自分の力を社会の力に
二期目のさやま市民大学での学びがスタートします。入学式は4月10日です。
4月より開講講座の受講生は315名となりました。後期に開講予定講座の受講者を加えますと400名を超す受講者が、さやま市民大学の学びの場を活用して、新たな生きがい創りと自分・新発見の旅に出るということになります。
一期生の修了生、398人がこの三月に巣立っていきました。学んだ成果を活かして、早くもこの四月より、自分たちの手で「健康づくり」、「ふるさとタウン化」、「花のまちづくり」などを目指す地域活動に着手するグループが誕生します。誠に嬉しい限りです。
私たちの市民大学は、学ぶだけでなく、自分たちが暮らす地域やコミュニティのために、あるいは直面する社会課題の解決のために、何かを始めたいという想いが実現できる学びの場でありたいと強く願っております。実践のために学ぶ、全国でも余り例を見ない先進的市民大学を目指しております。人それぞれが持つ自分の力が社会の力になれたら、これほど幸せなことはありません。
地域に暮らす幸せの標準システムの破たん
夫婦二人と子供二人という「標準家族像」がすでに過去のものとなりました。「夫婦二人」の生活からさらに「おひとりさま」の生活が標準になりつつあります。おひとりさまの老後の幸せが保障できる暮らしの社会システムを構築していかねばなりません。少子高齢化、人口減少化が進む中で、豊かに暮らし合えるために必要なコミュニティの創り直しに関われる市民人材の育成が急がれています。
幸せのデザインを描く
さやま市民大学への受講動機を聞きますと、ふるさと狭山という地域の中に新たな居場所を見つけ出したいという答えが返ってきます。家庭、職場に代わる第三の居場所を地域の中に見出せるかどうかが、これからの生きがい創りと大きく関わってきます。家族、職場に次ぐ第三の居場所・空間・社会縁があるかないかが、豊かに生きるうえで欠かせない命綱になる可能性があります。
市民大学の運営者と受講生が一体となって、このような生活知(心豊かに暮らすための支え合いや絆づくり)を生み出していくつもりです。
「まちづくり」、「健康・福祉」、「いきがい」を柱とした3つのコースに分かれて市民大学講座がスタートします。地域や社会が必要とする、新しい幸せのデザインが描ける市民人材づくりを目指して、さやま市民大学の二年目の挑戦が始まります。