第10回 「地元の人に聞く廣瀬神社の由緒と文化財」
日程: 10月24日(月)
講師: 廣瀬神社元総代長 齊藤義三 様
会場: 狭山元気プラザ 大会議室
受講生: 出席25名、欠席2名
1.廣瀬神社の由緒
2.御祭神
3.御神徳
4.催事
5.宝物・文化財
6.社容整備
埼玉県の要職を務め、廣瀬神社の総代長として広瀬地域の発展に尽力されている齊藤義三様に、廣瀬神社の由緒と文化財について、語って頂きました。
廣瀬神社は日本武尊が勧請した神社です。狭山の名士清水崇徳翁は広瀬の名主であり宮司の長男であったことは有名です。しかし、今は宮司が常駐しない兼務社なので、日常の管理は総代や世話人が従事しています。ところで、廣瀬神社は歴史的に格式の高い神社であることは、創立の経緯からも明らかですが、「文徳天皇実録」(850年)によると「官社」であり、「延喜式神名帳」(927年)にも登載され、明治7年(1874)には県社でした。
廣瀬神社の主祭神は若宇迦能売命(わかうかのめのみこと)で、水の守り神です。御神徳は五穀豊穣、家内安全、健康長寿です。講座前日10月22,23日には秋季例大祭(道饗の祭)を執り行い神輿が地域を巡回しました。神輿巡幸の様子は動画で紹介して頂きました。
境内にある記念碑などに刻まれた名士(幕末の三筆、明治の三筆)による名筆の数々は文化財的価値があると熱く語って頂きました。
狭山市民に広く知られている大ケヤキは平成10年に埼玉県文化財に指定されましたが、指定を受けるまでの齊藤様のご努力には頭が下がる思いがしました。なお、平成8年に執り行った樹勢回復工事により大ケヤキ1号木は樹齢1000年以上であることが確認されました。
最後に、神社訪問者のマナーについて「礼を失することのないように」とご教示を頂きました。
なお、講義録は冊子「語り継ぎたい狭山の魅力」としてまとめる予定です。