第15回 「子ども達に継承したい『狭山の魅力』」
日程: 1月29日(月)
講師: ―
会場: 狭山元気プラザ 大会議室
受講生: 出席23名
1月22日の講座が降雪の影響で本日に順延になりました。
本日は、受講生と講座スタッフの皆さんに講座を振り返り、「子ども達に継承したい『狭山の魅力』」を語って頂きました。発表時間一人3分は短く、語りきれない方が続出しました。
1)まず一番の関心が多かったテーマは「自然」についてでした。入間川・稲荷山公園・智光山公園・茶畑などの景観を守りたい、継承したいという意見でした。実際に行っている清掃や美化活動を紹介して頂きました。一方、子ども時代の狭山を知る方には当時と比べ「自然は継承できていない」との意見もあり、自然をどのように継承するかは難しい問題です。
2)「文化」については、民話を挙げられた方が多かったです。講座で「狭山は民話の宝庫」と言われた方を紹介して頂き、学園祭のテーマを「児童文学作家さねとうあきら」として学習したことの成果でしょうか。民話と方言の講義も思い出されます。
梅宮神社独特の頭屋制による甘酒まつりの継承については経験を踏まえて語って頂きました。
3)「歴史」については、170万年前のアケボノゾウなどの化石・遺跡群・清水冠者義高・入間路などの存在自体が歴史的価値であると挙げて頂きました。新田開発による整然とした山林や畑地の存在は自然の価値であり、歴史的価値であると挙げてます。
4)「産業」に関しては、形態としての循環型農業の継承や物流基地化する現実への危惧を挙げておられました。
5)「継承したい狭山の魅力」は「住み良さ」・「安全・安心な街づくり」の状況にたどり着くのではないかとの意見もありました。講座で「狭山市の住み良さランキングが低かった」ことが紹介されました。
多彩な講師の皆様から3年間講座において「狭山の地域資源」を語っていた頂きました。「継承したい狭山」と思うか否かの前に、「まず狭山を知ること」が大事ではないかと感じました。漠然と感じていた「狭山」が身近になった3年間でした。受講生の皆さんと共に学び、講義録をまとめたことが、まさに「子ども達に継承したい狭山の魅力」であったと思います。3年間、本当にお世話になりました。皆様に感謝申し上げます。(川口彰久)
夕刻より、狭山市駅東口に会場を移して「講座修了記念懇親会」を開催しました。