- 素敵な卒寿記念誌が誕生
平成から令和へ。新時代の幕開けの記念すべき年に、さやま市民大学のゆかりの仲間達100人が寄稿した、大変貴重な一冊の本が誕生しました。書名は『さやま市民大学ゆかりの100人』。発行日は令和元年5月1日(元旦)。著者は市民大学最高齢受講者の花形直平翁。花形さんは本年の誕生日(8月25日)を以て目出度く卒寿を迎えられます。
花形さん自身が卒寿記念に何かを残したいと心に決め、約一年前から密やかに粛々と準備を進めてこられた傑作です。339頁に及ぶハードカバーの上製本に仕上がっています。狭山を知るうえで欠かせない魅力的な写真も数多く収められている。自主編集、自費出版による大作の誕生です。
市民大学での学びを通して知り合った素敵な仲間たちが、花形さんの卒寿祝いを念頭におき、それぞれが想いを綴った原稿が花形さん自身の手で編集され、品格ある一冊の本に編纂されています。
- 市民大学の多様な仲間が寄稿し合う
したがって本書は、よくある自叙伝ではありません。もちろん、花形さん自身の自伝(若き血潮の元予科練生)の稿もありますが、ほとんどが花形さんと付き合いのある市民大学の素敵な仲間達、花形さんが尊敬する文人・アーティストの皆さん、市民大学の講座講師を引き受けられた仲川幸成さん(前狭山市長)、大野松茂さんらも寄稿(元狭山市長)、昨年一月に急逝された広沢謙一先生への追悼文などが本書に彩を添えている。
健康長寿で日常生活を楽しみ、ひたすら学び続ける花形さんへの尊崇の想いを綴った卒寿記念誌であることに間違いありませんが、嬉しいことに、本書が市民大学での学びがそれぞれの生きがいになっている多くの仲間達によるさやま市民大学応援歌に仕上がっていることに気づかされました。市民大学での学びを通しての百人百様の市民大学像が浮き彫りにされているという印象をもちました。
ふるさと狭山をこよなく愛し、学びが日常生活(キョウヨウとキョウイク)の一部になっており、市民大学に深い愛着を持ち続けてくださっている花形直平さんとのゆかりの方々が寄稿し合ってこそ誕生した、素敵な著作の誕生に心からお祝いと同時に感謝を申し上げたい。風雪に耐えながら咲く梅花の如く、凛として生きる、人生のまことの花を咲かせたと思います。
- 地域貢献と社会貢献の最高傑作
通算二十三に及ぶ講座を受講している花形さんの普段の口癖は、「私は学びの成果を何も地域に還元してない」です。本当にそうでしょうか。自分がそう思っているだけに過ぎません。これほど多くの市民大学関係者が喜んで寄稿に賛同し、参加してくれた事実が何よりの証拠です。本書『さやま市民大学ゆかりの100人』の誕生は花形さんの生き方から生まれた足跡であり、これ以上の「社会貢献」はないと言っても言い過ぎではありません。次に何を残されるか、これからの期待が膨らみます。
本書は限定出版のため、書店では売られておりません。狭山市内の図書館には寄贈されていますのでそこで読まれるか、さやま市民大学内の「図書サロン」にてお読みください。是非、一読をおすすめいたします。
(令和元年6月吉日記)