1.開催日時:平成29年10月13日(金)13:30~16:00
2.場 所 :狭山元気プラザ B棟階大会議室
3.講座名 :「さやま市民大学総合講座」
4.受講生 :受講者数15名 出席者 13名 欠席者 2名 スタッフ4名
5. 第11回講座テーマ:「首都圏都市 狭山市の未来を考える」
~2020年に向けた「さやま」のまちづくり~地域再生のための課題発見~
1) 狭山はどんな街なのだろうか?(全国の都市についての情報から)
①「全国住みよさランキング」:1位千葉県印西市、東松山市113位、狭山市 653位」
東松山市 狭山市
*利便度 49位 708位
*快適度 87位 293位
*安心度 674位 689位
*富裕度 247位 224位
②消滅可能性都市(30年後推計)
☆全国の市町村1799の内896自治体が50%以上の可能性あり
☆埼玉県内5市が50%以上(狭山市は49.7%)
2)狭山市の「まち・ひと・しごと創生 総合戦略(2016年策定)
①人口:ピーク1994年161,897人⇒2017年152,533人⇒2026年39,118人
:対策~親元同居,近居支援補助金支給 最大60万円(45歳未満)
② 基本目標:
1)安定した雇用を創出する→企業誘致の環境整備他
2)新しい人の流れを作る→住みよい生活圏域の形成他
3)若い世代の結婚・出産・子育ての希望を叶える→婚活事業推進
4)時代にあった地域づくり→空き家の有効活用他
5)元気な健康高齢社会をつくる→高齢者の元気促進
3)2025年ショック:医療と介護はどうなる?その時狭山は?
★2025年問題とは?―診療報酬と介護報酬の同時改定、“重要な分水嶺”の年
*あと僅か8年後には、「団塊世代」が全員75歳以上になる。
~3人に一人が65歳以上、5人に一人が75歳以上、10人に一人が認知症?
*待機児童2万人、待機老人52万人(全国)介護施設不足が深刻化
~狭山市はお年寄りを吸収できるか?(誰が対策を考えているか?)
4)“良いまち”とは?~どんなまちを目指すのか?
★2020年に向けた「さやま」のまちづくりを考える~地域再生のための課題発見
*「さやま市民大学」が目指すもの:①学び、②活動(人づくりと人を活かす仕組みづくり、
元気に生きるためのきっかけをつかむ場、コミュニティ・ビジネスの発信基地)
*地域再生のための課題発見(ソーシャルビジネスのタネ):A.まちづくり、観光、農業体験、B.子育て支援、高齢者対策、C.環境、就労、健康、D.起業家育成、創業支援、経営支援
*狭山市で際立つものをつくる(cf.高齢者福祉で、狭山茶とものづくりで、スポーツで)
*都市の活力とは…人口の多い、少ないは嘆かない、言い訳にしない。
*社会的調和とは‥‥保育所の子供の声は騒音か?
~まちづくりについて、あれこれと考えるのはとても楽しいこと!です。~
<受講生の意見・感想>
*今日も、核心に触れた狭山市の課題に向け、とても多くを学ぶことができました。ありがとうございました。
*狭山市のデータを具体的な数字で紹介して頂きありがとうございました。
*いつも私たちが不安に思っていることが正しくお話に出てきて少し暗い気持ちになりました。
*狭山市の現状が分かりました。余り悲観するようなことも無いような気がしてきました。
*狭山市が限界都市に向かっている事実を知りました。
*「まちに対する愛着・憧憬」が地域再生のための課題だということ。
*狭山市にはしっかりとした高齢者対策があるのかどうか不安になってきました。
*消滅可能性都市への危機意識:狭山市も後0.3%で仲間入りの現実。
*狭山市の魅力をもっとアピールして人口を増やしていきたい。
*これからの狭山市はいろんな部分で考えて行かなければならない問題が大きいと思います。
*2020年ショック。「待機老人52万人」怖い話が続きますね。
<講座リーダーのコメント>草野 喜実勝
*前回の西武文理大影山先生と今回の同じく小玉先生共に、狭山市の現状について数字をもって詳しく説明され、とても分かり易く、実感を持つことができたと思う。
*何れも狭山市の現状と今後の見通しが、全国的に見てもかなり危険水域に近づいていること、それに対する市の対策、対応が不十分ではないか?と思わせるものであった。
*受講生の反応も身近な問題であるだけにかなり真剣に受け止め、それぞれ課題を考える手がかりを掴んだ様子であった。