第8回 「狭山における伝統的祭り文化」
日程: 9月26日(月)
講師: 西方囃子保存会 副会長 塩野谷延夫 様
会場: 狭山元気プラザ 大会議室
受講生: 出席26名、欠席1名
1.西方囃子の流派
2.西方囃子の沿革
3.西方囃子の形式
4.西方囃子の踊りと曲目 など
西方囃子保存会副会長である塩野谷延夫様に、西方囃子について熱く語って頂きました。
西方囃子は、平成15年に狭山市より無形民俗文化財に指定されています。西方囃子の発祥の時期は幕末の頃といわれており、当時は農民達が娯楽として楽しんでいたようです。その後長く盛衰を繰り返しましたが、昭和51年に、伝統芸能として復活させようと、奥富地区の公民館事業として復活させました。この時、神田徳丸流派の流れをくむ入曽囃子保存会の指南を受けたので、両者は交流を深めています。
ところで西方には、明治3年建造の白木造りの本格的な山車がありました。しかし、残念ながら廃棄処分してしまいました。維持管理が難しいのでしょう。当時の写真を拝見すると、山車の雄姿と人々の高揚した熱気を感じました。非常に残念です。
塩野谷様には、火男(ひょっとこ)や獅子などの被り物、それらをかぶっての踊り方、太鼓や笛の楽譜と演奏の方法を解説して頂きました。
西方囃子保存会は大人15名、子ども6名の陣容で会員を募集していること、10月16日には奥富かかし祭や11月市民文化祭で披露すること、などの紹介を受けました。
質問タイムでは、狭山市内の八つの囃子が、一堂に会して共演する場が設営できれば、演じ手の生きがいとなり、狭山市は一層賑わうのでないかと、意見交換しました。
なお、講義録は冊子「語り継ぎたい狭山の魅力」としてまとめる予定です。