*日時:平成 30年 6月22日(金) 時間 13:30~15:30
*場所:狭山元気プラザ B棟2階 大会議室
*担当講師 :さやま市民大学学長 小山周三
:「地域ふるさと学」講座リーダー 川口 彰久
*講座スタッフ: コーディネーター:小山周三 講座リーダー:草野 喜実勝
スタッフ: 山影昶、江頭誠治、有賀富士子
本日の講座テーマ:「文化の視点からまちづくりを考える。
1)第一部:講義の開始にあたって〜さやま市民大学学長 小山周三
◎本日の講座の講師は当初「故広沢謙一先生」にお願いする予定であったが、先生が平成30年1月30日に急逝s れたので、急遽「地域ふるさと学講座」の講座リーダーを務め、その間に「語り継ぎたい狭山の魅力」全6巻を発刊した、川口彰久さんに講師をお願いした。
◎故広沢先生は、長く狭山市市議として活躍され、狭山市に係わる様々な文化事業、
に貢献され特に文化資源を活かした「狭山のまちづくり」について熱心に活動を続けられた。
◎昨年の市民大学「総合講座」での講義において「文化資源を活かす私案」〜今後の課題〜とする具体的に次の7つの提案を残された。
1.「童話と童句で商店街の活性化」:中央通り商店街の童句100選の活用
2.童句鑑賞の「狭山市の散歩道」ウォーキングコースの策定:狭山市駅⇒八幡神社⇒狭山役所⇒童句通り(中央通り)の散歩
3.文化資源としての「休み石」設置:童句の紹介+寄付者名、高齢者ので歩きやすいまちづくり。
4.狭山市双六の作製:教育現場への提供、市民への文化資源周知
5.副読本の刊行:狭山市を愛した文学者〜土屋由岐雄、吉野弘、さねとうあきらの三先生、国文学者田口保 明、清水宗徳
6.ご当地ソングの制作:入間川、ほしかねの井、清水義高、民話をテーマにした童謡
7.さやま学の提唱:市民大学中心の百人委員会、文化団体連合会との連携
第二部:「文化の視点」からまちづくりを考える~川口 彰久
1. 文化とは・・・「人間が社会生活上で作り上げてきた生活様式や表現」
2. さやま市民大学のでの活動実績
1)「狭山地域ふるさと学講座」(H.27年、28年、29年受講生合計84名)
*キーワード:狭山の歴史・文化・自然・産業などに係わるテーマについて講義(学習)を通じて狭山の魅力を知り、情報発信力を高め、ふるさと意識を醸成する事業として実施。
*講義録として、「語り継ぎたい狭山の魅力」全6巻に纏めた。
2)「さやまの生活文化伝承講座」(H.26、27、28年度受講生合計45名)
*市制60周年記念事業として特別特別講座として開講。
*狭山市誕生当時の生業(なりわい)〜茶業、畑仕事、養蚕、田仕事、商い〜
年中行事、行事食などを聞き書きによって記録することによって一冊の冊子を刊行した。
3)「狭山の民話語り部養成講座」(H.30年度開始)
*狭山の民話を語り継ぐ語り部を養成する講座としてスタート。
*子供たちに狭山の民話を語り継ぐことによって、狭山を知り、郷土愛を育んで欲しいという想いで開講。
*初めに活舌を良くする訓練とテクニックを学び、終了後は子供たちに民話を伝承する.。
4)西武文理学園中学校での地域学習支援
*狭山地域学習「さやま未来構想」(H.28、29、30年度)実施中
*1年目:課題を与えて解決策について議論し、その成果を市民会館で発表した。
*2年目:まず狭山学習を実施、その成果を纏めて「さやま市民大学学園祭」にポスターを出展した。
*3年目:3年生となった生徒たちがテーマを絞り検討中。グループに分かれて広報誌、ホームページ、動画ツール等利用。
5)狭山ふるさと醸成事業(狭山ふるさと会)
*活動の主旨:子供や親世代、ジジババ世代が狭山に愛着を持ち、狭山をふるさとと思う意識を醸成する事業。
*さやまを知る、狭山を体験する、狭山で仲間を作る、そのような場を提供する。
(1)「さやまふるさと〇×クイズ」
小学生以下の子供が対象で、H。27年49名、H.28年 65名、H.29年 56名
参加
(2)狭山ふるさとミニガイドブック作成:クイズ形式で問題と解答
(3)狭山ふるさとガイドブック
中学生以上の大人を対象に行政や観光協会、商工会議所などが発行す情報を集約。
*狭山市の8つの行政地区別に,概要、自然、公園、イベント、祭り、公民館活動
小・中学校、市指定の文化財、歴史などの情報を提供する。
6.今後の計画
*狭山ふるさと検定の創設など。
以上
第3部:グループ討論
*テーマ:狭山の文化資産について
3つのグループに分かれ、約30分にわたり熱心に話し合いを行った。
<受講生の意見・感想>
*狭山の知らないことが多く、内容のある話だったと思う。
*狭山についての自分の知識不足を改めて思い知らされた。
*私は全くお話の内容の事は知らなかった。ずいぶん色々なイベントが有るのだなと思った。
*狭山に64年も住んでいるのに本日の講義のクイズの人・施設等殆ど分かりませんでした。恥ずかしいばかりです。
*まず、童話、童句に絞ってスタートすることから始めよう。
*狭山にも私が知らない文化遺産が数多くあることを知りました。
*狭山の地域資源を活かした「まちづくり」を構築してみたい。
*狭山市に色々祭りがあることを初めて知りました。
*狭山は詩人や文人も多く、文芸の分野でも屈指のまちだと思う。
*狭山に住んで28年。何も知らずに忙しく生活してきました。せめて地元、広瀬
の事ぐらい知りたいと感じました。
*知らないことが多すぎて勉強になりました。さやま市民大学も若い人も参加する大学にして欲しい。
<講座リーダーのコメント(記入者)>草野 喜実勝
*急逝された広沢謙一先生に講義をお願いする予定のところ、代役を頼んだ「狭山地域ふるさと学講座」を3年 にわたりリーダーを務めた川口彰久さんは立派に代役を果たしてくださいました。
*狭山を文化資源の面から掘り起こし、そこに資源としての価値を見つけるという一見地味な作業かもしれないが、文化というものは表面上見えないところに隠れている、それを掘り起こす作業が如何に大切かを理解させて貰う貴重な講義だったと思う。
*受講生のほぼ全員が同じように狭山を知ることの大切さを痛感した1時間だったと思う。