広報委員の取材日記
健康づくり・介護予防サポーター養成講座
リポーター:広報委員 髙橋徳子
日時:2015年5月7日(木)13時15分~15時30分
内容:第4回 共通科目「ボランティア活動とまちづくり」「市民活動の組織とマネージメント」
① ボランティア活動を考える
② ワークショップ
③ 市民活動組織の事例を聞く
④ まとめ
講座は塩野谷リーダーの連絡事項から始まりました。いくつかの連絡の後、「また一つ若くなりましたね」の言葉と共に誕生日の方へのプレゼントが渡され、場の空気が和んでいきます。
・1つ目の講義は「ボランティア活動を考える」。講師は「ボランティアの止まり木」の山田さんです。にこやかに自己紹介から始まりました。ボランティア経験についてのアンケートでは、「既にしている」「機会があれば」「良く分からない」の3つの選択肢のうち、良く分からない方が多数でした。
ボランティアの意味、歴史、社会意識の変遷、活動人数の推移等の説明の後、市報やさやマルシェ、社会福祉協議会等でのボランティア関係のコーナーを紹介し、是非見て欲しいとのお話でした。
最後にボランティアの基本は自主性である、なにより相手の気持ちを尊重して活動することが大事であると話が結ばれました。
・続いてワークショップ形式で身近な問題についての話し合いがなされました。5つの班からは以下のような問題や解決策が出されました。
1班:ごみの分別や資源ごみの持ち去り、自治会役員の多忙と役員不足、子ども達への挨拶の難しさ(変質者と間違われる、挨拶が返ってこない…家庭でしつけをする)。
2班:買い物難民や孤独市につながる独居老人問題…ボランティアへの依頼、連絡先確認。出かける時に声掛けしたりして地域の状況を共有することが大切。
3班:ペットの糞、ゴミの投げ捨て、分別、におい…看板を立てる、ゴミ袋に名前を書く。狭い道の通行…行政に働きかける。
迷子老人等の高齢者対策…自治会で見守りたいを作る。
4班:ごみ問題…新住民や若い人にも地域行事等に参加してもらいまずコミュニケーションをとる。その後、分別についての話し合い等をする。
買い物難民…茶の花号、イオンバスの路線をうまく利用できるよう改善。
5班:ゴミ出しのルール違反…転入時にルール指導、自治会班長のルール説明、隣近所の声掛け、挨拶で顔見知りになる、やんわり注意する等。高齢者のゴミ出し…ボランティアがあると良い。
・それぞれの班が制限時間内に上手くまとめて、分かりやすく発表されていました。
二つ目の講義は「市民活動組織の事例を聞く」。山田さんの「ボランティアのサービスを恒常的に提供するためには、組織を作ることが大事。しっかり運用するとは…」といった話で、SSVC(狭山市学校ボランティアセンター)所長の諸井さんにバトンタッチです。
健康づくりには「食生活」「運動」「社会参加」が大事との話から、学校ボランティアになると社会参加ができ、身だしなみに気を使ったり、適度の緊張感をもったりすることが健康づくりにも良いと話は続きます。法的根拠、組織の説明、学校の受け入れ態勢などが、資料や写真とともに説明され、九九、パソコン、英語、理科実験等、支援の具体的内容が紹介されます。市民活動には情報発信も大切との事で、文科省、ケーブルテレビ、雑誌等の実例が披露されました。
最後にリタイア後の人生を子ども達の為に生かす場としてSSVC参加をとの呼びかけで講義が終わりました。
講義あり、ワークショップありと、静と動のバランスの取れた授業内容に、終了後の受講生の顔にも満足感が浮かんでいました。