日程: 1月7日(月)
講師: 狭山市文化団体連合会 前会長 横山千枝子 様
狭山歴史ガイドの会 林 光子 様
会場: 広福寺 本堂
受講生: 出席27名
新年、明けましておめでとうございます。
年初の授業では、奥富地区広福寺の本堂をお借りしました。
1.初めに、「狭山歴史ガイドの会」の林光子様から、奥富地区・広福寺・山門(狭山市指定文化財)・紅梅・井戸などの歴史的背景を解説して頂きました。
・当地は入東郡「奥留(おくどめ)郷」と言われていたが、1650年河越城主により「奥富」に改称したこと。
・広福寺の山門(狭山市有形文化財)は1805年に創建、鐘は1774年鋳造であること。
・山門の天井は四角に区切られ、それぞれに絵が描かれていること。
・徳川家光が河越城主を従えて鷹狩りをした際に休憩所を所望し、梅の香りと山門に誘われて広福寺を訪れたこと。井戸の水で入れたお茶に満足して、梅を「お詞の梅」、井戸を「梅の井」と名付けたこと。現在の梅は3代目で3月中旬が見頃であること。
家光は10年間毎年のように訪れており、広福寺を気に入ってと推測されること。
・ただし、近隣の農民にとっては、将軍の鷹狩りは、日常生活を悩ます事態であったこと。
・井戸に掘られた文字は「吾唯足知」であること。
2.狭山の民話、「今坂柳二採話『紅梅と将軍さま』」を語る
『こんなさぶい本堂のなかで、つまらぬお説教をば、ながながいたしましたので、こんどは一つ、この寺に伝わる昔ばなしでもお聞かせするといたしましょうか。
三代将軍イエミツさまは、・・…将軍さまが、きれいな梅じゃ、おいしいお茶じゃ、とおほめになった紅梅が、今年も、あんなにみごとに、咲き誇っておりましょう』
・広福寺ご本尊薬師如来坐像の前で、緊張しながらも班ごとに順番に語りました。
3.受講生の感想
快晴でしたが風が吹く寒い日でした。しかし、本堂では暖房機器がフル稼働しており、民話の冒頭『こんなさぶい本堂・・・』ではありませんでした。広福寺ご住職様のご厚意に感謝を申し上げました。
最後に、紅梅が咲く3月中旬、梅見にくることを約束して散会しました。