★講座日時:令和4年10月19日(水)13:30~15:40
★授業方式:ZOOMによるオンライン授業(サテライトスタジオ:狭山元気プラザPCルーム)
★受講生:出席7名、欠席2名
★第7回講座テーマ:「まち起こし活動の継続発展とコミュニティビジネス」
~市民活動の新しいカタチの始まり~
講師:さやま市民大学学長 小山周三氏
★講座スタッフ:リーダー 江頭誠治 オンラインサポート 鈴木悦子、進行 草野喜実勝
私のまちづくりとの関り~小山 周三
◎ 私の専門分野:流通産業、流通経営、マーケティング、サービス・ホスピタリ
ティ経営、都市経営、フランチャイズ経営など
◎ まちづくりとの関わり:流通の役割を「都市まちづくりのあり方」の視点から
研究・調査 、国及び地方自治体(神奈川、埼玉、青森県など)の政策立案に
協力 。現在、狭山市協働推進委員会、協働推進協議会委員
◎ 元セゾン総研所長、西武文理大学名誉教授、早大など12大学の講師歴
★本日の講義
<深刻化する、市民活動支援者不足>
●自治会役員、民生委員のなり手が居ない!
●NPO・社団法人の解散・活動休止!
●高齢化による協力者・支援員(ボランティア)不足!
●若者・女性のエンパワーメント、現役世代、外国人の活動参加などの掘り起こし対策が必要
<求められる、市民活動の新しいカタチ>
●協働によるまちづくり10年の歩み、どう先へ進めるべきか?
●協働ガイドライン、市民大学事業、まちづくり条例制定へ
●高齢化、コロナ禍、マンネリ化、新たな担い手づくり
●「新しい協働のカタチ」をつくりだす。
●「活動の見直し」と「人材育成」が緊急課題
<継続からサステナブルな市民活動へ>
●弱体化する市民活動~必要性と継続だけでは続かない
●先を見越した戦略的対応~危機要素の克服、学び直し
●消滅から再生への転換期~消滅可能性都市からの脱皮を図る(東京都豊島区の事例)
●サステナビリティ(持続可能性)への再構築
<「強制型」から「共生型」への転換が必要>
●”楽しくない”活動の原因はどこにある?
●”参加”の楽しさとは何か?
●市民活動の”やりがい”とは何か?
●ディズニーの高質サービス・もてなしに学ぶもの~キャスト自身が客を楽しませることを楽しんでいる
<「共生・協働」の楽しみがやりがいになる!>
●「やらされ仕事」からは「楽しさ」と「達成感」は生まれない」
●「自発的な関り」と「相手からの好反応」がやりがいの基
●「強制型市民活動」の限界と反省
●市民活動は、本来は「高質サービス協働生産」の場
<地域コミュニティの課題解決方法?~「サービス価値」の創造プロセス~
●「市民の困りごと解決」は「社会的・公共的サービス活動」
~行政サービスと共助サービスの併存
●「有償」か「無償」かの単なる選択問題ではない
~市民ニーズに合わないことは無償でも満たせない~
●期待を上回る「サービス価値」の提供が出来るかどうか?
~顧客満足経営の視点から考える、「住民・市民サービス満足」
●コミュニティビジネス(市民起業活動)の考え方が普及
<地域コミュニティの課題解決は「協働・共生ビジネス(サービス)」~共助・協働・共生>
●コミュニティショップ~話し合いと合意形成
●コミュ委ニティデザイン~課題発見と解決方法の選択
●コミュニティビジネス~継続的活動への体制づくり、有償ベースの課題解決対応
⇒営利追及ではなく、「社会貢献優先」且つ「地域経済循環」でなければならない。
<共生・協働の新しいカタチ>
●「お互いさま」のネットワーク構築、フードバンク活動~三方善し精神
●参加・支援を楽しむ恊縁型協働活動~支援される側と支援する側の共演
●理念共有・参加型協働活動、SDGs
~世界共通課題と自分ごとの同化、安全で住み易い環境都市・まちづくり
<世界共通目標・SDGsへの取り組みと協働テーマ(村上芽・渡辺珠湖子「SDGs入門」より
●女性の活躍 ・教育と職業訓練 ・健康と長寿の達成 ・安全で住みよいまちづくり ・エネルギー
利用。CO②削減 ・持続可能な商事 ・プスティックごみ削減 ・森林や生態系の保護 ・科学
技術・イノベーションの創出
<地域コミュニティの問い直しと再生~協働・共生での解決分野の拡大>
●地域コミュニティ崩壊を防ぐ支え合い(プラットフォーム)
●福祉・介護分野での助け合い
●人道・人権支援(災害、難民、差別解消など)
●ボランティア・サポーターの育成支援
●子供の生長支援
●地域コミュニティの居場所づくり
●生活デジタル化支援
●食・エネルギー分野の自給率向上
以上
<受講生の意見>
●本来は継続可能型(サステナブル)であるべき市民活動が、強制型に変わっていくのは好ましい事態と
は言えません。楽しい筈の活動がいつの間にか楽しくない活動にならないように、市民に対する「質
の高いサービスを提供する」努力をする以外に無いと考えます。