★ 開催日時: 平成 30年 10月 19日(金) 時間 13:30~15:30
★ 場 所: 狭山元気プラザ B棟2階 大会議室
★ 担当講師 さやま市民大学学長 小山周三
★ 講座リーダー:草野 喜実勝 スタッフ:山影昶、江頭誠治、有賀富士子
★ 本日の講座テーマ:
✥「ソーシャル・ビジネス」で地域課題を解決する✥
1. 平成31年は狭山市の「まちづくり元年」
* 「協働のまちづくり条例」制定
*まちづくりの「担い手育成」と「構想力」を磨く
*課題発見力と課題解決力を高め、「まちづくり先進都市」を目指す
2.コミュニティ&ソーシャル・ビジネスの育成がカギを握る
*「人生100年時代」の生き方と社会システムを検討する
*持続可能な「地域課題解決型市民起業モデル」の検討
*ソーシャル・ビジネスの仕組みと資金確保
3.「ソーシャル・ビジネス」との出合い
*平成21年2月「地域づくりフォーラム②」
・ 主催 狭山市/西武文理大学
・ 開催テーマ;持続できるまちづくり事業を考える~
コミュニティビジネスの底力
・ 事例紹介
~神奈川県相模原・モナの丘(レストラン&農業パーク)
(農業生産法人㈱グリーンピア相模原)
社長桑田俊夫氏との出会い、現地視察と講演
4.「地域・まち」が「変わるチカラ」
*たった一人の力、一つの物、一つの店、一つのコト(事柄)でまちと地域域は変わる
*地域を変える「社会課題解決力」(ソーシャルデザイン)を磨く人材育成が必要
*まちづくりを支える組織革新~事業の継続性と革新性、有償ボランティア導入
5.市民活動の幅を拡げる「ソーシャル・ビジネス事業活動」
*株式会社事業:営利目的
*ボランティア活動:非営利活動、社会貢献活動
*ソーシャル・ビジネス事業活動
* 地域課題、社会課題解決型の事業組織
ソーシャル・ビジネス事業活動:地域課題、社会課題解決型の事業組織
ソーシャル・ビジネスまたはコミュニティ・ビジネス
6.自治会活動にも導入
*立川市の大山自治会: 会員数1300世帯(人口約3,100人)、昭和38年入居の都営住宅、高齢化率29%
*自治会加入率100%.孤独死ゼロ:人を助け、人に助けられたい自治会目指す
*コミュニティ・ビジネスの有効活用:受託業務(駐車場、公園管理等)、 自治会葬儀事業~ゆりかごから墓場まで)
7.地域課題解決型のNPO事業~NPO法人 コモンズの活動(狭山)
*地域生活を支える有償福祉サービス
◎主な生活支援内容①一般支援(家事支援)②短時間支援(電球交換・ゴミ出し)③外出支援(通院、買い物支援)④特殊支援 (エアコン清掃)⑤大規模支援(引越)
*コミュニティ・ビジネスの仕組み:利用会員・安心お助け隊・応援会員(つながり支援)
*拡がるコモンズ活動の幅~ごみ屋敷問題への取り組み、・コミュニティカフェ開設、オレンジカフェ(認知症予防)開設、
・フードバンク(生活困窮)支援活動、・今後、グル-プホーム等の運営、・市民力(シニアの知識・技能)活用によるソーシャ
ルビジネス事業の展開
*NPO法人 ゆうあいネット柏原
9.コミュニティ・ビジネスの先駆け~NPO法人 ぶどうの会(狭山市)
10.ソーシャル・ビジネスの事業特性
*ソーシャル・ビジネスの一般的説明:
「私たちの周りには、子育てや介護・福祉、地域活性化、環境保護などの様々な社会的課題がある。このような社会的課題の 解決に向けて、住民やNPO法人、企業などがビジネスの手法を用いて取り組む事業」
(政府広報オンラインより引用)
11.社会性×事業性×革新性
*ソーシャル・ビジネスの定義
①社会性~環境境問題、貧困問題、高齢者・障害者の介護・福祉、子育て支援、まちづくり・まちおこしの支援など
②事業性~社会的課題の解決にビジネスの手法で取り組み、継続的に事業活動を進めていく
③革新性~新しい社会的商品・サービスやそれを提供するための仕組みの開発、活用
12.ソーシャル・ビジネスの展開に必要な視点
*「社会貢献×生きがい×ビジネス発想」を含む、新たな市民事業活動 (想いとその実践活動)
*ビジネス発想:
・起業・創業~社会課題解決の起業ミッション
・事業継続~組織形態、マネジメント、有償活動
・地域の応援~応援団(サポーター)が得られる事業
13.ソーシャル・ビジネスは豊かな地域づくりを進める社会貢献活動
*ソーシャル・ビジネス=市民活動、市民起業:コミュニティ・ビジネスとも呼ばれる
*地域課題解決型の市民起業、社会貢献起業:協働=連携型の活動
*地域再生、地域創生に不可欠なまちづくり活動の担い手
14.ソーシャル・ビジネスを進めていくうえでの課題
*経営上の課題:
①人手の確保 (49.0%)②従業員の能力向上 (41.9%)
③売り上げの増加 (35.4%)④行政との連携 (29.3%)
⑤運転資金の確保 (27.1%)⑥社会的問題への啓蒙活動 (16.9%)
*様々な支援制度:支援啓蒙活動、融資、サポートネットワークなど
15.まとめ:ソーシャル・ビジネスが地域創生の担い手
*地域が変わる、社会が変わる~環境変化:(ソーシャル・デザイン)
*社会課題の山積~困りごとの増大:(ソーシャル・サービス)
*課題解決の担い手養成~志民:(ソーシャル・マネジメント)
*ソーシャル・ビジネスが地域創生の担い手
以上
<受講生の意見・感想>
*地域活動に有償サービスを取り入れると活性化が図れると思う。
*有償サービスということで長期間の継続が期待でき、スタッフもサポートしやすいと思う。
*有償サービス事業は、継続性を考えると必要だと思う。
*これからのボランティア活動は有償にすべき?
*(コミュニティ・ビジネス)はみんなが参加できる事業だと思います。
*(コミュニティ・ビジネスは)安い料金で支援する側とされるが側を繋ぐ大事な作業だと思います
*“何時でもいきたいところに行ける”と言うのはこれからの高齢者社会において必須になる。
*社会性・事業性・革新性は絶対的に必要である。
*(コムニティ・ビジネスは)少子高齢化、高齢者・障害者の孤立防止、つながりづくりに向いているとおもう。
*有償サービスは当然ながら安価でやってくれれば助かります。
<講座リーダーのコメント>(記入者)草野 喜実勝
*小山学長による本格的な「コミュニティ・ビジネス論」の講義として非常に“勉強になった”講座となった。
*受講生も学園祭の準備日であったが熱心に最後まで聞いていて、コミュニティ・ビジネスについての理解度はかなりのものだったと思う。
*13回目以降の講座の進め方、特にグループ編成後のグループワークについてもメンバー同士のつながりも強まってきたと思う。今後が楽しみである。