所沢キャンパスの校舎は丘陵を登る様にらせん状に建立され、その校舎は丘陵の雑木林で囲まれています。 スポーツホールを経て南門に通ずる道の左右の雑木林のなかのガマズミとクスノキ。(写真撮影 関)
(写真左)「ガマズミ」
スイカズラ科、山地や草原に生える落葉低木、白い花をつけ果実は果実酒にも利用。 日本と中国に分布。
(写真右)「クスノキ」
クスノキ科常緑樹、台湾、中国、ベトナムに生息、中国から日本に帰化植物、神木として信仰の対象。鎮痛剤や防虫剤などに使われ、薬の木ともいわれている。
講座実施報告
7月23日(土)講座報告「少子高齢社会の生きがい」 講師:早稲田大学 石川 基樹 講師
1. 生きがいとは
・生きがいの意味の変化
・社会的にも意味づけられる
2.生きがいが問題となるのは何故か
・高齢化の速度が急激
・道徳基盤の変化
・生きがいの喪失など
3. 生きがいを持つために
・健康な長寿
・生涯を通した健康づくり
4. 強い生きがい
自分らしく、日々の生活を一生懸命生きる強い心を持ち、壊れにくい思い出を作る。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1. 生きがいの言葉の意味を歴史的な面から知ることができて面白い(語弊はありますが)と思いました。昔の生きがいが近年の政策などで変化したとの事ですが、社会→自分+社会のような構図が感じられました。最後の、自分らしく、一生懸命生きていくのが生きがいと言う言葉には勇気づけられました。
2. 最も壊れにくい生きがいは思い出である。自身の老後を支える、壊れない強い生きがいとしての思い出を持つためには、現在の毎日の生活を充実し、精一杯送ることが重要であるとの結論があり、救われた思いです。
3. 「生きがい」と言う言葉の持つ意味がよく解った講義であった。「生きがい」には個人的な側面と社会的な側面の両方があり、歴史的な流れによって側面が移行するという内容であったが、私個人としては、両方の側面が合いまったものが理想の「生きがい」なのではないかと思っっており、今後生活するうえで見出していきたいと思う。「老人福祉法」改正が介護保険との関係があるという事を知り、新しい発見であった。
4. 生きがい講座を4月より受講していて、今日は正に「生きがいとは」の講座を受け、色々な面で意味深いことが勉強できました。もう一度テキスト、資料を読み直していきたいと思います。
5. 健康の維持が生きがいの重要な要件であるとの確認と、3-3の「強い生きがい」がすごく心に響きました。無常というか、常ならず人間いつ足をすくわれるかわからない。心を強く持つというのは難しいですが、ジタバタしても心を大切に日々生きていけたらと思います。
6. 「生きがいの制度化」、生きがいが政府の政策になったのは、財政的な問題があると言う指摘に興味を持った。先生の博士論文の要約を拝見し、難しい講義になるのかと心配したが、わかり易い話でほっとした。
7. 石川先生の場合、僧侶であることと大学で教えることとは、どちらが生きがいとして上位になりますか。僧侶として、家族を亡くして嘆き悲しんでいる人たちに、どういう風に生きがいを持たせるようになさっていますか。健康の大切さと、あきらめることの大切さを知りました。
8. 生きがいの本当の意味を教えられたような気がします。健康状態をいかに保てるのか、その最後は「堂々たる寝たきり」と紹介されましたので、井上勝也先生他、生きがいに関する図書に興味を持とうと思いました。
9. 生きがいと声高く唱えていたが、壊れにくい生きがい ―平常を精一杯生きて― を得るために手段として使いたいと思う。あまり力を入れず生きてゆこう、おだやかにすごす術を探そうと思うことの初めになりました。ありがとうございました。先生のようにおだやかになるにはどんな生き方がありますか。
10. 自分の人生を顧みて、子育ての時、学生のとき「生きがい」を考えた事は無く、あってもほんの一瞬であったと思います。今現在になり自分自身と向き合う時間が持てるようになって、初めて深く考え、自分が行ったことに対しての他人の笑顔「ありがとう」など言われたとき、孫が笑いかけてくれたとき、明日への意欲、達成感が生まれます。何かを得ようとしての行いでなく、してあげた事での自分への満足感と、笑顔を見せてくれたことに深い生きがい喜びを感じます。これはやはり年齢のせいでしょうか。
11. 「思い出が最も壊れにくい生きがい」というのは初めて聞きました。そのためには「現在の生活を充実し、精一杯送る」ことは納得出来る事と実感しているところです。
12. 数年前、ヘモグロビンAlcが10以上にも、その後8~7位でした。それが6.5前後になっていました。そのころTBSの夢のとびらで首都大学東京の藤井先生の発見されたAMPキナーゼ筋肉から20種のタンパク質を発見、インスリンと同程度の効果があり、それはインスリン発見後90年後ということでした。脚力と深呼吸、内転筋のつく運動、歩くことをしていました。食事も食べる順番とかバランスもよくと、果物、野菜、肉、魚、炭水化物などをよく噛むようにしました。自身が外へ出ることなく過ごしていました。私のように出られなくなっている方に昼間、朝明るい時に出られるようになってほしいと思っています。 稲荷山公園の樹木の間を。
13. 先生の最後の言葉が心に残りました。健康の保証はない、壊れにくい生きがいは心・思い出!、日々の生活を一生懸命生きる強い心を持つ。自分の置かれている今の現状を大切にして生活していきたいと思います。
14. 壊れにくい「生きがい」は「思い出」と「心」⇒日常生活を一生懸命に生きること。「生老病死」は苦。“健康はこわれやすい” 生活習慣病対策を勉強になりました。講義ありがとうございました。
15. 生きがいについて、日々生活を生きること、というお話でしたが、年齢とともに病気と向き合うことが多くなりました。健康と老いについてもう一度考える場となりました。フランクルの本も是非読んでみたいともいます。心の重要性は本当に大切なことと学びました。