◎開催日 平成 30年 10月 5日(金) 時間 13:30~15:30
◎場 所 狭山元気プラザ B棟2階 大会議室
◎担当講師 さやま市民大学学長 小山周三
◎講座スタッフ コーディネーター:小山周三
◎講座リーダー:草野 喜実勝 :スタッフ: 山影昶、江頭誠治、有賀富士子
◎本日のテーマ:「人生二幕目の楽しみは「まちづくり」から始まる」
1.「まちづくり」を学びの対象にする「市民大学」が増えている、その背景。
*「まち」は「共同して住み、暮らす場」~「いえ」と「まち」の関係、地域とコミュニティに暮らす。
*「まちづくり」は「生活者起点」「市民起点」から創られる。
*生活の豊かさは「まちと共に」存在する。中間支
*「地域・まちづくり」との共に考える「二幕目の人生」
2.「学びの場」の大きな変化
*「生涯学習」から「社会参加」~学びの目的の変化~趣味・教養型から地域学習・地域づくりを学ぶ
*「教養」と「教育」の変質~「キョウヨウ」と「キョウイク」~学びの場が居場所に、仲間づくりの場
*地域コミュニティの課題発見と解決方法を学ぶ~コミュニティ・デザイン、コミュニティ・マネジマント
~コミュニティ・ビジネスなどの新概念登場
*「まちづくり」は「市民学」、「協働・連帯論」~ハードからソフト・ハートのまちづくり
3.いまこそ必要「人生100年時代」のライフデザイン
*「生き方革命」が問われている~「人生80年時代」から「人生100年時代」へ:社会システムの再検討
*「老後人生」だは済まされない、「生涯現役社会」:老後、余生、老人は死語化
* 団塊の世代は「第二の生き甲斐探し世代」~地域学習X社会参加、地域デビューから始まる
4.「人生100年時代」のライフデザイン~5つの生きがいエンジン
①「健康寿命」を延ばす:社会貢献
⓶「就業寿命」を延ばす~人生に定年はない
③「資産寿命」資産を増やすこと
④「学習寿命」を延ばす~市民大学の使命
⑤「社会参加寿命」を延ばす~市民活動へのさん参加
5.生涯現役社会の実現に向けて
*生涯活躍社会
*第一幕目の人生:仕事、子育て後、生活。環境重視
*第二幕目の人生:退職後、子育て、第二の人生の始まり
*第三幕目の人生:・・・・・
6.準備と覚悟
*理想の生き方~「歳はとっても年はとらない」~「カラダ」と「ココロ」の健康づくり
*「健康は社会貢献」~健康+長寿社会の実現
* 定年後20年以上の長い人生の豊かな生き方?
・現役時代の仕事時間、:100万時間(人生80年時代)
・退職後20年間の自由時間:10万~15万時間
・人生100年時代の自由時間:15万~20万時間~「ココロ」の健康づくり、学びと社会貢献
7.地域課題の発見・解決は「市民起点」
*高齢者支援/健康づくりサポート/地域福祉ケア
*子育て支援/学習支援
*地域防災
*地域活性化支援/地域の居場所づくり/困りごと相談
*生きがい発見サポート、など
8.市民大学修了生たちの市民活動:「生きがいアドバイザー」として活躍
*健康づくりサロン
*生活支援~困りごとお助け隊
*地域づくり~居場所づくり、コミュニティカフェ等の運営
*まちの美化~ガーデニングを活かした花のまちづくり
*人材づくり~市民大学講座運営スタッフ
*社会参加支援~参加支援相談
*学習支援~西武文理中学・総合学習の支援
*市民大学の講座づくり支援~協賛講座
9.市民大学は「生きがい発見装置」
*学ぶことは「生きる」こと
*教育は「人が育つ環境づくり」
*心にスイッチが入れば「意識」「行動」と「成果」が変わる
*「生きがい」と「幸せ」は自分で創る
*自己創造
10.二幕目の人生を楽しむために・・・
*三人称の生きがい~他者と共にある生きがい
*「強み」で生きる、「強み」を磨く~他人に教えることの出来る趣味を持つ
*地域の為に何が出来るか?~地域はヨコ社会。ヨコ社会での生きがいづくり、過去は過去の自覚
*ソーシャル・ビジネス=地域課題解決起業~社会貢献X生きがいXビジネス発想~企業とボランティア活動の 中間支援の事業化
11.今日のまとめ:まちづくりの中に生きがいの“種”を探す
*「まちづくり講座」の目的とねらい
*社会や他人から必要とされる自分を創る:地域は生きがい・幸せづくりの「宝庫」
*「まちづくり」は「自分づくり」
*「協働のまちづくり条例」の制定~来年は狭山の「まちづくり元年」に
以上
<受講生の意見・感想>
*良い提案をしても何をするにしても住む人、来てくれる人を増やさないと結果がでないと思います。
*ただ20年延びるだけではないのだ、と思う。
*どの時代においても人々がコミュニケ―ションの場を持つこと。
*特に「就業寿命」と「学習寿命」のバランスで生きがいの幅を広げること。
*(人生二幕目の楽しみ方について)考えていたつもりですが、改めて周囲を見回して再確認したい。
*地域福祉、趣味、講座など大いに楽しんでいきます。
*(人生100年時代について)前提は健康体で100年を生き抜くことに尽きると思う。
*生涯現役時代、老後、余生、老人などは死語だ、という言葉は力強い発言だと思う。
*年を取ればとるほど地域とつながっていることが大事です。
<講座リーダーのコメント>草野 喜実勝
*「学長の「まちづくり講座」も11回目を迎え、小山学長の「まちづくり論」をじっくり、詳しく伺うことができた講義であった。
*「人生100年時代」に向けて「人生二幕目の楽しみは「まちづくり」から始まる、というテーマは、二幕目 を迎えている受講生の多くにとって、多いに考えさせられる、
という意味で考える“スイッチ”が入ったのではないかと思う。
*今回の受講生の多くが人生の「一幕目」ではそれぞれ多くの経験と知見を蓄えてきた方々が多く、その意味で今回の講義はかなり参考になったものと思う。