入間川河原の穴あき石と徳林寺の成円地蔵
日時:2019年10月9日(水)9:25~11:30
場所:狭山市徳林寺
講師:曹洞宗・福聚山徳林寺 住職 狭山歴史ガイドの会 石井 徹
最後の校外学習は、狭山市駅から10分ほどの曹洞宗・福聚山(ふくじゅさん)徳林寺でした。徳林寺住職と狭山歴史ガイドの会の石井さんから、入間川と徳林寺との関係、おもてなしの心、文化財等についてのお話を伺いました。
徳林寺と入間川
新田義貞の鎌倉攻めの際、徳林寺の辺りに滞陣。守護仏を薬師堂に安置して進軍したと伝えられています。義貞の鎌倉攻め成功の一因として、幕府軍の主力部隊が入間川に着陣するより早く入間川を越え、幕府軍の作戦失敗を招いたことがあげられます。まさに、入間川が義貞の鎌倉攻めのキーポイントとなったのです。
案内人のおもてなしの心とは
住職は、「おもてなし」とは他人に対してどう接するか、日本人の暖かい心を見せることではないかと話し始めました。『修證義(しゅしょうぎ)』第四章「発願利生(ほつがんりしょう)」から、「布施(施しの心を持つ)」「愛語(優しい言葉をかける)」「利行(見返りを求めず手助けする)」「同事(何事も自分のこととして考える)」の4つを心がけることが大切だと説きました。
おまけ…
今回で校外学習も最後になりました。実際に観光資源として考えながら入間川を歩き、見直してみると、今まで見えなかったものが見えて来たような気がします。次回の講座からは、これらを元に案内人としての実践を考えます。