所沢キャンパス正門のケヤキ並木遊歩道には、ケヤキの落ち葉のカーペットが敷き詰められ、早くも晩秋の景色。
11月19日撮影
講座実施報告
11月19日(土)講座報告「生活習慣病に対する運動の効果」講師:早稲田大学 坂本静男教授
1.生活習慣病とは
運動、栄養、休養のバランスが悪く、十分に行われていないために発症してくる症候群(肥満症:脂質異常症:糖尿病:高血圧症)⇒メタボリックシンドローム。
2.肥満症対策は?
・食事摂取量の減少・運動実施量の増加
・睡眠、レクリエーションなど増加させる。
3.糖尿病治療の基本
・食事、運動を含めた生活習慣の改善
・生活習慣の改善により治療目標が達成出来ない時に薬物療法を開始する
・筋への運動効果と体脂肪を減少させるには中等度強度の運動を継続して行う事が必要。
(坂本教授著作のいきがい講座講義資料より)
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1. 私は高齢者に属するが、中等度強度の運動(社交ダンスとウォーキング)を週に4回程度実施している。晩酌も30年以上続けているが、体調は順調を保っている。この生き方を続けていくことに自信が持てた講義であった。
2. 強度の運動より中強度が良いこと、今後考えてみたいと思います。また糖尿病もインスリン注射より食事と運動に変わってきたこと、身内に糖尿病がいますが、今は薬をやめたとのこと、納得しました。ありがとうございました。
3. 本日の講義はいかに「生活習慣病」対策が、日常の生活の中で意識をもって生活することが必要か知らされた内容であった。つまり「生活習慣病」対策することによって「肥満症」対策、「メタボリックシンドローム」対策になる事を知った。また、「肥満」の捉え方として体重の増加がイコールではなく、内臓脂肪の増加を指すという事を知ったのは新鮮であった。今後楽しい生活を送るために運動・栄養・休養のバランスが「正三角形型」になるような生活を心がけたいと思う次第です。
4. 自分が続けている5,000歩Walking(中強度で30分以上)が身体にいいことが立証された気がしてうれしかった。
5. 体内脂肪を減少させるためには、中等度強度で(ウォーキング程度)運動量150分/週の継続した運動を続けていくことの大切さを知りました。生活習慣病にならない様頑張りたいと思います。
6. ウォーキング程度の中強度運動を長く継続することが、高血圧に効果があることが良く分かった。水中ウォーキングや自転車も含め、今後も続けていきたいと思う。
7. 脚質異常症の薬を服用中です。ここ数年、数値は基準値の範囲内ですが医師の話しでは「薬をやめると数か月後に患者として戻ってくる人が多い」との話でした。今日の講義から肥満にならない努力をするべきだったと反省しています。そして運動することがいかに大事であることも知りました。
8. 現在、脂質異常症とHgAlcの数値が高く、関心のある講義内容でした。特に糖尿病に関してはやせていて空腹時の血糖値は高くないのになぜ?という思いが強く予備軍との事。今日の講義を受けて食生活と運動→中等度強度のウォーキングなどを週に5回一生続けて健康を取り戻したいと思いました。このままスポーツジムを続けたいと思いました。
9. 「自然発症血圧ラットに対する中途週齢からの自由運動の血圧上昇に及ぼす効果」の説明がとても興味深かったです。運動トレーニングの重要性、特に中等度強度の運動の必要性が良くわかりました。若い時に運動をしていなかったので、50代からはじめた運動を長く続けたいと思います。
10. 数年前に人間ドックの結果、血糖値が高いので保健センターから呼び出しがあり、3か月食事の記録を記入し、勉強をしながら自身の体の変化を見てきました。現在は30分運動に通いながら、メタボリックシンドロームにならない様に気を付けています。
11. 糖尿病の予防で最も大切なことは中等度の運動を長期間継続して行うことが大切であることが解りました。生活習慣病にならない様、今後も努力を続けて行きたいと思っています。
12. 中等度強度で30分位週5日間くらいの運動が大切ということが良く理解できました。納得したうえで持続することが大切という事も動物実験で判った。運動習慣が嫌になった時の解決方法を知りたいと思いました。家族が膵臓の手術によるインスリン治療をしているので、生活習慣の改善、合併症の予防に取り組んでいるが、主治医の説明より良く理解できました。ありがとうございます。
13. 質問ですが、家族の場合食後(食事開始時間より1時間後)に運動を始めていますが、食後どのくらいの時間に運動を始めたら良いでしょうか。先生によって食事開始より1時間とも1時間半とも言う。(男性75歳 脂質異常、高血圧無し)
★坂本先生から回答(No13の質問)
食後の血糖値を下げることだけを考えるのであれば、食後1時間位が最も効果的と考えます。しかしながら食後まもなくですと、運動時側腹部痛を訴えやすいですし、胃冠状動脈反射を誘発し心筋虚血状態を起こし、事故(つまり狭心症)につながることもありうると考えられています。またインスリン注射を受けている場合には、空腹場態での運動実施では低血糖症状を誘発することも考えられます。以上より食間、つまり所謂”おやつの時間帯”、午前10時頃や午後3時頃に運動を行うことが、安全面および効果面の両者から推奨されます。
14. 私は生活習慣病の予備軍に当てはまっています。(約35年前から自覚しました)胸囲は85cmから95cmになった。血圧は150-95から118-70(現在)薬を飲んでいます。運動は中程度と思います。コレステロールは全て範囲内です。そこでどうしても減少しないのが血糖値の空腹値が120程度から下がりません。ヘモグロビンは6.3程度です。よって空腹時の血糖値を下げる日常生活の努力方法などがありましたらご指導ください。よろしくお願いいたします。
★坂本先生からの回答(No14の質問)
HbA1c(グリコヘモグロビン)値が6.3%程度とのこと、この点から考えますと食後血糖値もやや高値かと思います。つまり空腹時血糖値も食後血糖値もやや高値ということが推測されます。中等度強度の運動を3、4日/週以上、1回に30~40分間継続し、さらに3回の食事摂取量を軽度制限(たとえば腹八分目に)することが有効かと考えます。
15. メタボリックシンドローム対策の講義、大変解り易く拝聴させていただきました。そこで質問をさせていただきます。
ウォーキング程度の運動が効果的だという事が良くわかりました。そこで更に下腹部(タンデン)に力を入れて歩いた方が腹囲減少に効果があると聞いたことがありますが、効果はあるのでしょうか。 楽しい講義ありがとうございました。
★坂本先生からの回答(No15のQ2)
腹部に力を入れたり、あるいは腹部の筋トレを行った方がより内臓脂肪を特に減少させることにつながる訳ではありません。やはり全身的に、動的に、等張性運動(関節を伸展させたり屈曲させたりする運動)を行うことが内臓脂肪を減少させることにつながります。
16. 最後に、長い期間無理せず中強度運動を続けるということを教えて頂きほっとしました。これから歳を重ねていくときに大切な事と思い、意をつよくしました。