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12月22日(土)いきがい講座第27回
「軟骨の摩耗・変性と変形性関節症骨密度の減少と骨粗鬆症」
講師:早稲田大学スポーツ科学学術院 鳥居 俊准教授
1.ロコモティブ症候群
・加齢による運動器の障害のため、移動能力の低下をきたして要介護になる危険の高い状態。
・軟骨の変性・摩耗、骨の脆弱化、筋・腱の脆弱化によって運動能力が低下。
2.変形性関節症とは
・関節軟骨が変性、摩耗した状態。動きが悪くなり痛みや機能障害が起こる。原因は加齢や、年齢に関係ない外傷や関節炎など。
3.骨粗鬆症
・骨の量や質の低下により骨強度が低下し、脆弱性骨折を生じたり、生じる危険が高くなった状態。
・骨の強度=若年齢の骨密度(YAM)を100として対比した被験者の骨密度。
・骨密度80%以上=正常、70〜80%=骨量減少、70%未満=骨粗鬆症
4.骨粗鬆症の治療
・薬物療法…骨の減少を食い止める。骨を作る薬はまだ無い。
・運動療法…小さなジャンプ、足ふみ、片脚起立などの加重衝撃や筋トレ
・骨を刺激しないと骨はどんどん減る。日常生活運動より強い運動が良い。
・骨の40%を作る10代の発育期に骨の蓄積を高める働きかけが必要。
資料出所:鳥居俊准教授著作いきがい講座テキスト「軟骨の摩耗と骨粗鬆症」より引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【受講生の感想・意見】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
❖ 骨密度を上げるためには適度な負荷が必要とのこと。今更の感は否めませんが、運動することに努めて骨の強度を維持したいと思います。
❖ 希望をもって運動に取りくみたいと思います。
❖ 非常に興味深い授業でした、なんとか現状維持をするために努力したいと思います。
❖ 骨密度4年前と比較すると、骨面積(㎠)が減少しYMA(%)が数ポイント上がっている。骨粗鬆症予防の運動療法は発育期の骨の蓄積を高める働きが必要との教え、孫に教えていきたいと思います。
❖ 健康増進のために日常生活の中での適度な運動を継続することの大切さを学んできましたが、運動器障害の予防や骨密度を高めるには適度な運動より高い運動が必要なことが解りました。後期高齢者になって腰痛体操と適度な運動と、更にロコモ体操を入れると大変だなーと思いましたが、人の世話にならない身体を維持するためには、楽な道はないとの思いを新たに実践していきたいと思います。
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