★ 開催日: 令和元年 11月12日(火) 時間 13:30~15:30
★ 場所: 西武文理大学 オリーブ館
★ 担当講師 :西武文理大学 金子章予教授、外国人留学生 5名
★ 講座スタッフ: 講座コーディネーター:さやま市民大学学長 小山周三
:講座リーダー:草野喜実勝、スタッフ:有賀富士子
★ 本日の講座テーマ:「ワークショップ」の上手な運営~西武文理大学金子教授のゼミ生と共に学ぶ
1.本日の目的
*ワークショップ(本日は「記者会見」)をやることにより、ワークショップの上手な
運営について学ぶとともに、ファシリテーターを実際に体験する。
2.ワークショップ(体験型研修会)の種類
1)アイス・ブレ―キング(参加者の緊張を解くためのワークショップ)
2)ブレイン・ストーミング(自由に思いつくままに意見を出し合う)
3)自己理解・他者理解のためのワーク
4)協調性養成のためのワークショップ
5)正解のある問題へのコンセンサス・メーキング
6)正解のない問題へのコンセンサス・メーキング
3.ワークショップの方法とファシリテーターの役割
1)準備(目的・参加者・参加人数・担当者・必要物・時間確認、それに応じた用意)
2)目的・必要物・所用時間の提示
3)グルーピング
4)メンバーの確認、メンバー間の自己紹介(自分の立場を明確にする)
5)役割分担(議長、副議長、タイムキーパー、記録係、フォロワー)
6)積極的な役割遂行(役割の無い人は居ない)
7)時間管理(特に終了時間を明確にすること)
8)グループ内振り返り(結論を明確にする)
9)ネットワーキング(メンバー全員を確認しておく)
10)関係者(オーガナイザー、ファシリテーター、リーダー等)内での反省会
4.ファシリテーターの注意事項(遣るべきこと)
1)目的の理解と遂行課程の促進する
2)参加者の積極的な参加を促進する(会議等の場合、全参加者に同じ位発言できる機会を与えること)
3)(他にリーダーシップをとれるメンバーがいる時には)メンバーのリーダーシップがやる気を促進する。
4)グループの形成・維持機能(メンバー間の仲)を促進する
5)グループの課題達成機能(課題達成)を促進する
5.ワークショップ~模擬「記者会見」のやり方
*5人のグループで、一人(会見者)につき5分の「記者会見」を実施する。
*1回目:質問事項は自由
*2回目:質問のテーマは5つの中から司会者が一つ決め、そのテーマの下で記者が質問する。(themeを決め、会見者の事をより深く知ること)
①会見者は“お誕生日”の席に座る・
②会見者の左横に座った人が司会者兼タイムキーパーとなる
③その他のメンバー(3人)は「記者」役となる。
④司会者(タイムキーパー)が進行する。
*最初の言葉「只今より、〇〇さんの記者会見を始めます。質問の在りひとは、挙手してください。」(5分のタイムキープも司会者が行う)
⑤司会者:「では〇〇さん、お願いします。」と記者を当てたら、記者が質問する。
⑥司会者は残り1分になったら、「残り1分ほどですので、あとお一人ご質問をお願いします。」という。
⑦5分経ったら終了する。「それでは5分経ちましたので〇〇さんへの記者会見を終了いたします。」
⇒同じことをメンバー5人全員が役割を交代しながら5回繰り返した。★この後、5人x 4グループの計20名が、模擬「記者会見」の中で、ワークショッ一人ひとりが、初めに示されたワークショップのルール通りにその役割を 果たしたのかどうか、ファシリテーター(司会者)として「記者会見」を上手く実施できたかなどを発言し、それに対して金子教授がコメントを述べるという「反省会」を行い、今回の講座は終了した。
★金子ゼミの3年生の外国人ゼミ生が各グループにメンバーとして加わり、それぞれの役割を熟して、終わるころにはグループメンバーの受講生ともすっかり親しく、楽しく交流できたことは、この講座の成果としてとても貴重な体験になったと思う。
★金子教授の実践的なファシリテーター育成法がとても分かり易く受け入いれられたのではないかと思った。
その意味で今回は大成功だった。
<講座リーダーのコメント>草野喜実勝
*講座初の出張講座として西武文理大学の金子教授のゼミに参加させて頂いたが、5人の外国人ゼミ生も参加して、合計20名と、とても賑やかで楽しい2時間となった。
*「ファシリテーション」という馴染みのない言葉とその意味を、具体的なワークショップという実践的な形で体験させてもらって、少しづつその意味、役割、その大切さが理解できたのではないかと思う。
*現役の大学教授の指導を直接受けることが出来て大変有難かった。