元気に生きたい。楽しく生きたい。誰でも願っていることですが、本当に実現するには、そのための準備と覚悟が必要です。人間は誰でも年を取ります。年と共に肉体が老いるのは必然ですが、肉体よりもこころが老いる方が問題です。「年は取っても年はとらない」という言葉がありますが、何かに向かう「目標」と「ひたむきな努力」によって、こころの老いをくい止めることは可能です。市民大学は、健康づくりと学習により、「カラダ」と「ココロ」の老いをくい止める、健康長寿社会に欠かせない大切な社会装置の一つです。私たち皆の力で大事に育てていく必要があります。
『人生は二幕目がおもしろい』は一般財団法人健康・生きがい開発財団が2014年に出版した本のタイトルです。この本には、「人生90年時代になり、定年後もまだ20年以上の長い年月があります。この年月を『人生の二幕目』と感じて豊かに生きることがしあわせな長寿社会実現のカギ」と書かれています。
生きがいにも3つのパターンがあります。一人称(自分のため)の生きがい、二人称(相手のため)の生きがい、そして三人称(他者のため)の生きがいです。他者のために動く、社会に貢献する、他者とかかわることで生まれる生きがい、すなわち『他者と共にある』という三人称の生きがいから深い喜びが生まれます。
私たちの市民大学は、三人称の生きがいづくりを手助けする人材養成の役割を果たしたいと願っています。人生の二幕目をうまく生きる活動事例を沢山生み出していきましょう。