「狹山に住んで思うこと」~狭山市在住の外国人との交流会~
開催日時 : 平成29年7月18日 13:30~16:00
場 所: 元気プラザ大会議室
受講生 : 10名 出席者:8名 欠席者2名
講 師: 伊藤イヌエさん(エチオピア連邦民主共和国) 18年在住
・・・・・ 岡村理亞鈴さん(フィリピン) 17年在住
・・・・・ 黒沢娣さん(中国、大連) 13年在住
テーマ : 狭山市に住んで思うこと ~狭山市在住の外国人との交流~
本日の3人の講師は、日本人と結婚し日本に移住して10年以上狭山市に在住し、日本での生活、習慣、子育てにもすっかり慣れたベテランの主婦であり、各出身国の人々の日本への移住に際しては、日本での生活に早く順応できるよういろいろなボランティア活動に活躍されている。日本での生活に定着できるよう個人的にも努力をされ、恵まれた生活を送られている。狭山市在住の感想はの問いにたいし、3者とも安全、安心して住むことができることをその理由として述べられているのが印象的でした。自然災害が少なく、人的な近所つきあい、自然に恵まれ子育てにも適した環境が評価されている。狭山市にたいし望むことは?の質問には、外国人(特に小、中学生)への日本語教育が不十分、基礎的な日本語教育のカリキュラム化を望んでいる。高齢化社会における要援護制度など老後の福祉制度に漠然たる不安があるとの意見があった。
グループ座談会
1、エチオピア、2。フィリピン、3。中国の各講師のまわりに3-4名づつののグループを作り、20分間のグループディスカッションを行い、全受講生が3つのグループを一巡して自由討議を行い、交流を行った。受講生の皆さんも自分の疑問と思うこと、知りたいことを自由に発言し、講師から詳しい説明を受け活気ある授業風景が展開された。
2、教材、 各国の民族衣装を展示披露
テキストはグループリーダーからの各講師への質問
~~~~~~~~~~~~~ 受講生の感想 ~~~~~~~~~~~~~
伊東イヌエさん(エチオピア)
・くもの糸が衣装の飾りの一部に使われている。日本のカイコに似た用途に使われている。
岡村理亜鈴さん(フィリピン)
・フィリピンには7000以上の島があり、統一された言葉がないため、英語が標準語として採用された。英語が話せることは、大きな利点でありグローバル化が進む時代において幅広く活躍できる武器となる。
・外国から来た子供たちのために日本語教育のボランティア活動をされているようす感激しました。日本人以上に日本の学校教育に関心を持ち、尽力されていること、とてもありがたいと思いました。
黒澤娣さん(中国)
・日本人の良さ:ゴミ出しの分別、運転マナー警笛を鳴らさない、信号厳守、譲り合いの精神が徹底している。
・中国の世界遺産の規模の大きさ、文化、仏教などの話を聞いて日本と深いつながりがある国だということを再認識しました。
3人のお話を聞いてどんな外国人支援サポート活動が必要だと感じましたか。
・次回の9月19日留学生の考え、意見を聞いて何が必要か考えたい。
・外国人の子供が増えるにつれ、学習能力、生活能力を付与し日本での生活に活力を持たせるには、何をしたらよいか考えたい。日本での生活に希望を失わせない指導が必要。
~~~~~~~~~~~~~ 講座リーダーの感想 江頭誠治 ~~~~~~~~~~~~~
今回お呼びした3人の講師は、日本人の男性と結婚し、長期間にわたって日本に在住し、幸福な家庭づくりに成功をされた皆さんだけに、これから日本で生活を始めようとする人達への生活サポートを主に、日本語の教育、日本での生活、習慣、規則等生活の基本となることを、自分たちの経験から積極的に支援をしていこうという目的をもって様々なボランティア活動に励まれている。これから来日する外国人の数が増えるにつれ、これらの活動がますます必要となる。国際交流講座に参加している受講生においても、技術訓練実習生、小中学生、家庭主婦等の外国人に対し、緊急時の対処法、交通規則、急病の際の対応、家庭ごみの処理、収拾に関する分別などについて最低限生活するに必要な規則マナーを教える講座を開設し公民館などで活動を行えば、生きた国際交流が実現するのではないだろうか。その時期が来ているように感じます。