・日程:3月7日(月)
・会場:オンライン
・講師:横山千枝子様
・受講生:出席11名
第11回の授業は、「『地蔵の年越し』の成果発表会」でした。
1) 「よかったこと」
久しぶりに、日常生活でであった「よかったこと」を披露しました。
・息子さんより、料理用包丁をプレゼントされたこと。大変うれしかった。
・小学校の登校時の見守りをしているとき、校舎に向けて旗を振ると、校舎の窓から子どのたちが手を振ってこたえてくれたこと。晴れ晴れとした気持ちになれてよかった。
・泊まりにきたお孫さんから、はじめてじじいと呼ばれたこと。平和と幸せを感じた。
・息子さん夫婦がコロナ禍で赴任地に戻れず、一緒に生活していること。幸せを感じた。
・ウクライナで逃げ惑う人々の苦悩と比べて、コロナ禍であっても穏やかな日常に感謝。
2) 狭山の民話「地蔵の年越し」を語る
3つのグループごとに、学習の成果を披露しました。
その後、聴衆であったスタッフからひとこと感想を披露しました。
・語る皆さんの表情が豊かになり、成長を感じた。
・聞きほれた、声の使い分けもよかった。
・安心して聴いていられた。
・舞台上で語り、音響・映像効果があると一層引き込まれると思った。
・声がお腹から出ていた。
3) 語り部の感想
受講生の皆さんが、全11回の授業を振り返り感想を披露しました。
・語りの表現法はいろいろあることを学びました。
・民話のテーマはなにか?を考えました。
・グループでの語りは難しいこと。オンライン講座の限界を感じました。
・登場人物の個性が、語り手によって違いがあることを楽しく感じました。
・7人の登場人物を3人で担当し、それぞれ役を演じ得たことがよかったです。
・目を閉じて、声だけを聴いていてそれぞれの個性を感じた。
・登場人物の個性を表現することが難しかった。
・LANの通信環境に悩まされたことがありました。
・籠城人物「おミノ」への優しい心遣いをほほえましく感じました。
・「おミノ」の想いをどのように表現するか、悩みましたが楽しく工夫できました。
・目をつむると情景があらわれました。
・登場人物の距離感の表現の重要さを理解できました。
・同じ民話でも、語り手により異なる個性になるところが面白いと感じました。
・活舌の克服を目標にしていましたが、十分に改善できませんでした。それも個性です。
4) 狭山の民話「地蔵の年越し」のテーマは?
作者さねとうあきらの「地蔵の年越し」に込めた意図を読み解けたか?一言ずつ話しました。
・地蔵さんたちの優しいまなざし
・信じて生きていく
・どんな境遇であっても、暖かく見守っている
・やさしさ
・いきる、つらいことがあっても人のぬくもり
・信念を曲げず、がんばろう・
・真面目にやれば、見ていてくれる人がいる
・感謝の気持ち
・正直、やさしさ
・だれかが見ていますよ
5) 最後に横山先生から、語り部としてのポイントお話しいただきました。
・数多く繰り返し黙読することで、民話のテーマがあらわれ、作者の意図が読み取れる。
・台本全体を俯瞰して、作者の展開法にかかわる癖を知ること。
・登場人物を登場させた作者の意図を読み解く。
・聴衆が子供か?高齢者?など、聞き手によっても語り方を工夫する。
以上、全11回の授業は修了しました。
受講生の出席率は97%、全員に修了証を交付いたしました。
修了生の皆様が講座で学んだ「狭山の民話」・「語りのテクニック」を活かして、狭山市民、特に狭山の未来を担う子どもたちに感動を与えてくださることを願って、最終報告とします。