★ 開催日: 令和元年 9月20日(金) 時間 13:30~15:30
★ 場 所: 狭山元気プラザ 大会議室
★ 担当講師 :元西武文理大学教授 安田 亘宏氏(創造開発研究所 主任研究員)
★ 講座スタッフ :講座コーディネーター さやま市民大学学長 小山周三
:スタッフ 草野喜実勝、江頭誠治、中山美喜子、松瀬陽子
★講座テーマ:「イベント・プロデュース」を成功させる法則
1.日本の祭
1)祭りとは:語源~祀るの名詞形
:始まり~豊作祈願 豊穣への感謝
2)祭りの進化:農村の神(豊作祈願)⇒町の発達(神社の力)行事の祭り化
:国・自治体・企業・市民が祭りやイベントを作る
⇒祭りやイベントは多くの人を呼ぶようになる。
3)祭りの分類:祭事・神事~神様、仏様と関係のある伝統的な祭り(盆踊り、夏祭り、
京都の祭り)
:季節祭事~市民の祭り、季節の催し(七夕祭り、雛祭り、花火大会、雪祭り、花の祭り)
:イベント~現代的な催しもの(博覧会、音楽祭、芸術祭、スポーツイベント)
4)祭りの効果:来訪者の増加、地域経済の活性化、地域住民の誇りの高揚、地域の知名度アップ、 地域文化の交流と伝統文化の継承、オフシーズン、オフデイの解消、周辺観光地への波及効果、新たなビジネスチャンスの創出
2.イベント
1)いろいろなイベント
*個人:誕生会、七五三、雛祭り、ホームパーティー、婚活パーティー、成人式、結婚式、
金婚式、葬式…
*学校:入学式、運動会、文化祭、発表会、コンクール、水泳大会、遠足、修学旅行、卒業式
*地域:夏祭り、秋祭り、盆踊り、マラソン大会、田植え祭り、花火大会、商店街祭り
*企業:入社式、PRイベント、新商品発表会、展示会、見本市、説明会、講演会
*文化:芸術祭、音楽祭、コンサート、ロックフェス、演劇祭、映画祭、講演会、シンポジウム、各種マーケット
*国:オリンピック、万博、ワールドカップ、世界選手権、園遊会、
~以上全てのイベントはそれぞれ何らかの目的を持って開催されている~
2)イベントの定義
*「イベントとは、何らかの目的を達成するための手段として行う行事である」
~イベントそのものが目的になることは無い~
*「イベントは一定の場(空間)で、一定期間、ある特定の形態で、住民を中心に多くの
人が集まり開催されるもの」
*「イベントはコミュニケーションのメディアである。」
~従来のマスメディアとは異なり、双方向のコミュニケーションメディアである~
3)イベントの実施形態による分類
*展示会・博覧会系:博覧会、見本市、展示会
*祭り系:伝統的・継続的な祭り、伝統的・単発的祭り
*会議・集会系:会議、集会、講演会、シンポジウム、講演会、セミナー
*文化・芸能系:音楽・演劇・文化芸術・映像・テレビ・芸能・エンタメ
*スポーツ系:選手権大会、エキジビションション、トライアル
4)イベントの参加形態別分類
*オープンタイプ:一般市民に公開、誰でも参加可能、無料、もしくは少額の入場料
*クローズドタイプ:一定の条件を満たした人のみ入場可能、高額の入場料
*市民参加型:市民がイベントの出演者、スタッフ、協力者として参加するイベント
*来場者参加型:来場者がイベントのプログラムを体験・体感できるイベント
*利益享受型:イベントに参画することにより景品やサービスを受けられる。
*啓発学習型:イベントに参加することがによって知識や情報を得られる。
3.地域イベント
1)地域イベントとは・・
*地方自治体、または地域社会の構成員が実施するイベント
*地域活性化・地域振興を目的として計画的・戦略的に実施されるイベント
*規模・形態は多種多様、共通理念は「市民参加」「住民参加」
2)地域イベントの開催目的
①地域の知名度アップ ⓶地域のイメージアップ、③住民の意識改革、④地域の新たな
魅力の発見・創出、⑤地域産業・商品の振興創出、⑥地域間交流の促進、⑦集客・観光
