テーマ:校外学習(金剛院)、「ミナさんの夢地蔵」を語る
日程: 9月2日(月)
講師: 狭山市文化団体連合会 前会長 横山千枝子 様
狭山歴史ガイドの会 寺本隆夫 様
会場: 金剛院、入曽公民館
受講生: 出席27名
本日は、校外学習で元気プラザを離れ、入曽地区の金剛院(南入曽460)と入曽公民館を会場としました。
1. 一部:歴史背景の学習
1)残暑を感じながら金剛院本堂前で、寺本隆夫氏から金剛院と夢地蔵安置に係る歴史的背景を解説頂きました。
・金剛院:正式名称は御嶽山金剛院延命寺(真言宗豊山派)。安楽寺(青梅市成木)の末寺で、総本山は長谷寺(奈良県桜井市)です。創建は室町時代後期以前(1330年頃)と推察され、天文2年(1533年)僧侶深悦沙門(しんえつしゃもん)が中興開山しました。
・入曽の獅子舞:江戸時代、金剛院は御嶽権現(今の入間野神社の別当寺)でした。そんな関係で、入曽の獅子舞(埼玉県指定無形民俗文化財)は10月第三土曜日に金剛院で、翌日曜日に入間野神社で奉納されています。
・本尊:木造不動明坐像(享保元年、1716、仏師玄慶作、全高110cm)
・寺宝:木造地蔵菩薩立像(室町時代?作、元亀4年(1573)仏師玉運が修理、全高79.5cm)
昭和61年(1986)狭山市指定文化財〔有形文化財・彫刻〕
・本堂:昭和32年(1957)唐招提寺風の屋根に大改修。
2)金剛院中央墓苑に移動し、夢地蔵にそれぞれの想いを胸に感謝しました。
・夢地蔵:寛政7年(1795)造立。山畑八左衛門(法名:沙彌是三、現入間市高倉)が秩父・西国・坂東の霊場百番の巡拝を果たした記念●二部:民話「ミナさんの夢地蔵」の口演
・3回にわたって学習してきた成果を、入曽公民館大ホールで緊張しながらも披露しました。
・寺本氏から民話で出てくるお札を拝借し、「・・そのお札がこれだよ。」と演技しました。に、遺族が大日堂の境内小川の傍らに供養塔として建立しました。身長74.5cmのかわいらしい丸顔の地蔵様は、現在塀の際に立っています。
中央墓苑の正面には同じく丸顔の地蔵さんが立っており、間違えてしまいました。
・夢地蔵の別な伝説:石地蔵に熱心な信者であった吉野久次郎の夢枕に、「わが身を 信州小諸千曲川の 傍らなる 湯の瀬に移し 温泉を掘り 人々の 心身の健康を 守るべし」とお告げがあり、久次郎は10年の歳月をかけて温泉を堀りあてました。夢地蔵は信州に湯の瀬に移されましたが、金剛院に帰ってきました。今は、温泉旅館吉野家は閉館してしまいましたが、大杭橋の脇には別の「夢地蔵」が祀られています。
2.二部:民話「ミナさんの夢地蔵」の口演
・3回にわたって学習してきた成果を、入曽公民館大ホールで緊張しながらも披露しました。
・寺本氏から民話で出てくるお札を拝借し、「・・そのお札がこれだよ。」と演技しました。
★受講生の感想
・暑い中、金剛院と夢地蔵について丁寧に説明して頂き、感謝申し上げます。
・民話のもととなった史実や言葉のイントネーションを知り、語りが深くなりました。
・教室での練習でも緊張しますが、広いホールでの語りは一層緊張しました。
でも楽しかった。 など