第6回 「狭山市入間川七夕まつり今昔」
日程: 7月11日(月)
講師: 狭山市入間川七夕祭実行委員会委員長 山田達雄 様
会場: 狭山元気プラザ 大会議室
受講生: 出席24名、欠席3名
1. 七夕祭りのはじまり
2. 大正昭和の七夕祭り
3. 戦後期の七夕祭り
4. 体験型七夕祭り
狭山市生まれ、狭山育ちで、長年にわたって七夕祭りの運営に携わっておられる山田達雄様に、狭山市入間川七夕祭りについて熱く語って頂きました。
狭山市の七夕祭りは、江戸時代中期頃から始まったと言われていますが、記録がなく当初の様子はわかっていないということです。ただし、七夕飾りの短冊にサトイモの朝露を集めた墨で願いを書いていたという記憶は、昔から受け継がれた伝承なのでしょう。
大正から昭和初期には、入間川町の大野六乃丞様が自身も参加する竹下夢二会の皆様を案内したことがきっかけとなり、飾りが一層立派になりました。竹下夢二本人が来訪していれば、さらに別の展開になったかも知れません。戦前までの時期、入間川商店街は地域でも華やかな、少し気取った雰囲気を醸し、周辺から御洒落をして来訪する人が多かったようです。
先の戦争期でも続いていた七夕まつりは、終戦の年に中止となりました。しかし、翌年には再開されました。3.11東日本大震災時でも実施されました。運営上の秘話としては、露天商とのこと、ゴミ対策のこと、事故を想定した体制・仕組みのこと、などなど講座だからこそ披露していただくことができました。関係者の積み重ねた努力を感じて、頭が下がりました。
最近は、体験型七夕祭りを志向して、企業・市民団体・子ども会・学校などに積極的参加を呼び掛け、七夕飾り以外にも、800名を超えるボランティアの協力があるようです。例えゴミの収集作業に若者たちは喜んで行参加し、充実を感じているという話には、非常に感慨深いものがありました。一方、拝見した写真からは歴史を感じ、大事に伝承し継続させて欲しいと思いました。
なお、講義録は冊子「語り継ぎたい狭山の魅力」としてまとめる予定です。
狭山地域ふるさと学講座