の振興、⑧生活文化の充実、⑨住民の健康増進、⑩地域を担う人材の育成、⑪国際交流
の促進
3)地域イベントの留意点
①求められる構想段階から全体像の把握:
⓶決め手となる準備段階のプロセス:「何を創るか」と同時に「どのように創るか」がポイン
ト、決定するに至る仕掛けを内蔵する。
③鍵を握るプロデュース機能の確立:イベントの基本構造の構築や予算編成、全体の進行を
調整・管理
4.イベント・プロデュース
1)イベントのプロデュース機能
*そのイベントの目指すべき全体像を把握し、輻輳する様々な要素や条件の調整を行いな
ながら、様々な制約の中で最も効果を高めるよう、それらをひとつのシステムとして
くみ上げていく機能。
*計画段階から終了に至るまで、そのプロジェクトの進行管理を一貫して総合的に統括す
る機能。
*プロデュース機能の役割:
①目指す目標や理念、向かうべき方向が常に明示され続けること
⓶常に一貫した判断基準が用意されていること
③意思決定ルールが確立されていること
★「イベント・プロデュース」を成功させる法則
1.日本の祭
1)祭りとは:語源~祀るの名詞形
:始まり~豊作祈願 豊穣への感謝
2)祭りの進化:農村の神(豊作祈願)⇒町の発達(神社の力)行事の祭り化
:国・自治体・企業・市民が祭りやイベントを作る
⇒祭りやイベントは多くの人を呼ぶようになる。
3)祭りの分類:祭事・神事~神様、仏様と関係のある伝統的な祭り(盆踊り、夏祭り、
京都の祭り)
:季節祭事~市民の祭り、季節の催し(七夕祭り、雛祭り、花火大会、雪祭り、花の祭り)
:イベント~現代的な催しもの(博覧会、音楽祭、芸術祭、スポーツイベント)
4)祭りの効果:来訪者の増加、地域経済の活性化、地域住民の誇りの高揚、地域の知名度アップ、地域文化の交流と伝統文化の継承、オフシーズン、オフデイ
の解消、周辺観光地への波及効果、新たなビジネスチャンスの創出
2.イベント
1)いろいろなイベント
*個人:誕生会、七五三、雛祭り、ホームパーティー、婚活パーティー、成人式、結婚式、
金婚式、葬式…
*学校:入学式、運動会、文化祭、発表会、コンクール、水泳大会、遠足、修学旅行、卒業式
*地域:夏祭り、秋祭り、盆踊り、マラソン大会、田植え祭り、花火大会、商店街祭り
*企業:入社式、PRイベント、新商品発表会、展示会、見本市、説明会、講演会
*文化:芸術祭、音楽祭、コンサート、ロックフェス、演劇祭、映画祭、講演会、シンポジウム、各種マーケット
*国:オリンピック、万博、ワールドカップ、世界選手権、園遊会、
~以上全てのイベントはそれぞれ何らかの目的を持って開催されている~
2)イベントの定義
*「イベントとは、何らかの目的を達成するための手段として行う行事である」
~イベントそのものが目的になることは無い~
*「イベントは一定の場(空間)で、一定期間、ある特定の形態で、住民を中心に多くの
人が集まり開催されるもの」
*「イベントはコミュニケーションのメディアである。」
~従来のマスメディアとは異なり、双方向のコミュニケーションメディアである~
3)イベント の実施形態による分類
*展示会・博覧会系:博覧会、見本市、展示会
*祭り系:伝統的・継続的な祭り、伝統的・単発的祭り
*会議・集会系:会議、集会、講演会、シンポジウム、講演会、セミナー
*文化・芸能系:音楽・演劇・文化芸術・映像・テレビ・芸能・エンタメ
*スポーツ系:選手権大会、エキジビションション、トライアル
4)イベントの参加形態別分類
*オープンタイプ:一般市民に公開、誰でも参加可能、無料、もしくは少額の入場料
*クローズドタイプ:一定の条件を満たした人のみ入場可能、高額の入場料
*市民参加型:市民がイベントの出演者、スタッフ、協力者として参加するイベント
*来場者参加型:来場者がイベントのプログラムを体験・体感できるイベント
