1.開催日時 :平成29年6月23日(金)13:30~16:00
2.場 所 :狭山元気プラザ 大会議室
3.講座名 :「さやま市民大学総合講座」
4.受講生 :受講者数15名 出席者 14名 欠席者 1名
5. 第5回講座報告:講座テーマ:
1,文化資源を活かした「まちづくり」
1. 私の文化資源探し実践事例
① 七曲井(堀難井:ほりかねのい)発掘の提唱と私記出版:S.45年12月
② 今宿遺跡(住居跡)保存の提案:s.46年 復元
③ 「狭山市郷土かるた」の作成主導:S.49年入間公民館より 刊行.6000セット販売.
④ 狭山市民憲章、市歌、市の花鳥制定提案:S.49年市制20周年記念式典にて公表(花:つつ じ、木:茶の木、鳥:おなが)
⑤ 狭山市市史編纂事業の提案:S,50年編纂委員長就任。
⑥ 「狭山市の散歩道」の出版:S.50年出版。
⑦ 東京家政大学の誘致:S.61年4月狭山校舎オープン.
⑧ 国学者 田口保明の著作の一部発見:S.51年5代目田口茂家土蔵より
⑨ 「狂言入間川考」出版と公演:H.6年5月刊行.第一回公演(800名)
⑩ 童句の普及活動と童句まつり:土家由岐雄先生との出会い。S.62年第一回「童句まつり」開 催.
2, さやま市民大学平成26年度「まちづくり担い手養成講座」第一グループ
提案=「俳句の松山・童句の狭山」より18の提案の検証
3, 各地の成功例紹介
① 浜田広介記念館〜山形県高畠町(童話)
② 千代女の里俳句館〜白山市(俳句:朝顔につる べとられて・・・・)
③ 石ノ森章太郎ふるさと記念館〜登米市(マン ガ)
④ 絵本の里づくり〜北海道剣淵町(絵本)
⑤ 一茶まつり〜長野県信濃町(俳句)
⑥ 山里文化祭「語り部の夕べ」~群馬県上野町
⑦ 野老沢町造商店〜所沢市(旧家利用の郷土説明会)
⑧ まちづくり作文募集〜東京都あきるの市、日の出町(子供からの提案)
⑨ 万葉モニュメントと万葉まつり〜埼玉県小川町(万葉集の歌碑)
⑩ 「霧の摩周湖」の歌(布施明)のヒット〜北海道弟子屈町のPR
4, 文化資源を活かす私案(広沢謙一)
①「童話と童句」で商店街の活性化(中央通り商店街他)
② 童句鑑賞の「狭山市の散歩道」(ウォーキングコースの策定
③ 文化資 源としての「休み石」設置:童句紹介とベンチの設置
④「狭山市すごろく」の作製:市内教育現場への提供
⑤ 副読本の刊行:狭山市を愛した文学者(土家由岐雄、吉野弘、さねとうあきら)、国学者田口保明、政治家清水宗徳。
⑥ ご当地ソングの制作:入間川、ほりかねの井、清水義高、民話などをテーマに。
⑦「さやま学」の提唱;さやま市民大学百人委員会、狭山市文団連との連携も。
<受講生からの 意見・感想>
*ソフト的なことから取り組む。〇明るい挨拶から、人には真心をもって・・、〇小学校低学年の見 守り、〇3世代の人が集える居場所づくり。
*俳句,童句の活用。
*童句については全く知らなかった。所沢、川越、飯能に囲まれた狭山市はどうすべきか?
*広沢先生の講義は初めて受講したが、「まちづくり」について広範な知識とそれを実現したことに 新鮮な驚きを感じた。これからの活動に活かしていけるか考えていきたい。
*今まで狭山市の歴史については話を聞く機会がなく、今日広沢先生のわかりやすいお話でちょっと 興味が湧きました。
*広沢先生のお話は多方面に亘っていますが、「国学者田口保明の著作発見」のお話はとても興味が あります。
*狭山「茶館」の設立。天空の「茶庭」開設。「おーちゃーどロード」の発展。
*文化資源という派手ではない資源を活かした「まちづくり」「まちおこし」の大:変さを痛感しま した。
*狭山の「童話」「童句」を勉強してそれを活かしての「まちづくり」を勉強してみたい。
*探せば狭山は色々と宝の山なのかも、まだまだ知らない狭山。
*子供たちによる狭山の活性化が大事だと考え、あきる野市の「まちづくり作文」募集は良いと思い ます。
*まちづくりのテーマを見つけるには?広い目で見る、探す。今あるまちを改善する。狭山市は何を
テーマにするか?
<講座リーダーのコメント(記入者)草野 喜実勝>
*講座テーマは非常に格調高く難しそうな印象であったが、広沢先生の明快で分かり易い言葉遣いのお陰で初めから終わりまでの約100分間はあっという間に過ぎてしまった感じ。
*先生が85歳です、とおっしゃったとき教室はどよめきました。
*狭山市の“生き字引”のようで、ご自分の狭山市に貢献された実績を時系列でお話された全てのことが、実に聞き応えがありました。
*事実の羅列としての歴史ではなく、先生ご自身の功績、実績そのものが狭山の文化史なのだと実感させられました。
*実に充実し、満足のいく2時間でした。