講座実施報告
1月28日(土)講座報告「ここちよい眠りのために」講師:早稲田大学 内田 直教授
1. 睡眠と生体リズムの基礎知識
正常者の睡眠はノンレム睡眠から始まり、ノンレム睡眠とレム睡眠が交互に現れ、その周期は60~120分位。
睡眠の前半は徐波睡眠(深い睡眠)が多く、明け方はレム睡眠が多くなるのが一般的。
2. いつ眠るのが良いか?
「夜に眠る」ことが人間としてはベスト。一般的に体内時計とも言われるサーカディアンリズム(概日リズム)とは、約 24時間周期で変動する生理現象で、動物、植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在している。
朝型か夜型かによって睡眠のパターンに違いがある。
3. 加齢と睡眠
・若いときは一度眠ると朝まで起きない。40歳代頃から途中で目覚め、高齢になるほど眠りが浅くなるのが一般的。何時間寝れば良いのか? ……24時間の生活の中で、総体的に判断するのが良い。
4. アスリートの睡眠
・良く眠ったら競技力が向上するか? ……米国スタンフォード大学の教授:Cheri Mahは、バスケットボール部のアスリートに、毎日10時間眠る様に指示して競技力の変化をみた結果 ⇒ ダッシュ、スリーポイントシュート、フリースローなどで良い結果が出た。
☆まとめ…①眠るなら夜だ ②自分の睡眠を知ろう ③年齢相応の睡眠を知ろう ④良く活動するなら、良く眠ろう ⑤十分眠れば、昼間も充実 (内田教授の講義録より引用)
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1. 規則正しい睡眠が脳も休め競技力アップに繋がることを知りました。また、充分な睡眠を規則正しい生活の中でとっていくことが大切であり、健康に過ごせる事につながるのではないでしょうか?
2. 授業は最初から最後まで面白かったです。睡眠の質は運動習慣によって改善されるお話は思ってもいなかった事でした。加齢により睡眠の質は低下することには自分の睡眠状態から納得です。
3. サーカディアンリズムとノンレム睡眠、レム睡眠、体内時計の長短と睡眠の型、運動により睡眠の質を改善するなど大変勉強になりました。アクティブな生活で良質な睡眠を確保したいと思います。
4. 専門用語で難しい内容があるのでレジメなどが最低限必要だと思う。ただ、ゴールデン・ルールは、一言で分かりやすく参考になった。
5. 疲れるとよく白昼も眠ってしまいましたが、その後回復していたようでした。
6. 高齢になると睡眠時間が短くなってきたと感じていますが、昼間の適度な運動のリズムを保ち、快適な睡眠がとれるよう努力したいと思います。
7. 眠りの大切さが良く分かりました。夜型の私には規則正しい生活が必要だと痛感しました。
8. いつも気になっていたことがよく分かりました。そして、私の睡眠は20代の様な睡眠という事もはっきりしました。夢はほとんど見ず、ノンレム睡眠状態で一度も途中目を覚ましません。今まで異常かと思っていましたが、若い睡眠と分かり安心しました。
9. 睡眠―規則正しく十分に取り、昼間を活動的に過ごす。良く分かりました。ありがとうございました。朝型と思っている。質問票をやってみよう。
10. 同居していた祖母は良く昼寝をし、朝は早く、夜も早く寝ていました。自分も高齢の仲間入りし、体で理解はしましたが、気になる睡眠について、今日勉強させて頂いて良かったです。又眠剤の事についても知る事ができて嬉しいです。
11. 毎日のように朝方の3時頃にトイレで目が覚めます。その後は寝付けず、うつらうつらして、おおむね5時頃寝付けるのです。その間1時間間隔でトイレに行きます。よって前立腺を心配しています。病院に行った方がいいのでしょうか?不安です。
12. 睡眠の大切さを教えて頂きました。
①眠るなら夜だ ②自分の睡眠を知ろう ③年齢相応の睡眠を知ろう ④良く活動するなら、良く眠ろう
⑤十分眠れば、昼間も充実
以上を良くかみしめて、規則的な生活の中で十分な睡眠をとるよう心掛けたい。