さやま市民大学 いきがいコース
広報委員の取材日記『子どものものづくり体験教室』
1.「子どもたちのものづくり指導員養成講座」のねらい
ものづくりを通してこどもたちの将来の夢(物理・科学)をかなえる指導員養成を目的とした講座です。エンジニア(専門技術者)がそれぞれの体験と技術を活かす活動の場づくりとなり、出前講座などの体制づくりを目指します!との、受講生募集時の案内です。なにしろ今年度の講座のなかで、一番なが~い講座名で、子どもに教えるには気持ちもなが~く持つことが一番大事なのかも知れませんね~。
2.指導員としての実践体験の場
講座は土曜日(13:30~16:00)に開催され、合計15回で9月3日に修了します。
今回は体験教室「ポスター」に誘われて8月20日(土)、雨降る「奥富公民館」を訪ねました。
第14回目の講座が7月30日に終えて夏休み中ですが、9月3日の修了式を控えて、仮免ならぬ「子どもに直接指導する」時間が設定されていました…その体験教室の模様を取材しました。
さやま市民大学と協賛した「奥富公民館」では、内藤館長をはじめスタッフ一同、教室の準備は勿論、出欠者の確認・名札の用意と至り尽くせりの対応をして頂きました。
今日の子どもの出席者は、1年から6年までの小学生25名でした。低学年生が多かったように感じました。また、親子一緒に参加された方もおられ、夏休みの良い想い出づくりを体験されたのではないでしょうか。
3.4班に分かれての指導
当日はあいにくの雨ですが、皆さんは9時に集合して準備をしました。A班は「浮沈子」、B班は「ピンホール&レンズカメラ」、C班は「簡単モーター」、D班は「ギシギシプロペラ」との分担でした。
いずれも講座の中で自分たちが体験した作り方を、今日は子どもたちに“伝授”するのでちょっと緊張気味の感じでした。だが、開始される10時までには準備が揃って余裕の表情で子こどもたちを迎えていました。
A班:浮沈子(ふちんし)
材料は、ペットボトル(500ミリリットルの容量で円筒形で透明度の高い物がベスト)とストローとクリップと極めてシンプル。作り方も、ストローとクリップを組み合わせた浮沈子を作り、ペットボトルに水を入れ、そこへ浮沈子も入れキャップを締めれば完成です。ペットボトルの胴を両手で握るように圧力をかけると、中の浮沈子が浮いたり沈んだりと動くのですが、入れる浮沈子の形と色が、動く時の見栄えになる訳です…簡単な割には動きが複雑の様でした。
B班:ピンホールカメラ
材料は、木版紙・トレーシングペーパー・レンズ・ボンド・ビニールテープ、それに道具がカッターナイフ・ハサミ・キリ・カッター板・定規・コンパスカッターと多いのだ。その分教える方もしっかりと、手順を子どもたちが理解しているか顔を見ながら説明していました。
C班:簡単モーター
材料は、単3乾電池・クリップ・磁石・エナメル線。道具は、紙やすり・ビニールテープ・ペンチ・水性ポスターカラーです。ここの工作は、電池の力で動く(回る)のですが工程の途中までは、子どもにはちょっと理解に苦しむ様ですが、回り始めると皆の顔が輝きました。予定外のプレゼント(できるグルグル針)もあって、皆さん大喜びでした。
D班:ギシギシプロペラ
材料は、割りばしと角材・プロペラ・エナメル線・ヒートン・結束バンド・波風紙・竹ぐし、ストロー。道具は、三角やすり・受台・ハサミ・両面テープ・ニッパー・カラーマーカー等。
この班は、材料違いで3種類のギシギシプロペラを作り、結構カラフルな作品になります。それとそのネーミングが面白い…一番長いのが「結束バンド、とうふの箱方式ギシギシプロペラ」
☆出だし緊張気味の子どもたちも、形ができるにつれて、指導者の皆さんとの会話も出てきて部屋中が賑やかになりました。定刻の12時までに余裕で完成した班、ギリギリに間に合った班とありましたが、皆さん自分の作った物を手に大喜びでした! 最後は「修了証書」を渡されて解散しました。指導者の皆さんも清々しい達成感が感じられた様で、修了式・打ち上げの話に盛り上がっていました。お疲れ様でした!