所沢キャンパスの陸上競技場をめぐる散策路に面しているトトロの森20号地は、かつてはオオタカの営巣が確認されたことがあり、現在はキビタキやホトトギスの鳴き声が聞こえる豊かな森となっています。
トトロの森20号地は早稲田大学周辺地域に残された良好な自然環境を保全するために取得されています。
講座実施報告
① 8月6日 (土)講座報告「中高年の引退移動の動向」 講師:早稲田大学 臼井 恒夫教授
② 8月27日(土)講座報告「生涯学習と社会参加」 講師:早稲田大学 臼井 恒夫教授
8月6日(土)講座報告「中高年の引退移動の動向」 講師:早稲田大学 臼井 恒夫教授
1. 高齢人口の分布とその変化・・・・人口増は9大都市圏のみ、地方は人口減と高齢化率が上昇。
2. 高齢人口移動と移動のタイプ・・・大都市圏の移動率が高く、地方圏は低い。 快適さ、子供や親族の近く、援助を求めた移動。
3. 引退移動とは・・・・・・・・・・充実した第2の人生を実現する移動。
4. 引退移動の阻害要因・・・・・・・新しい場所で新しい社会関係を築くことに消極的。魅力あるリタイアメント・コミュニティが不足している。
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1.引退移動とは、私にとってとても興味があります。子育ても終わり、夫と二人これから何処で、どうやって生活をしていくか、相談しているところです。老後を考えるとあまり子どもと離れない方が良いとか。主人・自分の趣味、友人とのこととか、悩んでいます。家族と話合い今日のことをもう一度勉強し決めていきたいと思います。
2.移動の3タイプで、第3タイプの介護の援助を求めての移動は、自分も今後考えられる。施設入所などについて詳しく知りたいと思います。
3.引退移動……なじみのない言葉であった。地方創生の一つの方法かと思う。
4.引退移動という言葉を聞いたのは、事柄としては田舎へ戻るとか、海外に移住するとか、テレビでは色んな番組でみたり聞いたりしていましたが、今日の講義で様々な事例があり考えさせられました。若いうちから心に留めておけたら良かったと思います。
5.「EU圏内の移動の場合、社会保障に部分的な互換性があり、圏内での就労が自由である」には目を見張りました。日本もアジア各国とそうであれば、老後を海外で過ごすことを考える人が多くなるのではないでしょうか。引退移動にも積極的な性格が必要なことを知り、私の耳には痛いことでした。
6.50歳代で移動して来ましたが、なかなか活動・行動ができずにいました。少しずつ行動することで色々な広がりと、考えも及ばなかった人々との交流により、様々なことに意識と楽しみも増えてきている状態です。
7.後期高齢者にある自分としては、引退移動の選択肢はあり得ないことが分かりがっかりした。
8.「住めば都」という言葉の通り、現住地で満足する生活をしている者は、高齢になってから新天地で生活を求める人は少ないと思う。援助を求めての移動は多くなると思うが……。
9.「中高年の引退移動」には、地方の人口減を解消する一つの解決策となり、また地方経済を活性化させる。という側面がある事を学ぶ。この点から考えると地方においては、積極的に考える必要があると思われる。ただ、「中高年の引退移動」において自治体として「いきがい」がもてる環境整備が必要なのではないか。「地方創生」という点からも、国全体で考える問題ではないか と思われる。
10.引退移動の講座を受けて、私自身、自分はどうか?改めて考えてみました。移動すること自体“ゼロからのスタート”になり面倒だという気持ちが強くありました。もう一度、プラス面を見つめて考えてみたいと思いました。
11.引退移動は平和な日本では政策も含めて徐々に増加して行くと思うが、世界ではイギリスのEU離脱やテロリストの行動等により縮小するのでは?ないか。平和あってのハッピイリタイアメント、ハッピイムーブメントとの意を強くした。
8月27日(土)講座報告「現代社会の生活空間」 講師:早稲田大学 臼井 恒夫教授
1. 高齢者の住まい方の意識の変化・・・住み続けるか、転居するか、近年はケア付き住宅やグループホームに住む人が増加する。
2. 日本の住宅政策・・・・・・・・・・持ち家政策が新しい家族生活を築けるか問われている。
3. 高齢者の住宅状況・・・・・・・・・高齢になるほど持ち家率が高く、ある程度満足しているが、新たな借家住まいは困難な状況。
4. 住み続ける事への支援・・・・・・・グループリビング、シェアハウス、ゲストハウスなど一つ屋根の下で共に暮らし、支え合って生活する共同住宅「現代版長屋」の勧め
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1.散歩している時に空き家が増えていることを肌で感じていましたが、818万戸も有るとは驚きです。これだけ空き家があっても単身の高齢者がアパートに入るのは難しいと、友人から聞きました。ご主人の母親を呼び寄せにあたっては「主人の書斎用」として借りた!と話してくれました。
2.私の住んでいるマンションも高齢化が進んでいる。5階建てでエレベーターもなく、築年数は40年を越えて空き部屋も増えつつある、特に5階。いつまで住み続けられるか心配で、今日の講座はひとごとではなかった。老後 どこに住むか 考える機会になりました。
3.住宅内での事故について特に関心がある。父親の転倒事故~入院~肺炎の併発と3ヶ月の短時間の急変だったので、事故防止策についてさらにお聞きしたい。
4.住宅をどうするか……同居、別居、移転、リフォーム、といろいろ考えなければいけないと感じさせられた。理想と現実との格差をどうするか、社会生活の中で考えながら行こうと思います。
5.13年前に長男家族と「二世代住宅」を建て現在に至っています。朝から孫たちの声を聞き賑やかで、それなりに楽しい生活だと思っていますが、地方に両親が居住していた家を相続し年に数回訪れています。まさに日本の住宅状況そのままで、子供たちに負担をかけない様 処分しなくてはと思っています。
6.急速に高齢化していく社会の中で高齢者の住まい方の将来が見えてきました。住宅状況をバリアフリー化して対応することの必要性が認識できました。
7.我が家も現在の家に「住み続ける」ことを前提に数年前にバリアフリー化にしましたが、これだけでは「住み続ける」ことは難しく、近くに商業施設や公共施設が配置されているかどうか というのも重要な要素だということが分かりました。
8.以前に高齢者に良いユニバーサルデザインされた設備は障害者にも良いことで、高齢者には誰もがなることですからと。そして施設を増やすより、在宅で生活してゆける仕組みの方が、費用が少なく、住み慣れた所で住み続ける……という様な講演をずっと以前に聞きましたが、進め方は難しいことが多いのですね。
9.高齢化と住宅事情の関連を、なるほどと思いながら講義を聞かせて頂きました。もう少し若い時に聞きたい内容だったような……。
10.収入が少ない! 高齢者! 今まで苦労して生きてきた方々がとても住みにくい社会になってきている。自分一人ではどうにもならない。先の明るい未来が欲しい。持ち家・住宅を持たない方、どちらが幸せなのだろうか?
11.全ての高齢者に、安全な、安心した、安心できる住宅の保証が出来れば理想的であるが、現状がより良く改善される見込みは望めないのではないか。経済格差が広がっている今、大多数は「狭いながらも楽しい我が家」に甘んずるしかないと思う。庶民にとって、住宅は常に「高値の華」であることに変わりはないのでは。
12.前回との連続性のある話で、居住・住居について多くの情報を提供していただき感謝しています。
13.住み続けることへの支援ですが、狭山に移り住んで退職と共に今の地で生きることを考えてきました。近くに後から越してきた姉妹がおります。まだここでの生活に慣れていず、生地と高齢者の住宅状況には本当に考えさせられる課題です。