1.開催日時:平成29年11月17日(金) 13:30~16:00
2.場所 :狭山元気プラザ B棟階大会議室
3.講座名:「身近なところでソーシャル・ビジネスの“種”を見つける講座」
4.受講生:受講者数13名 出席者 13名 欠席者 0名 コーディネーター 小山学長 スタッフ3名
5. 第1回講座
1.)講座の第一回目、であり冒頭「講座ガイダンス」と、受講生全員の“1分間自己紹介”を行った。また、狭山ケーブルTVからのビデオ収録の申し入れがあり、笹崎社長、小山学長、受講生全員の了解のもと、講座開始から終了までビデオカメラを回し、音声も録音した。(後日DVDに編集し社長に寄贈するとのこと。)
2.)第1回講座テーマ:「現場の経営者が語る「起業の社会性と継続性について」
~事業、お店、商品は何のために有るのか?~
1)中国の古典「易経(Book Of Changes)から学んだ“生々発展の6段階「六龍」”
〇第一段階:「潜龍(変化の始まり)」~高い志を描き実現のための力を蓄える段階。時の根本的な流れに目を向けこれからを想像すること。(学生、新入社員の時代)
〇第二段階:「見龍(目が開かれる時)」~師となる人物を見つけ基本を修養する段階。時の流れの基本を見つけ原理原則を見に付けていく。現実を見つめる目を養う。(主任、係長時代)
〇第三段階:「君子終日乾乾(道を反復する)」~リーダーたる者終日、毎日頑張るべき。一日中朝から晩まで意思をもって努力すべし。自分の頭で考え創意工夫し独自性を生み出そうとする段階。(課長時代)
〇第四段階:「躍龍(自ら試みる時)」~独自の世界を創る手前の段階。客観的に物事を捉える目を活かす方法を学ぶ。(課長、部長時代)
〇第五段階:「飛龍(変化を起こす)」~一つの志を達成し、隆盛を極める段階。洞察力を自在につ使い時と兆しを察する力を保ち、リーダーとしての軌道を外さないための対処法を見につける。(組織、企業のトップ)
〇第六段階:「亢龍(平らかなものは必ず傾く)」~驕り高ぶりの結果降り龍となる。
そしてもう一度「潜龍」の段階に戻る。(定年後の人生第二幕目に)
(2)笹崎社長の経営哲学:
①「事業」とは:時に応じて物事を切り盛りし、適宜に処置して変化させ、さらに推進して物事を通じさせる。この変通の道理によって社会の道を整え、民を導くことを「事業」という。
② お店」とは:「(商品を)見世る」⇒「美世る」⇒「(世界に)味世る」⇒「(自身を)身世る」⇒「(将来を)未世る」ものである。
③「商品」とは:「尚(尊ぶ)品」⇒「正品」⇒「匠品」⇒「証品」⇒「奨品」⇒「唱品」⇒「照品」⇒「承品」として進化していくものである。
(3)笹崎社長の人生訓:
①初心忘るべからず~時々の初心忘るべからず~老後の初心忘るべからず。
②「本気」~本気ですれば大抵のことができる~本気ですれば何でも面白い~本気でしていると誰かが助けてくれる。
③「やって見せ、言って聞かせてさせてみる、褒めてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け承認し、任せてやらねば、人は育たじ。
遣っている姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」:山本五十六 以上
<受講生の意見・感想>
*9回の講座の中で、色々な人と出会い話し合い、幅広い知識を見に付けたいです。
*常におごらず立命を大切にし、周りと比べないこと。知識よりも楽しく遊ぶ、自分が他者を幸せにするとおいう気持ちが大切である。
*直ぐに起業ということにならなくても、10年後でもアイディアや情報を集めて形にしていけたらと思います。
*サイボクハムの目指す「お店」、本物を目指して。「志事」が大事だと思います。
*社会貢献の伴わない「事業」は長続きしない。そして後継者を育てていくことがとても大事とのお話し、非常に納得しました。
*自分の事だけを考えてはダメ。社会への貢献度がいかに大切であるか。社会に貢献することで自分自身に利益が還元されてくるものだ、ということを感じた。
*地域社会が要求していることをいろいろと勉強していきたい。そしてその解決策を実行に移していきたい。
*まず自分のできることからスタート(したい)
*相手の立場になって考え、応える。自分がまずやって見せる、そして言って聞かせる、そしてやって貰う、そんな考え方で地域活動を遣っていきたい。
*笹崎社長の「仕事(ボランティア)」は楽しくやることが大切だということを理解できました。
*事業とは社会貢献するのが根幹であり、何が客の利益になるかを考えないと長く続かない、と理解しました。
<講座リーダーのコメント>草野 喜実勝
*後期講座の第一回目で、いきなり笹崎社長のインパクトのある、有意義なお話を聞くことができて、受講生の反応も極めて良好であった。
*笹崎社長の大変な博学ぶりと、それらすべてを経営の実際に活かしていることが非常に分かり易く理解できた。
*「振り返りシート」の社長のお話しの内容をそれぞれが自分自身の問題として捉え、深く理解していることが窺うことができた。
*講座として受講生集めには非常に苦労したが、結果として13名(講座終了後1名追加で14名になった。)は大変意欲的だということが分かり満足している。