開催日時: 平成29年1月6日(金) 13:30-15:30
場 所 : 元気プラザ大会議室
受講生 : 受講者数 11名 出席者8名、欠席者3名
第7回講座はソーシャルビジネス育成講座 事例研究③~コミュニティカフェ~と題して2名の講師をお迎えいたしました。
1.NPO法人コモンズ理事 コモンズカフェ 運営責任者 大石卓司氏 講演
NPO法人コモンズ
設立 :平成23年9月6日(埼玉県認証)
メンバー:理事長 常世田幸久 理事4名、監事1名 応援会委員98名、利用会員634名
活動拠点:コモンズカフェ 狭山市富士見2-21-27(コーセー化粧品前)
狭山安心お助け隊 狭山市狭山台2丁目30-7
設立趣旨:
○ 地域の皆で支えあう仕組みを作ろう
○ 必要なサービスはみんなで作り出そう
○ 支えあいながら地域に住み続けよう
コモンズの事業
1. 人材育成事業、各種講習会等 地域支えあい活動担い手養成講座
2. コミュニティ事業 ワンデーシェフカフェ 24年5月20日開業
3. 見守り便利屋事業 東松島被災地研修,さやま安心お助け隊、24年5月20日
「高齢者と地域のつながり」再生事業
国の「介護支援体制緊急整備等臨時特例交付金」を活用した埼玉県の事業
支えあい活動を担う人材の育成を行うための経費補助
講座開設補助金 500万円、コミカフェ整備 100万円
講座が週2回開設され、45名半年間講座受講、75%出席
コミカフェの研修(先進団体のコミカフェ見学研修)
鶴ヶ島 ここホット、小川町べりカフェ/つばさ‣游 蕨市ホットプレート。
太田市 よろずや余之助、三鷹市日本シニアジョブクラブ
東北大震災被災地でパラソルカフェを実施・平成23年11月6日
コミカフェ運営委員会の創設: 平成24年3月 受講生4組(10名)が参加
場所:富士見2-21-27 にある建物の改造工事を行う。集客のためのPR 活動を開始
コミュニティカフェの理念
・各種活動基地として運営
・暮らしの問題解決の場(情報交換)とする
・お客様の回転率より交流率を大切にする
利用者の立場から
・コモンズカフェへ行けば話し相手が見つかる
・いつでも気軽に暇をつぶせる
・地域の暮らし・市民活動・イベント情報が入りやすい
現在のコミュニティカフェ事業内容
・月曜~土曜 毎日日替わりのワンデーシェフスタイルのカフェ
・店舗前で野野菜販売 火曜日。土曜日
・多様なイベント活動 月曜 モーニングサービス、火曜 そば打ち道場
主なイベント
・プリザーブドフラワー教室
・カイロプラスティックのマッサージサービス
・若手ミュージシャンによるカフェコンサート、毎回30人の券販売が完売
・弦楽器やオカリナ演奏のイベント
・会議や子供会で野会場としての活用
・陶芸
2.元気プラザコミュニティカフェ
演者:一般社団法人 街活さやま 代表理事 江頭誠治
街活さやまの創立
平成22年6月~12月に狭山市産業労働センターで行われた、元気大学試行コ―スコミュニティビジネ起業コースを受講した修了生20名が参加して、街活さやまが創立された。
当時は、元気大学の校舎もなく、将来は廃校になった狭山台北小学校の校舎を利用した元気大学が創生されることが決まっており、それに向けての人材育成が開始されていた。この試行コースには当コース以外に協働サポーター学科、ボランティアリーダー学科、の3コースが開設された。
コミュニティカフェ開設までの推移
平成23年9月:狭山元気プラザ内でのコミュニティカフェ経営を目指してコミカフェ部会を設置
平成23年10月:第1回コミカフェ部会開設^コミカフェ事業の内容、開店までの日程などの確認
平成23年10月:「コミレス・コミカフェネットワーク埼玉」との交流開始
小川町「べりカフェつばさ游」「ここホット」を視察会実施
平成23年12月:第5回部会~元気プラザ内基本コンセプトを確認、➡コミカフェ経営計画策定
平成24年1月第8回部会~元気カフェの運営管理業務委託の基本計画策定運営費見積り
平成24年2月:市より元気プラザコミカフェの概要、基本計画提示
平成24年5月:元気プラザコミカフェの運営者として「街活さやま」が応募し、運営者の指定を受ける。
平成24年7月:ワンデーシェフの募集。月、水、木、金の週4日のシェフが決定
平成24年9月:ワンデーシェフ、運営スタッフの研修会実施
平成24年9月:一般社団法人街活さやま設立、登記完了
平成24年9月:コミカフェ内厨房の改修工事完了
平成24年10月:元気カフェの営業許可書、食品販売許可、麺類製造許可を申請狭山保健所の検査を経て、許可を得る。
平成24年10月15日:元気コミュニティカフェ正式オープン
平成25年2月:市民提案型協働事業 コミュニティカフェ支援事業~コミカフェ塾の経営~講座開設。(全5回)
狭山元気プラザコミュニティカフェ運営要綱
業務の内容
カフェは次に掲げる業務を行うものとする
- さやま元気大学の受講生、修了生のためのカフェ運営
- アマチュアのワンデーシェフ方式による飲食店営業の実践学習
- 飲食の提供のみならず、地域の人々の交流の場づくりの実践学習
- その他カフェの目的を達成するために必要な業務
コミュニティカフェの趣旨
・地場産の野菜を使用して、安全、安心な食事を供給できること
・地域の人々の交流の場であり、地域の様々な情報の発信をしていること
・狭山台地区で多い一人暮らしの高齢者に栄養バランスの取れた食を提供できること