*利益享受型:イベントに参画することにより景品やサービスを受けられる。
*啓発学習型:イベントに参加することがによって知識や情報を得られる。
3.地域イベント
1)地域イベントとは・・
*地方自治体、または地域社会の構成員が実施するイベント
*地域活性化・地域振興を目的として計画的・戦略的に実施されるイベント
*規模・形態は多種多様、共通理念は「市民参加」「住民参加」
2)地域イベントの開催目的
①地域の知名度アップ ⓶地域のイメージアップ、③住民の意識改革、④地域の新たな
魅力の発見・創出、⑤地域産業・商品の振興創出、⑥地域間交流の促進、⑦集客・観光
の振興、⑧生活文化の充実、⑨住民の健康増進、⑩地域を担う人材の育成、⑪国際交流
の促進
3)地域イベントの留意点
①求められる構想段階から全体像の把握:
⓶決め手となる準備段階のプロセス:「何を創るか」と同時に「どのように創るか」がポイン
ト、決定するに至る仕掛けを内蔵する。
③鍵を握るプロデュース機能の確立:イベントの基本構造の構築や予算編成、全体の進行を
調整・管理
4.イベント・プロデュース
1)イベントのプロデュース機能
*そのイベントの目指すべき全体像を把握し、輻輳する様々な要素や条件の調整を行いな
ながら、様々な制約の中で最も効果を高めるよう、それらをひとつのシステムとして
くみ上げていく機能。
*計画段階から終了に至るまで、そのプロジェクトの進行管理を一貫して総合的に統括す
る機能。
*プロデュース機能の役割:
①目指す目標や理念、向かうべき方向が常に明示され続けること
⓶常に一貫した判断基準が用意されていること
③意思決定ルールが確立されていること
2)イベント・プロデューサー
*計画段階から終了に至るまで、そのプロジェクトの進行管理を一貫して総合的に統括し、
イベント全体の成否まで責任を持つ専門職能。
3)イベント・プロデューサーの役割
①計画段階:イベントの目的理念の明確化~最も効果が高いと思われる内容と構造を
選択しシステム構築
~イベント全体のグランドデザインを描く、
~関係者に全体像を伝え、コンセンサスを醸成する。
⓶製作段階:限られた条件や種々の制約の中でイベントの意義と役割を達成する方向へ
と導く。予算管理、工程管理、効果管理が重要な責務。
③実施段階:期待や要求とのズレを的確に対応策を講じる、:現場を見ながらより効率
的なオペレーションの方法を検討する。
4)イベント・プロデューサーに求められる能力
①まず最初に必要な、企画力と想像力
⓶事業推進に重要な、予測能力と調整能力
③全体を通じて求められる、バランス感覚
結論:「住んでよし、訪ねてよしのまちづくり」
<受講生の感想・意見>
*全体的に考え方が変わった。(祭り、イベントに関して)
*安田先生のお話の中で「バランス感覚」が大切だと思った。
*伝統行事はどうしても高齢者中心になりがちだが若い世代の発想を組み込むことも大事。
*イベントはコミュニケーションのメディアであることを学ばせて頂いた。
*市民全体が「イベントとは何か」を考えることの重要性を再認識した。
*想像力の重要性を再認識した。
*イベントをプロデュースするときの手順を分かり易く講義して頂いた。
<講座リーダーのコメント> 草野喜実勝
*お馴染みの安田亘宏先生の「祭り、イベント論」をじっくり聞くことが出来て、改めてイベントとは?、イベント・プロデューサーとは?について再認識させられた。
*狭山市にも多くの「お祭り」「イベント」が一年中開催されているが、何れも「何を目的に」開催するのかをもう一度立ち止まって考える時期に来ているのでは?と考えさせられた。
*実行責任者が毎年遣ってるから、いつも通り遣れば良い、と安易に考えていないか、 何を目的に開催するのか?難しいと思うが一度考え直す必要があるような気がする。