★開催日 :平成 31年 1月 26日(土) 時間 9:30〜12:00
★場 所: 狭山元気プラザ 大会議室
★担当講師:① JAいるま野狭山地域営農センター 課長 奥富 亨
② 食育インストラクター 北村 京子
③ 健康づくり推進協議会 会長 渡邊 寛子
★講座スタッフ :コーディネーター:宮野 由紀 講座リーダー:草野 喜実勝
:スタッフ:有賀 富士子、松瀬 陽子
★講座のテーマ:
(1)「さやまの野菜を食べたい、食べてほしい」
~消費者と生産者をつなぐ取り組み~:奥富亨課長
<狭山市の農業概要>
*農地面積は1,191ヘクタールで埼玉県内22位
*農業産出額は約61億円で県内8位
*日本三大茶「狭山茶」は市内に小売店約60店舗、約40の茶工場がある。
*水耕栽培は奥富地区で“コシヒカリ”“彩のきずな”など
<狭山茶のお話>
*埼玉県は緑茶生産の経済的栽培として極限地・
*今から約800年前に日本のお坊さんが中国から茶の木のタネを日本に持ち帰り江戸時代の中頃から川越辺り から本格的に栽培が始まった。
*狭山茶の特徴は“狭山火入れ”(仕上げ段階で熱を加える)にある。
*埼玉県のお茶の栽培面積は871ヘクタールで全国第8位、生産額は698トンで全国第12位。これは狭山茶の産地が寒いので、年2回しか摘めないことによる。
<さといものお話>
*県の生産額は78億円で全国第1位、生産量は2位。(埼玉県のさといもは単価が高いから)その中でも狭山市の生産額は県内の51%を占める。
*狭山市では昭和40年代からであり。それまでの「入間ごぼう」に替わって「ほうれん草」と共に主力作物になった。
*連作障害を防ぐため、同じ場所には3年間植えず他の作物との輪作体系を取っている。
*JA管内の生産者数は435名、総面積167ヘクタール。
*単価を上げるため大きさ、形などで10等級に選別しており、最上級のものは単価も2倍、一般市場ではなく高級料亭向けに出荷されている。
*保存方法は、土がついたまま、乾燥を防いで常温で保存。冷蔵庫には絶対に入れないこと。
*それまで捨てていた親芋を利用して作った「さといもコロッケ」は平成23年 「埼玉B級グルメ」の150円の部で第1位を獲得した。
最後に、「農作業のパート・アルバイト募集」の案内があり、狭山市内の農家の人手不足対策の案内がありました。
(2)「農と食育」~素材を活かして:農と食育kid’s&Jr.北村京子
●自分の体は“自分の食べたもの”で作られている
*食品がどのように作られているかを体験する→食べ物に興味を持っていたいから
*植え付け~収穫~食品づくりの流れを知る→今食べているものについてわかってもらいたいから
*五感を大切にする
<味噌>
*植え付け:「さとういらず」(砂糖が要らないほど甘い品種)
*収穫と脱穀:乾燥しきった大豆を収穫しその場で脱穀する。
*最初の食品:昨年収穫の大豆で初めに「豆乳」を作る。
*味噌づくり:大豆を18時間水に浸して、親指と小指で潰れるようになり迄茹でる。
*米麹と塩を混ぜ、冷めた大豆をつぶして混ぜる。
*樽に入れて平らにならし、振り塩をする。
*12か月熟成して完成。
◎素材を活かした味噌づくり、自分で作った安心・安全な味噌を食べる~おいしい!~
(3)地域で活動する食育ボランティア
~狭山市健康づくり推進協議会の活動~
*設立後30年。
*「健康日本狭山市計画」に基づいて広く市民に浴び掛け、料理教室、体操教室、ウォーキングなど、とくに 食を通して健康案内人として健康づくり活動を実践しているボランティア団体。
*スローガン:“健康長寿で、体も頭もクリアーに、めざせ健康人”
~生活習慣病を予防して、みんなで健康になろう!!~
◎朝食を食べよう:朝食は1日をスタートさせる大切なエネルギー
*朝食を食べると脳の唯一のエネルギー限である、ブドウ糖を補給し、仕事や勉強のやる気がアップします。他に体温上昇や肥満防止などの効果が有ります。朝食を食べて活き活きとして1日をスタートさせよう。
◎減塩と野接種菜で生活習慣病予防
*高血圧予防は減塩から~日本人の食塩摂取量は全国平均で10.1gです。
目標量:男性 8g未満 女性 7g未満
*1日に350gの野菜を食べよう。:野菜料理一皿(70g)を1日5皿が目標
*お酒はほどほどに~1日の目安:ビール中瓶1本、日本酒1合、ワイン1杯
*禁煙こそ健康の第一歩
◎低栄養とロコモ予防で元気に
*エネルギーとたんぱく質を十分に摂って低栄養を予防
~低栄養とは食が細くなり栄養バランスが偏りぎて体力が低下すると起こる状態の事です。エネルギーとタンパク質を十分に摂って低栄養を予防。
◎ロコチェックでロコモ予防:ロコモティブシンドロームとは、老化などで骨や関節、筋肉などに障害が有ったり動きを伝える神経が衰え動作が困難になる状態の事です。転倒・骨折などをしない為にロコモを予防し、活動的な毎日を過しましょう。
◎ロコモチェックで転倒予防!
以上
<講座リーダーのコメント(記入者)>草野 喜実勝
*前回に続き3人の講師を招いての講座であったが、それぞれ専門分野でのお話は受講生にとっても大変ためになったのではないかと思う。
*狭山の農産物についてかなり詳しく聞くことができて、狭山市の農業の実態が大変良く理解できた。
*渡邊講師の健康づくり推進協議会については、30年に及ぶ健康づくり活動が着実に成果を上げ、仲間づくりも上手く行っている様子で増々の活躍が期待できそうであった。