・就労が難しい人の働く場になっていること
・元気大学修了生でコミカフェ開店を希望する団体のインキュベーション施設であること。
創業時のワンデーシェフメンバー
月曜日:堀越茂一氏 屋号:つるかめ亭
メニュー:手打ちうどん 奥富産農林61号を製粉した小麦粉を使って、麺工房で手打ちうどんを打ち、地場産野菜を使った天ぷらがうどんの味を引き立てる。
火曜日:欠員
水曜日:森田邦子氏 屋号;カフェ藤
メニュー:カレーライス、日替わりランチ サンドイッチ、コーヒー
家庭的な雰囲気を大切にしたサービスがモットーです
木曜日:栗原芳男氏 屋号:ビストロさち
メニュー:奥様の栗原幸子さんとの協働制作家庭料理。また食べに行きたいと思わせる料理づくりを目指す
金曜日:野村政平 屋号:金曜庵 小山学長もメンバーの一人、そば打ち4段
手打ちそば.常陸秋そば、新そば粉を使用した二八ソバ。元気プラザ内の麺工房で心を込めて打った手打ちそばを、地場産野菜を使って作ったけんちん汁につけて食する二八ソバ、そばの香りが豊かなあじあいを醸し出します
現在のワンデーシェフメンバー
月曜日:【キッチン集い場】 門坂美恵氏 カレーライス、うどん、サラダバー
火曜日:【みのりベーカリー】坂本氏 スープとパン
水曜日:【コミカフェ藤】 森田邦子氏 カレーライス、ランチサンドイッチ
木曜日:【ビストロさち】 栗原芳男氏 家庭料理
金曜日:【ベジタブルプロモーション】豊泉氏夫妻 地場産野菜を使ったラーメン
イベント
年に5-6回コミカフェで食事を終えた13時30分ごろよりミニコンサートを開始しております。固定ファンも多く来場されて、最後には皆で懐かしい歌の合唱が始まります。最大50名が収容できますので演奏希望者はお申し出ください。
新鮮野菜の販売
コミカフェ内で月曜日、水曜日にとれたて野菜の販売を行っています。さやま市民大学の修了生が堀兼の農場で野菜の栽培を行っており、新鮮な野菜が格安のお値段で販売しております。朝9時30分より販売しています。(冬はお休みです4月後半より再開となります)
コミカフェの実績
年度 ランチ提供数 コーヒー提供数
平成25年度 6916 817
平成26年度 6623 639
平成27年度 8608 1220 学園祭の分も含む
平成28年度 8406 1027 学園祭の分も含む
平成29年度は9000食を達成するよう努力いたします。
受講生の感想
1.コモンズカフェ:
・火曜日の麺処を数回利用、開店当初より伸長が見られる。
・曜日のメニューガちがっていて楽しいランチタイムとなりました。各曜日とても丁寧な言動で好感が持てる。
・回転率より交流率を大事にしているところが素晴らしい。味もよいです
・しっかりしたNPOのコミカフェを作り上げたと思い素晴らしいです。家の近くにあったらいいなと思います。
・一人暮らしの者として昼食のメニューを考えるのにコモンズカフェのメニューを参考にしたい
・キッチン周りの清潔さが了解できた
・お客様の回転率より交流率を➡話し相手に、相談相手に
2.元気プラザコミカフェ:
・客が少ない日もあって心配していましたが、赤字でないそうで安心しました。
・理想的なコミカフェと思いました
・私も元気大学試行コースの修了生です、いつもランチおいしくいただいております。いろいろな方との交流でお知り合いが増えました楽しいです。
・市民大学受講生の交流の場であり、情報交換もできる居心地の良い大切な場所です。
・困難もあるかと思うが 幼児・子育ての交流の場になることを目標にしては如何、
・コミカフェの昼食を楽しみにしている一人です
・平成22年元気大学試行コースの受講者修了生20名のコミュニティ部門が現在のコミカフェ➡三世代の交流の場、食の安全、コミカフェ事業の実施に際し各種研修がされている。さやま市民大学の受講生が中心となりコミカフェが運営されているなど学習と実践が一緒におこなわれている。市民の手でコミカフェが運営されている。
3.ソーシャルビジネスとしてのコミュニティカフェの可能性と問題点
・両コミカフェとも着眼点、人とのつながり、積極性、創意工夫が重要であることがうかがわれた。これらを克服できれば新規事業に着手可能と考える。
・むづかしい問題もあると思いますがこの運動を広げていただきたい。
・コミカフェ塾を友人に紹介し受講した方が、最近自宅で月に1回食事会をしています。
・ランチタイム以外の時間帯の活用ができるといいなと思います。体操教室など
・まさにソーシャルビジネスの目的を達成していると思う。児童、生徒などのコンサート、フラダンスの企画は如何でしょうか。
・幼児向け絵本、アウトドアができる範囲のスペースがあると成長の格を保てると思う。元気プラザへ行こうが合言葉になると思う。
講座リーダーのコメント 江頭誠治
6年前の心境を思い出しながら、講演をさせていただきました。当時はまだ年齢的にも若く体力があったのでがむしゃらに取り組むことができ自分の落ち着く場所を創ることができました。ボランティア活動は奥が深く、無限に広がっていく可能性を秘めています.コミカフェで毎日を送る中で、いろいろな問題、相談、食の安全と忍耐強く、時間をかけて取り組むうちに懸案が解消していくことを経験しています。これからもみなさんの協力を得ながら、元気な高齢者が健康でいつまでも活躍していただける環境を整えたいと思います。