開催日:平成 30年 9月7日(金)13:30~15:30
場 所: 狭山元気プラザ B棟2階 大会議室
担当講師 :さやま市民大学学長 小山周三
講座リーダー:草野 喜実勝
スタッフ: 山影昶、江頭誠治、有賀富士子
✥ 講座の冒頭に当講座のカリキュラムの変更に付き、以下の通り確認した。
第9回(9月7日)「工業都市さやま」を持続可能にするために・・」
第10回(9月21日)「まちにとって必要な「生活の必需品」を考える」
第11回(10月5日)「人生二幕目の楽しみは「まちづくり」から始まる」
第14回(11月16日)「健康都市づくりで超高齢社会問題を乗り切る」
本日のテーマ「狭山市の産業について」
1. 狭山市の産業概要
① 工業~狭山市の工業(モノづくり)の実力とは?
② 商業~大規模小売店舗と小売業の推移・グルメ開発
③ 観光~ゆるキャラ・入間川七夕まつり・その他
④ 農業~武蔵野台地に育った狭山茶・野菜・循環型農業
⑤ 東京オリンピック・パラリンピックに向けて
<本日の狙い>~数字ではなく、「イメージ」を共有することです。
① 工業:
イ)*狭山工業団地=昭和48年設立。企業数:105社
特徴~物流拠点として人気:多種多様な業種が存在
*川越・狭山工業団地=昭和41年設立。企業数:115社
特徴~大手企業及びその関連企業が集積
ロ)狭山市の工業の強みと課題
強み:地理的優位性(高速道路でつながる交通の要衝)
:高付加価値を生み出すオンリーワン中小企業の存在
課題:ホンダの撤退
:工業都市から物流都市への変化
:事業継承の難しさ(事業者の高齢化)
:設備・建物の老朽化
ハ)ふるさとモノづくり応援プロジェクトの進行
「狭山市のモノづくりを応援したい」
*イベント:「ものづくりフェス」
*情報誌:「本物づくりのまち 狭山」
*PRサイト:「モノづくり企業PRサイト」
②商業:市内に大型小売店舗がどの位あると思いますか?
所沢市、川越市、入間市、飯能市との比較(省略)
*商業支援で行政が力をいれていること
:店舗リフォーム補助、融資の斡旋、チャレンジショップ、街路灯の電気代 補助
*狭山市のB級グルメとは?~さといもコロッケ:埼玉県B級グルメ王座決定 戦で40品中第8位 100円部門では第2位
③観光:七夕の妖精(おりぴい)
:入間川七夕まつり~関東三大七夕まつり(平塚、茂原と並ぶ)
~100の矢来飾り、300の露店、阿波踊り、花火大会
:入間川とことん活用プロジェクト~オープンカフェ、手ぶらでバーベキ ユー、サイクリストの為の拠点整備、河川公園の遊具整備
④農業:*伝統ある「入間ゴボウ」、評価の高い「さといも」、主力商品に育った「 ほうれん草」「小松菜」、明治時代以来外貨獲得の先駆けとなった「狭山 茶」
*狭山市の農家約1000戸、生産額約36億円(埼玉県第一位の深谷市の 357億円の10分の一)
⑤ Tokyo 2020オリンピック・パラリンピック開催会場都市に向けて
*ゴルフ会場(霞が関カンツリークラブ)の会場都市として・・・
*都市ボランティアの募集:3種類で計5,400名
*開催期間中狭山市駅の乗降客予想50,000~60,000人/日
*観光都市への飛躍のチャンスをどう創るか?
Q:工業都市(工業団地)は住人増に寄与しているか?
A:S、40年代急増した団地の人口増と工業団地の社員増とは必ずしもイコールで はない。団地は「さやま都民」を増やしただけかもしれない。
Q:自衛隊入間基地の存在は狭山市にとってどんな意味があるのか?
A:財政面、人口面など色々な角度から見る必要があるが、全てを明らかにするの 難しい。
<受講生の意見・感想>
*入間川七夕まつりが関東三大七夕祭りの一つだったとは、知らなかった。
*狭山市の地元企業のテクノロジーについて再認識させられた。
*ホンダの寄居への移転が問題だとのことですが、狭山にはモノづくりの中小メーカーが多くあり大きなマイナス にはならないのではないか?
*大企業が市から出て行くのは企業にとって狭山市は魅力がないのだろう。
*工業=世界に誇れるオンリーワン中小企業でかなり有名な会社が多いのに驚いた。
*今まで狭山市の産業のことは殆ど知りませんでしたが、今日の講義で狭山はこういう都市だったんだということが分かりました。
<講座リーダーのコメント> 講座リーダー 草野喜実勝
*これまでの講座での「まちづくり論」の基礎的な情報として「狭山の産業」そのものの詳しい話は事実上初めて であり、スタッフも含めて改めて狭山市の実像を垣間見た感じの講義であった。
*何を考え、どんな行動を起こすにしても市の現状、実情についての基本情報が無ければ始まらないのだということを改めて感じさせられた講座であった。
*学園祭に向けての準備が隔週講座の弱点で、非常に遅れており、今後どこまで追い込めるか受講生とスタッフの頑張りが求められる。