◎開催日 :令和元年 10月29日(火) 時間 13:30~15:30
◎場 所: 狭山元気プラザ 大会議室
◎講座スタッフ :講座コーディネーター:さやま市民大学学長 小山周三
:講座リーダー:草野喜実勝、スタッフ:有賀富士子、中山美喜子
◎本日の講師 :マスターライフオーガナイザー 後藤 邦江氏
◎本日の講座テーマ:「意見交換しやすい雰囲気づくり」
1.ゲーム1.「他己紹介」~グループメンバーのお互いを短期間で楽しく分かり合う
*受講生全体を3つのグループに分け、それぞれのグループの中の二人を一組とし
二人一組で「他己紹介」(相手の①名前、②出身地、③好きな食べ物、④興味があ
る事、を質問し、その答えを総合して相手の人となりを理解し、本人に代わって
グループの他の人に「他人を紹介」するゲームを行った。
*その効果は、初対面の人の事を簡単な質問によってその人となりを理解し、その
ことをグループの人に紹介することで、グループメンバー全体の理解度が短時間
で効率的に高まることにある。
2.ファシリテーターに求められる力
①質問する力
*YES or NOでは答えられない質問をすること:YorNではその後が続かない
*前向きな質問をする:答えが更に次の質問に繋がるような質問をする。
*“広がる”質問をする:
②見つける力
*突拍子もない(質問):相手の予想していない質問によって意外な答えが
かえってくる。
*イメージが出来る(質問):単純な答えではなく、色々とイメージを膨らませる
*分かり難い(質問):答えが直ぐに出なくても色々と考えて貰える
③着地ものできる力(ストレス対応力)
*ストレスには、マイナス(害になるもの)とプラス(役に立つもの)がある。
*ストレス(不安・緊張の発生)→ストレスを利用しよう→チャレンジ対応、チャ
レンジ行動
*ストレス→思いやり・絆反応→ストレスって怖いよね→思いやり・絆反応→
繋がる行動
2.ゲーム2:自分が何者であるかを相手に質問することでその答えによって推測するゲーム
*全員の背中に小動物、昆虫、魚介のイラストを張り付け、他の人に背中を見せて
から、簡単な質問を繰り返し、その答え(YESかNO)から自分が何者であるかを推測するゲーム。相手に如何に的確な質問をするかがカギとなる。
*参加者14名が全員自分の事を分かるまで続けられたが、早い人は3人程度の
質問、遅い人は何人もの人に訊いて10分以上掛かっていた。
3.ゲーム3:プラスティック製のループ(輪)を8人が丸くなって人差し指一本で支え少しずつ下げて行くゲーム
*全員が同じテンポで一斉にしゃがんでいくが、少しでも輪の高さに差が出ると輪が
落ちそうになり、それを挙げようとすると他の人が上げようとするので、輪は下がらず、
少しずつ上がっていくという現象が続いた。
*その時メンバーに一人が、下げ方、気持ちを一つに合わせるために何か合図を決め
ようと提案し、その通りやることで輪は下がっていった。
*グループ全員が気持ちを一つにするためには、リーダー(ファシリテーター)が何
か提案し全員がそれに従うことが大切だ、ということを学ぶゲームであった。
以上、ファシリテーションとは何か、ファシリ応報hテーターの役割、具体的な実践
方法などをゲームなどを使って分かり易くお話頂いた、楽しい講座であった。
<受講生の意見・感想>
*相手の意見を必ず一旦は受け入れることが大切である。
*自信は有りませんが習った方法を取り入れる努力をしたいと思います。
*ストレスに対応するのはチャレンジ反応が大切だと思った。
*会議等での具体的な方策について学習できたのが良かった。
*オープンマインドが先ずは大切だと思った。
*ファシリテーター自身の人間力が大切、という言葉が心に残りました。
*自分自身の人間力を成長させることが大事だと感じました。
*発言が一部の人に偏らないよう、全員から意見を聞くことが大切。
*個々を尊重する事(受け入れる事)が大事だと思います。
*雰囲気を壊すマナー違反の意見をいったんは受け入れること、よくわかりました。
*反対意見を利用して一緒に解決し、着地点に誘導していきたいと思います。
*受け入れてゴールをきちんと決めておき、話し合いを進めていくファシリテーターになりたい。
<講座リーダー講評>草野喜実勝
*講師の後藤先生がファシリテーターとしての様々な経験から得た実践的なお話は、受講生にも大いに参考になったと思う。
*3種類のゲーム(?)はそれぞれが結果よりもそれを実施することの中に、ファシリテーションのエッセンスが詰まっているようで、大変楽しく、且つ有意義であったと思う。