12月15日自主活動行事 全員で天覧山登頂
快晴の天覧山から望む飯能の街並みとはるかに霞む新宿高層ビル群
12月15日(土)いきがい講座第26回
「生活活動による動脈硬化症の予防」
講師:早稲田大学スポーツ科学学術院 宮下 政司准教授
1. 疾病と身体不活動
① メタボリックシンドロームの診断基準
・ウエスト=男性85cm以上、女性=90cm以上に加えて(a)(b)(c)の2つ以上が該当する場合。
(a)中性脂肪=150mg/dl又はHDLコレステロール40mg/dl未満
(b)血圧=拡張期85以上、収縮期130以上
(c)血糖値=110mg/dl以上
②動脈硬化は既に10歳くらいの小児期から生じている。
・体を動かす習慣は一人では続かない。子供のころから予防医学が必要。
③全死亡数に対する危険因子の上位5(WHOのデータから)
・高血圧(13%)喫煙(9%)高血糖(6%)身体不活動(6%)肥満(5%)
2. ストップ!座りすぎ
・テレビの視聴時間、座業時間を減らすなど座位行動を減らすことが重要。
・少しの身体活動でも生活習慣を改善し、血糖値を一定に保つ効果がある。
3. 身体活動の実践……身体活動=運動+生活活動である。
・体を動かす→休息→団らん=自律神経を高め体重を調節する。
・身体不活動が続くと体脂肪の蓄積を招きやすくなる。
・運動や生活活動から活動代謝量を増やし、総エネルギー消費量を増やす事
・運動の習慣化により運動中多くの脂質が消費されるように適応する。
・連続した活動でなくても小まめに体を動かすことで脂質異常や高血圧の予防に有効である。
4. 動脈硬化症に対する身体活動の有用性
・身体活動は一日の総エネルギー消費量を増やす。
・身体活動と食事管理でエネルギー負債を作る。
・連続した活動でなくても、生活の中で小まめに体を動かすことでも良い。
・週末纏めて運動しても平日座りっぱなしでは生活習慣病リスクは減らない。
資料出所:宮下政司准教授著作いきがい講座テキスト「生活活動による動脈硬化症の予防」より引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【受講生の感想・意見】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
❖ 健康でいるためには、身体活動を日常に取り入れる事が大切と改めて感じました。大変参考になりました。頑張ります。
❖ 健康であるためには、低強度以上の身体活動が必要とのこと。中強度の身体活動200分/週を目指します。分かりやすく丁寧な講義をありがとうございました。
❖ 健康と体力維持・強化のため月数回の登山とウォーキングを行っていますが、ウォーキングは体力強化にはならないと知り合いに言われていました。今日の講義を受け運動量を多くすることでウォーキングも十分効果があることを知り、今後の励みになりました。
❖ 科学的な研究データに基づく身体活動の有用性は説得力があり、大変有意義な授業でした。
❖〝ストップ!座りすぎ〟…運動だけでなく、日常生活の中で頻繁に体を動かす習慣を身に着け、生活習慣病をストップしたい。
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