・日程:11月15日(月)
・会場:オンライン
・講師:横山千枝子様、小磯一斉様
・受講生:出席11名(欠席0名)
第4回目の授業は、「『スギモリ稲荷とマツモリ稲荷』の学習 3」でした。
① グループに分かれ、発表会を想定した学習
② 課題の洗い出し
1) 小磯先生から、役者・ナレーターとして会得した、演者の心構えをお聞きしました。
初めに、小磯先生から役者としての心構えなどをお話しいただきました。練習では当然のこととして、台詞を覚える過程では感情を思いっきり出して物語に入り込みますが、いざ舞台に立つときには情景表現に尽力して、お客様には話に入り込んで感動してもらう、とのことでした。練習を積むことで境地は開けるのでしょうか。
2) 受講生がグループごとに語り、先生方より一人一人の課題に対して指導を受けました。
Aグループ
・語り手は、台本に顔を落とすのではなく、会場の客を見る。オンラインではカメラを見る。
但し、相手を見るタイミングは、台詞の最後が良く、相手に話しかけるように・・。
しかし、頻度が多いと煩わしくなるので、その時の情景にもよる。
・日本語の語りは、文末にむけて音程が下がるように話すことが自然。
しかし、強調したい部分は強調するように高くなる。
・スギモリ稲荷とマツモリ稲荷の対比、いつも同じように表現しない工夫。
・語るスピードは、一本調子にならない、微妙に調整。
・規模の大きな情景から小さな事象に変化するときには、トーンを変えてみては。
・お祝いの酒盛りの情景では、楽しそうな雰囲気を醸すように語っては・・。
Bグループ
・見上げたり、見下ろしたりする所作の時は、台本も一緒に動かしたてみたら自然。
・活舌に不安があっても、活舌は語り手の個性と捉えることができる。
繰り返し読み込むことで、慣れて心配なくなります。
・ニュースの読み手は、正確に伝えることが大事なので、活舌は正すことが求められるが・・。
活舌の練習では、口の中を大きく開けて、ゆっくりと発声する。
・文中「・・・・」の表現は、①前後の語りに間をおくケース、②つなげてしまうケース、が
る。どちらでもいいように思うが、難しい。
・対比が3段続く時は、①スピードを変えずに、②少しずつ早くする、などで表情が変わる。
Cグループ
・子供たちが歌を唄うか所では、2名が一緒に歌う試みをしてみました。大きな声と低い声のハ
モリは、現実的な臨場感が醸していました。
・場面が変わる「さあ」は、次の楽しい情景に移るので、その楽しさを伝える表現を。
・オンラインでは台本のページをめくる音が入らないように、書き込みを入れなどの工夫。
・「・・・土風・・・」の土風は無声音の塊で言いにくい。言いにくい言葉の時は前後を含めてゆっくりと伝える。
次回は成果発表会です。指摘いただいたことを意識して練習することを決意しました。
(受講生の感想)
・活舌を心配していますが、口を大きく開けてゆっくり発声することと指導を受け、練習します。
・小磯先生、横山先生から、具体的で細かいご指導を頂き、大変勉強になります。
目線の上げ下げのタイミング、台本も一緒に移動させるなど。
・発表会は、一堂に会して対面で実施したいです。
★『ドラマティックリーディング藩の会 朗読会』
11月24日(水)、小磯一斉先生と戸村美智子先生(平成31年度の講師)等による朗読会がありました。4名の受講生の皆さんとともに、プロの朗読を聴いてきました。オンラインではなくホールでの公演であり、語り手は台詞にそって、作品に現れる風景や情感を、顔だけでなく体を動かして表現されていました。さすがプロの集団と感じました。