第12回 「食文化におけるさやまの野菜」
日程: 11月28日(月)
講師: 食と農で地域をつなぐ会 山下武夫 様
会場: 狭山元気プラザ 大会議室
受講生: 出席23名、欠席4名
1.都市住民の持つ農村のイメージ
2.農業が果たす多面的機能
3.武蔵野(入間地区)の農業
4.農業環境を守る農業政策
5.私たちの町の食料事情
6.武蔵野の食文化
7.今後の地域農業発展のために
元いるま野農業の職員山下武夫様に、狭山の「農業文化」について語って頂きました。
まず、農林水産省の意識調査結果から、都会の住民は農村に対して居住環境として良いイメージを持ち、非常に大事とは思っているが、移り住みたいと思っている人は僅かであるとの結果を示されました。田畑などの農地は、洪水や河川氾濫防止機能だけでなく、人間生活における健康・保健面にも効果があるとの結果もありました。自然景観を形成する農業は大事にしなくてはなりません。
武蔵野(入間地域)の農業は、平地林の落葉堆肥を利用した循環型農業を特徴としています。農業世界遺産候補にもなっていますが、平地林の管理の難しさ、税法や農地法の制約から、循環型農業の存続を危惧していると強調されました。
低下した食料自給率の向上を目指す農業の復権は、食文化の復活(祭事における伝統料理など)であり、子どもの頃からの食農教育(日本食習慣や農業体験)が重要ではないかと、実践的な活動を熱く語って頂きました。
なお、講義録は冊子「語り継ぎたい狭山の魅力」としてまとめる予定です。
狭山地域ふるさと学講座