☆ 開催日: 平成 30年 12月 8日(土) 時間 9:30〜12:00
☆ 場 所: 狭山元気プラザ A棟3階 教室 3
☆ 担当講師:NPO法人保育サポートの会 代表 諏訪 きぬ
☆ 講座スタッフ: コーディネーター:宮野 由紀 :講座リーダー:草野 喜実勝
スタッフ: 綱島 佐智子、有賀 富士子、松瀬 陽子
☆ 講座のテーマ:「人生を支える・大切な・乳幼児期からの食生活体験~その実際を保育の実践から学ぶ~」
1.「NPO法人さやま保育サポートの会」の歩み
*設立:2006年1月NPO法人の認定
*事業:保育室「よつばのおうち」開設~保育に困った親たちの駆け込み寺
として事業開始
*展開:「ひろば事業開始~地域子育て支援(親子で参加)
:2007年、障害児生活サポート事業団体に認定
:2007年、「狭山市家庭保育室」の認定(現在スタッフ9名で運営)
2.保育サポートの会の目的(定款)
①子育て・保育サポートを中心とした福祉事業:「よつばのおうち」「子育てプ
プレイス奥富」「奥富学校保育室」「柏原奨学児童保育室」
②健やかな生活を送るための学習会・講演会・イベント等の啓蒙普及事業
③地域のふれあい促進・次世代育成への情報提供事業
④次世代保育サポートの養成を中心とした事業~さやま元気大学(市民大学)
「パパママのお助け隊養成講座」受託
3.保育サポートの会の事業
①よつばのおうち:子供の気持ちに寄り添い共感する保育が目標
②子育てプレイス奥富:子育て中の親子に寄り添い伴走していきます。
③保育サポート研究所:さやま市民大学「パパママのお助け隊養成講座」受託
④ホームスタートさやま:家庭訪問による子育て支援を行います。
⑤奥富学童保育室:なかよく、たのしく、元気よく過ごしましょう!
⑥柏原小学童保育室:楽しい放課後の生活を目指して、さあ、新しい一歩を!
⑦新狭山小学童保育室:今年の4月からスタートしました!
⑧御狩場小学童保育室:なにして遊ぼう?どんなおやつがたべたい?
4.「よつばのおうち」とは?
*保育の駆け込み寺~地域保育事業の保育施設へ:小規模保育A型として19名
として認可される。
*家庭的な生活環境(一般の戸建て住宅を利用)
・木のぬくもりがいっぱいの建物
・小さな家庭的ぬくもりのある空間
・調度品も玩具も木製品
・子どもたちが主体的に暮らしたり、遊べる生活と遊びの空間
・庭には四季折々の草花が茂り、ゆすらうめ、やまもも、ぶどう、柿などが
実る。
*四季を通じて、毎日が新鮮な食生活体験ができる。自分で採って,その場で食
食べるという“野生体験”が出来る。
5.学童保育室の食生活体験
*学童保育(放課後児童クラブ)とは:児童の保護者が就労などにより昼間家
家庭にいない場合に、放課後や夏休みなどの学校休業日に、家庭に代わる生
活の場として適切な遊びや指導を行い、その児童の健全な育成を図ることを
目的とする施設です。
*学童保育室が子供たちにとってほっとできる「居場所」となるよう、子ども
を見守り、受けとめ、励まし、共感して子どもたちがわくわくする放課後の
生活を共に創り出すために、スタッフが共有すべき理念として6つの基本理
念を策定しています。
6.6つの基本理念
1)子どもたちにとって「もう一つのお家」となるよう、健康・安全に配慮し
ながら、ほっとできる居場所を提供します。
2)年齢の違う子どもたちが、日々の遊びや学習・生活を通して体験し育つよ
う見守りに関わっていきます。
3)伝統文化としての季節の行事を体験することで、謂われや習わしを知り、
関心をもって楽しめるようにするにしていきます。
4)おやつや昼食を作ることで、食べることを大事に思える子どもを育てると
共に、生活技術の向上を目指し、卒室後の家庭での生活に結び付くように
関わります。
5)地域の子供たちと交流することで、仲間意識が豊かになるように援助しま
す。
6)地域の子どもたちを見守り育てる地域の拠点となるよう努めます。
7)結に・・
*人生を支える食生活~食欲は意欲、好奇心旺盛な人生こそ!
*食べることは人生の基本。食べることは生きること!
最後に質問時間を取り、受講生一人一人の、人生で最も記憶に残る食べ物についてスピーチを行い、講座を締めくくりました。
<受講生の意見・感想>
*保育園に預けると賢くなるという、同感です。
*今日の先生のお話を食育活動の参考にしたいと思います。
*「ぬくもりのある保育」はどんな時も居心地が良くホッとできそうです。
*2歳児のタケノコを見ている目の輝き、まるでその場に居るように感じた。
*子育てに困っている人にとって一番必要なサポートだと思いました。
*もし今自分に小さな子供が居れば、「よつばのおうち」に是非入れてみたいと思った。
*グループホームのように少人数で地域で関われる人がいれば理想では!
*幼児を一人でおいてはいけない、必ず周りに応える人がいることが重要だと思います。
*五感で楽しむ食体験が感情や自立心を育てると思いました。
*畑の中で、自分で採ったものを嬉しそうに食べている子供たちの幸せそうな姿が
とても印象的でした。
*食生活体験の大切さを一層感じました。
*一緒に料理をしたりおやつを作ったりして、食べることに興味を持つ様にしたい。
*子供の発想豊かでたくましい気持ちを信じて「まかせる」ことが大切だと思った。
*子供がいきいきしているのを見るのはこちらもニッコリとしてしまいます。
*わくわくした体験が全ての成長につながると思った。
<講座リーダーのコメント(記入者)>草野 喜実勝
*市民大学ではいろいろとお世話になっている、諏訪きぬ先生ご自身のNPO事業全般について初めて詳しく聞くことができて、改めて諏訪先生の発想の豊かさ、それを次々に実現していく行動力に圧倒されました。
*子育て支援というテーマは、行政にとっても重大なテーマだと思うが、民間のパワーでそれを解決しつつある諏訪先生の活動はもっともっと多くの市民を巻き込んでいくべきであると感じた。
*市民大学での「パパママ講座」がそのための人材育成に一役買っているのだと分かり、講座企画担当者として得心できた。