1.開催日時:平成29年9月1日(金)13:30~16:00
2.場 所 :狭山元気プラザ B棟階大会議室
3.講座名 :「さやま市民大学総合講座」
4.受講生 :受講者数15名 出席者 14名 欠席者 1名 スタッフ5名
5. 第8回講座テーマ :「子育て支援活動の現状と課題を知る」~けやの森自然塾の場合~
◎けやの森自然塾の活動理念とその歴史
いきいきとした未来のために~自然体験を通じて子どもたちの生きる力を育む”
●平成4年:けやの森自然塾を開設
●平成9年:入間川・荒川アドベンチャー・カヌー・ツアー実施
●平成11年:埼玉県認定NPO法人
●平成22年:「親子のカヌー体験教室」開催
●平成23年:「親子でチャレンジ!富士登山」実施
●平成24年:「森と川の親子園」実施
●~現在まで:自然の各種の体験活動を継続実施中。
◎フランスの「フレネ教育」から学ぶ
*フランス、ニースの近郊にある「フレネ学校」とは。
第一次大戦中、「子供が主人公になれる自由な学校」として設立され、“子供を教育の中心に置き、よき市民に育てるために一人の人間としてとことん尊重する”教育
*「子供が主人公になれる学び」「市民になるための教育」との共通点とする塾での活動を進めている。押しつけの教育ではなく、子供の自主性を最大限引き出す教育を行う。
<14:30から30分間、防災、避難訓練に参加し、全員西口の指定場所に集合>
◎質問と答え:
*フレネ教育についてもう少し詳しく・・・
A:子供の自主性を尊重し、出世第一主義ではなく教科書は使わずにカリキュラムも自分で作り、先生はそれを手伝うだけ。個性を尊重し他人と同じことはさせない。
:現在世界20~30か国で実施中だが、日本では唯1校でしかも科目も少ない。
*入間川・荒川カヌーツアーは何時どのように実施したのか?
A:入間川上流(飯能市)から出発し5泊6日で入間川、荒川経由で東京湾河口まで約100kmのツアーで親と支援スタッフ併せて30名のツアーで全員無事東京湾河口まで完走できた。
<受講生の意見・感想>
*子供の成長には自然の中でチャレンジさせることはとても大切だと思う。それは子供にとっても一生の宝物になるだろう・
*生きる力、生き抜く力は教育理念そのものから生まれるものだと感じた。
*「自然体験指導者養成講座」を受けてみたい。
*素晴らしい体験塾だと思った。孫が居れば是非体験させたいと思います。
*子供は勿論、大人でも達成感、満足感を得ることは大事だと思います。孫にも伝えていきたいと思います。
*人間にとって一番大切な基本は生きる力を自然と共に育むという意味でカヌー*の体験は感動的でした。
*自立を促す教育は義務教育だけでは不足だと思います。
*子共たちの自然体験が少なくなった現代でも貴重な活動を続けていることに感動しました。
*自然体験を通じての教育は素晴らしいことだと思った。
*自然との触れ合いの中で自分を見つめ他人との共生のルールを知ることは子供にとっては非常に有意義だと感じた。
*自分の体力、経験等を考えて、できる範囲で体験に参加してみたい。
<講座リーダーのコメント(記入者):草野 喜実勝>
*「けやの森自然塾」の佐藤理事長は昨年度の「ソーシャル・ビジネス育成講座」に続いて2度目の登場だったが、今回は20年前の「入間川・荒川カヌーツアー」の映像記録が中心にお話し頂き、全編を見て改めて凄いイベントだったのだなと、感動させられた。
*今回初めて紹介されたフランスの「フレネ学校」の視察報告も衝撃的であった。
子供の自主性を尊重する、と当たり前のことのようだが、教科書も使わずカリキュラムも自分で作り、其れでいて決められた教科の全課程を修了させる、という教育方法が俄かには信じられなかった。
*子供の自然体験イベント参加には親の理解が不可欠で、現在では親子同伴で参加する人が増えてきたとのことで、理想的ではあるが定着するまで相当に苦労されたものと思われる。(誰でもができることでは無いかもしれないと思った。)