1.開催日時:平成29年5月12日(金)13:30~16:00
2.場所:狭山元気プラザ 大会議室
3.講座名 :「さやま市民大学総合講座」
4.受講生:受講者数15名 出席者 15名 欠席者 0名
5. 第3回講座報告
あなたも今日から実践! “いつまでも活き活きライフ”
~元気な高齢者の住む地域に共通することから学ぶ~ :東京大学高齢社会総合研究機構客員研究員 木村 清一
1、超高齢社会の現状と課題を知る
*日本は今高齢化率で世界トップ。今後50年はトップのまま。
*今後20年以内に「死に場所が無い:看取り難民」が50万人に。
*一人暮らしの高齢者の64%が「近所づき合いは殆ど無い」状態。
*地域に戻ってきた団塊世代の殆どが、「やることがない」「行くとこが無い」「会いたい人がいない」状態。
2、各地の高齢者の姿
*狭山市と柏市とのデータ比較(省略)
3、元気な高齢者の多い地域に共通していること
<6つのキーワード>
1・1人と人とのつながりが強い~孤独な人は早死にする?
2・外に出ていく機会が多い~社会参加の低下が要介護の始まり?
3・多くの人が自然環境と関わる~平均寿命の長い地域は自然が豊か
4・ボランティア活動が盛んである~支援を待つ人より支援する側が多い
5・無理なく楽しく働いている~有償ボランティアの支え合い活動
6・地域に自分の役割があり貢献している~介護支援サポーター制度等
<木村講師からの提案>
:充実した人生100年時代を生きるためにあなたはどのような暮らし方をしますか?
~教育(今日行くところがある)と教養(今日用事がある) を大事にしてほしい。
<受講生からの意見、感想>
*まず行動する。外に出る。健康に生きる、事が大事。
*狭山市も柏市のように高齢者が明るく楽しく暮らせるまちにしたいもの。
*元気の基は人と人の繋がり。これが全て。
*人生の第二幕では地域での自分の役割を作ることが大事
*社会参加の低下が要介護の始まりです。
*介護予防は働くこと、社会参加をすること。
*地域社会に出ていくことが大切だと感じさせられた。
*日本の人口ピラミッドでは、団塊世代、団塊ジュニアまでで第3世代は存在しない。
*高齢者の孤独死が全国で25万人もいるという現実に驚いた。
*木村先生の熱のこもったお話にエネルギーを貰った感じがする。
*地域で「お役立ちがい活動」を進めたい。
*究極の介護予防は働くことである。
<講座リーダーのコメント:草野 喜実勝>
*今回の講師、木村清一氏とは2012年の協働フォーラム以来6年目のお付き合いであるが、その間一貫して柏市で、「高齢者のいきがい、やりがい」の追求、研究を続けて来られ、今回はその研究の成果報告のような講義であって、その内容の緻密さ、分かり易さ、そしてすぐ役立つヒントの数々。聞いている受講生の目の輝き、熱意と相まって過去に経験したことの無い素晴らしい講座が実現した。
*木村先生自身、講義に熱が入り汗を拭いながらの1.5時間であった。
終わった後ポツリと「今日の受講生の熱気はすごいですね。目を見ればわかるんですよ。」とおっしゃっていた。
*何時もの「振り返りシート」も時間を掛けて書いたので、充実した内容の濃いものばかりであった。また後半のグループ・ディスカッションも多いに盛り上がり、予定の40分では話し足りない感じではあったが、コメントシートの数も過去に無い位のコメントが書かれていた。