました。最終回は2月17日(金)となります。当日は受講生の皆様全員に私が取り組んでみたいソーシャル・ビジネス・プランの発表を行っていただきます。構想を練っておいてください。