市内の国際交流活動団体の活動を知る 第3回報告書
開催日時: 平成29年5月9日〈火〉 13:30~16:00
場 所: 元気プラザ大会議室
講 師: 1.狭山市日中友好協会 副理事長 橋本清一氏
2.狭山市国際交流協会 副会長 草野喜美勝氏
受講生 : 10名 出席者 10名
1、橋本清一氏
狭山市日中友好協会 副理事長、 埼玉日中友好協会理事・事務局長
狭山市と中国これまでの歩み
1955年11月:入間川町在住の遠藤三郎氏、片山哲・千田是也ら27名と訪中。新中国首脳と会見
1972年6月:遠藤三郎氏第5回訪中、大沢理事長、遠藤氏と対談。友好協会設立準備
1972年9月:日中国交正常化実現
1978年8月:日中平和友好条約締結
1988年10月狭山市日中友好協会設立
1995年4月:第5次狭山市訪中団北京対外友好協会訪問
1996年7月:中国杭州市と友好交流都市提携調印、2017年7月で20周年
2006年10月:第6次狭山市訪中団成都,杭州市訪問
2008年8月:中央公民館にて再建日中友好協会設立
2017年5月:杭州市写真展開催、中国大使館員34名が参加。狭山市博物館で5月3日~5日まで開催。
レジメの中に遠藤三郎氏〈1983年1月2日~1984年10月11日狭山市在住〉の偉大な業績と、旧中国首脳人との交流について述べられている。中国から大変尊敬され大切にされ、狭山市における国際交流の大先輩であり、日中両国の架け橋だった。「平和を熟考し、訴え行動した、遠藤三郎氏を大変誇らしく思う。
2、草野喜実勝氏
狭山市国際交流協会副会長
一般社団法人街活さやま副会長
狭山市国際交流協会Sayama International Friendship Association (SIFA)設立から26年の歩みと題して講演をされた。
1999年(平成3年)5月設立 設立準備委員会 会長 大野松茂氏
設立初代会長 故小林栄一氏
1.交流部会
・ワ―ジントン市交流部会: 1999年11月姉妹都市提携調印
平成28年10月ワ―ジントン市より7名のホームステイ訪問団を受け入れ.隔年で訪問団(ホームステイ)の相互派遣
・統営市交流部会:19995年10月姉妹都市提携を継続.隔年で訪問団(ホームステイ)の相互派遣
・杭州市交流部会:1997年10月姉妹都市提携調印 今年20周年を迎える。
・新潟県津南町より「言葉のキャッチボール」訪問団受け入れ2004年2月第4代会長:粕谷充史氏就任、2015年4月
2.多文化共生事業
・日本語学習部会:30人の日本人スタッフ。日本語キュ室を運営
・ふれあい部会: 入間川七夕祭り、阿波踊りにSIFA蓮で参加
・国際交流の集い:市内在住外国人との交流会
・広報部会 ニュースレターの発行とホームページの管理
・新潟県津南町「言葉のキャッチボール」津南町主催の外国人向け日本語教室、会員の相互訪問交流、あじさい祭り新狭山「中原公園」で毎年6月に行われる。
受講生からの感想
・狭山市と中国との関係について全く知らなかったので、興味深くお話を聞けた。
・国際交流協会としての多くの活動の中で小学生への「国際理解支援授業」はとても良いことだと思います
・交流都市と絵画の交流を見たいです。
・狭山市がこのように中国との関連があったことは初めて知りました。
・狭山市の国際交流の歴史を知ることができて参考になりました。国際交流を続けるために狭山市としての魅力をいかに見つけるか、創っていけるかにあるのではないか?
・日本語学習部会の日本語テキストの内容を拝見したい。日本語発表会に興味あり。
・埼玉県の中国人在住人口が第2位にあること。杭州市との交流の歴史が長いということを初めて知りました。遠藤三郎氏について知りえたことは大変良かった。
・国際交流協会の設立の趣旨には感銘を受けた。
・ツアーでは見えない初めての人々との触れ合いはFreeで行きその国の人たちとの交流を持つことが大切だと思いました。
・橋本さんのお話を聞いて中国に興味を持ちました。
講座リーダーのコメント〈江頭誠治〉
中国との交流は1955年の遠藤三郎氏と中国首脳人との交流から始まって、日中国交回復につながっていったことが橋本講師により鮮明に語られた。受講生の方々も狭山市にそのような歴史上の人物がいたことを聞き、改めて誇りに思うとの感想が述べられていた。
国際交流は個人の活躍により最初は小さな運動であったものが、個人の熱意と共感により相手国の共感を呼び交流の輪が広がり交流協会が創られ発展していくさまが両氏の講座を聞くことにより明らかにされて、受講生の感動を呼んでいた。
どんな小さなことでも、外国人の訪日者がオリンピックに向けて激増していく時世となり、思いやりとおもてなしが日本の印象をよくする大きな力となりうる。狭山市の市民が身近な交流を盛んにすることによりそれは達成できると感じています。
小山学長の本講座の締めくくりの言葉として国際交流を頭において外国旅行をすると、新たな展開が得られる、これからは国際交流、共生社会を常に念頭において旅行を楽しむことが大切。外国人との交流から得られる経験談を聞くことによって、その中から今後自分に何ができるか,どうかかわっていけるかを考えていただきたいとのコメントがあった。