~多文化共生社会=Sayamaを目指して~
日時:平成29年10月17日(火) 場所:大会議室 時間:13:30~16:00
講師:薬学博士,科学技術アドバイザー 長谷川 秀夫氏
経歴: 1964年 国立山口大学 理学科化学卒
1975年 明治乳業入社 食品分析
1987年 医薬品研究室長 MRI用造影剤開発
2013年4月 ビリヤード指導者養成コース(元気大学)を修了した修了生28名で構成された「ビリヤード愛好会」設立、現在の会員数36名
お茶
さやま市の代表的な地域産業はお茶に関わる産業である。過去に食品・医薬品に携わってきた職歴及び日本食品標準成分表基礎データーの作成、食薬区分の規制に関するミネラル検討、並びに日本人の食事摂取基準の策定に携わってきた職歴、そしてお茶の成分・組成の研究・開発から生まれたMRI用造影剤の医薬品の経験を生かし「ものづくり」から「健康づくり」に展開し、講義名「お茶から始まる和食の文化と健康づくり」の講座を担当した。
茶に含まれるカフェインは中枢神経を興奮させることによる覚せい作用があり、腎血管拡張により糸球体ろ過量が(GFR)増大し、さらに尿細管での水分の再吸収の抑制により利尿作用を現す。
加齢に伴う各種機能の低下
糸球体ろ過(イヌリン)、腎血流量(ダイオドラ) 腎血漿流料(PAN)の低下が起こる。
茶に含まれる成分 :
アミノ酸類:甘味、うまみ、酸味,苦味。 カフェイン:苦味、 カテキン:渋み、苦味
茶の審査
1.外観審査
形(形状)・伸び形で細く、丸くねじれ,締まりがよいもの
‣伸びがよいもの ・芽ぞろいがよいもの ・掌に載せて重量感があるもの
・破砕がなく紡錘形の剣先があるもの
色(色沢)・冴えがあり能力食のもの
・色調が揃い光沢のあるもの
2.内質審査
香気 ・爽快な若芽の香りのあるもの。・新鮮な香りのあるもの。
水色 ・黄緑色で明るく澄み,濃度感のあるもの。
渋味 ・甘味、苦味、うまみ、が適当な濃さで調和したもの。
・舌にまろやかにあたり,のどごしが良いもの。 ・口の中に清涼感を与える。
お茶の外観と内質はおおむね比例する。見た目がよいお茶は味もおいしい。
お茶をおいしく飲む条件として、軟水でお湯の温度を茶の種類に応じて選択すること。
硬水:各国の河川中のカルシウム(mg/L) 米国21,ヨーロッパ31.3,日本8.8
20度以上を硬水、20度以下を軟水
日本の伝統的な食文化
和食は、世界の無形遺産として登録された
和食は,四季折々の食材を使い、自然の美しさを現した盛り付け,四季や地域的な多様性による新鮮な山海の幸を使用し、繊細で世界的に誇れる料理、おもてなしを大切にしている。
海外の料理と和食の違い
健康の維持のために
ビリヤード愛好会の目指すところ ~地域貢献~
自らの健康は、社会貢献! ビリヤードを通じて交流の場を狭山市に提供する。
~~~~~~~~~~~~~ 受講生の感想 ~~~~~~~~~~~~~
・自分らしさを生かし,できることから楽しく小さいことから積み重ねて継続することが国際交流にとって大事だというお話。納得しました。
・地域交流の場、健康は社会貢献の元、さらにお茶への親しみが日本文化の基本になっていることに気づかされました。あなたらしさ,自分らしさを生かしスポーツ指導のアドバイスを知る学習ができました。
・家に閉じこもらずできるだけ多くの人と交流すること。市民大学のようなところに積極的に参加する。日本語がわからない人たちの手助けができればと思っています。
~~~~~~~~~~~~~ 講座リーダーの感想 江頭誠治 ~~~~~~~~~~~~~
お茶の効用と茶に含まれる成分が人体に与える影響、特に糸球体での濾過作用,腎臓での代謝、再吸収、など人体の仕組みの神秘さを学ぶことができ,良質なお茶を,ゆっくりとした環境で楽しむことの重要性を教えていただきました。
健康寿命を伸ばし、積極的に地域行事に,市民大学での活躍の場に参加して、自分らしさを生かした活動をこれからも続けて行きたいと思います。