<学習体験から新たな生きがいの発見>
さやま市民大学は、今年で開講4年目に入りました。4月15日に入学式を行いましたが、276名の受講者が講座に参加してくれることになりました。後期から募集し、開講する講座もありますので、約350人規模の受講者がこの市民大学の学び舎で学ぶことになります。各講座の受講期間が15回から30回に及びますので、市民大学とはいえ、本格的な学習体験が得られると思います。是非、学びの中から新たな生きがいを見つけてください。
<学長からの三つのメッセージ>
今年の入学にあたっては、学長として次のメッセージをおくります。
一つは「より豊かに生きる心の糧を育てよう」です。共に学び合いながら、学びと出会いの体験を活かし、元気に生きる心の糧を増やしてください。
二つ目は「学ぶことは生きること」というメッセージです。学びの中にこそ、生きる意義や目標の発見があります。「いまさら学ぶことはない」という人がいますが、本当にそうでしょうか。学び続けることの中に、生きる力が養われ、その力が磨き上げられていくのです。「人生100歳の時代」を想定した、「新・生涯学習の時代」を創出する必要があると思います。市民大学が長寿社会に欠かせない生きがい装置、社会装置になれるように努力したいと思います。
三つ目が「地域学習」と「市民学」による「新たなコミュニティの創造」という目標です。「何を学ぶ」かも大事ですが、「どう学ぶ」かがもっと重要になります。私たちの市民大学は、教養のために学ぶ一般のカルチャーセンターとは違い、学びの成果を地域活動や社会活動に活かす、「実践のために学ぶ」という姿勢を大切にしています。
実践のための学びの視点で重要なのが、地域コミュニティづくりのための「地域学習」と、市民起点で課題解決を考える「市民学」という二つの学習視点です。
<元気な市民が豊かなまちを創る>
市民大学は元気な市民を育むために必要な「社会装置」です。したがって、住みよい地域づくりに関われる市民=志民は「社会資本」とも呼ばれています。
これからの一年間、みんなの力で、意味ある市民大学生活を楽しみましょう。