★ 開催日: 令和元年 11月29日(金) 時間 13:30~16:00
★ 場 所: 狭山元気プラザ 大会議室
★ 担当講師 :講座コーディネーターさやま市民大学学長 小山周三先
★ 講座スタッフ :講座リーダー 草野喜実勝、スタッフ:江頭誠治、中山美喜子、松瀬陽子
★ 本日の講座:
1.第一部:まちづくりを「学ぶ目的」と「まち理解」のために~さやま市民大学学長 小山周三先生
◎まちづくり講座の開講目的
①「何か」が始めたくなる「気と志」が見つかる
②「まち」を「つくる」の基本的意味を学ぶ
③自分が住む「まち」の課題発見ができる
1.人は「家」に住む。同時に「まち」に住む
*まちはみんなが「共同して暮らす場(地域コミュニティ)」
*「まちづくり」は「住み続ける」ための「居場所づくり」
*「家」の暮らしには「生活必需品」が必要。「まち」の暮らしにも「まちの必需品」
が不可欠。
2.まちの暮らしに必要な「まちの必需品」とは
*あなたも考えてみてください。
*受講生に聞きました。約142の必需品が取り上げられました。
*お店、公園、公民館、病院、図書館、サービス施設など様々です。サロン、カフ
エ、おしゃべり場など、「地域の居場所づくり」が必需品化しつつあります。
3.「まちづくり」の「まち」と「つくる」の意味
*「まち」は何故ひらがなを使うのか?
「町」「街」「都市」など漢字は「マチマチ」です。今は「ひらがな」の「まち」
を使います。みんなが暮らす共同の場「コミュニティ」が「まち」です。
*「つくる」の意味~「「作る」「造る」「創る」など、いろいろな意味あり。
ハード(施設)/ソフト(支え合い)/ハート(こころ)も「つくる」の対象。
まちづくりは「創造」が大事。おがn
4. 「まちづくり」から「コミュニティ・デザイン」へ
*安心して住めるまち、楽しく暮らせるまちをみんなで考え、創り上げるのがまち
づくりです。
*「まちと共に暮らす」という生活感覚が大事です。子育て世代も、一人暮らしの
高齢者も、まちの暮らし支援が必要。
*地域コミュニティの「課題発見」「解決方法」「実践方法」を考えるのが、「コミュ
ニティ・デザイン」です。
5.「助けられ上手に生きる」を理解した人づくり、地域づくり、地域育て。
*地域をもつ5つの顔 *「助けられ上手」に生きる
①地域は「生活の場」 ①「悩み」が言える
②地域は「問題発生の場」 ②「ありがとう」が言える
③地域は「問題解決の場」 ③「助けて」と言える
④地域は「社会資源の場」 ④「迷惑」を掛けてもいい
⑤地域は「学び合う場」 ⑤「ふれあう」のが好き
*まちづくりは「地域育て」 *あなたは「助けられ上手」ですか
6.「地域とまち」は「変わる・変えられる」
*たった一人の力、一つの物、一つの店、一つのコト(事柄)でまちと地域は変わる。
*地域を変える「コミュニティ・デザイン(目利き力)」を磨く人材発掘プログラム
が「まちづくり講座」。
7.地域が抱える「課題領域」と「解決方法」
*地域づくりは課題解決活動~多様化する地域の課題
~健康づくり/子育て支援/地域防災/孤独・孤立化対策/学習支援/世代間交流
/地域交流サロン/まちの魅力訴求/郷土愛の醸成/身近で生きがい就労
*コミュニティビジネスは知育課題解決業。
*課題解決のための学習方法
~地域学習xまちづくり学習x生活起点→市民学
8.コミュニティ・ビジネスが地域を救う
*コミュニティビジネスとしての市民起業を育てる
地域課題解決ビジネス~社会貢献企業の育成
*コミュニティビジネスの学習方法~社会貢献xビジネス発想x生きがい
*活動継続のために必要なマネジメント~企業ミッションxコミュニティマネジメン
トx連携力
9.協働のまちづくりを狭山の誇りに育てる
*令和元年は「狭山のまちづくり元年」
「協働のまちづくり条例」施行→さやまのシビック・プライドになる
*「まちづくり条例」が生まれるまでの経緯
平成23年:狭山元気大学開講:まちづくりの人材の育成の始まり
平成24年:「協働ガイドライン」策定:行政・市民提案型協働事業開始
平成26年:さやま市民大学誕生:SSCCと狭山元気大学が統合
10.「まちづくり」は「生活起点」から始まる
①「暮らし・生活発想」」から見えてくる地域課題が出発点
②「市民力(志民力)」と「地域力」がまちづくりの推進エンジン
③「市民主導」x「行政支援」x「連携・協働」の仕組み
:まちづくりに必要な3P
①パッション ②プライド ③パートナーシップ
11.ゴール:魅力あふれる「ザ・狭山」を創ろう
*「ザ・狭山」になりうる地域資源の活用
*愛着と誇りが持てる「シティ・プライド」の創造
*安心・安全、楽しく暮らせる、多様な「つながり・支え合い・共生社会」の実現
*都市の魅力は「地域コミュニティの魅力」から
第二部:講座学習成果発表会
◎B班(西村廣一、吉川浩彦、佐藤咲子、栗原博正(欠席))
★発表テーマ:「10年後、「まち」が崩壊の危機に立たされると想定される主な理由」
◎A班(花形直平、大木繁、小川良子、三島富士雄
★発表テーマ:「まち」の崩壊を避けるために必要な「再生プラン」とは?
◎C班(内田政彦、小久保雄一、有賀富士子)
★発表テーマ:私たちが実践できる「まちづくり活動例」
以上の発表の後、修了式を行いました。
修了生は受講生12名の内11名となり、小山市民大学学長から一人ひとり「修了証」を授与し、
講座は全ての課程を修了しました。
講座の修了後、講座のまとめの「文集」をつくる件について引き続き検討をするために、
A.B,C班各リーダーと小山学長と講座スタッフによる「修了文集編集会議」を早急に開催することを確認しました。
尚、18:00からは場所を変えて「講座懇親会」することにしました。
本日をもって全15回の講座は無事に終了することができました。関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
<講座リーダーのコメント>草野 喜実勝
*4月12日の入学式以来、8か月にわたる講座も最終回を迎えて、市役所の職員7名が研修を兼ねて参加してくれ、総勢20数名の賑やかな講座最終回となった。
*受講生が11名という少数精鋭の講座であったが、内容は毎回非常に充実した講座であったと評価できると思う。
*小山学長の強い想いを基に「学長のまちづくり講座」というある意味大胆な講座名の
下に開講した訳であるが、小山学長の「まちづくり」にかける想い、熱意が全ての面において支えになっている講座であった思う。
*最終回の講座の中に、小山学長の想いの全てが盛り込まれており、これが「学長の・・・」
と名付けた本当の意味であったと改めて感じられた最終回の講座となった。
*最終回には市の職員8名の聴講参加者が有り、各班の成果発表を熱心に聴き入っていたのが
特に印象に残った。講座終了後各班の発表を写真に撮ったり、メモをしたり最後まで真面目に
参加している姿が講座担当者としてとても嬉しかった。
*小山学長、受講生の皆さん、そして講座スタッフのみなさん、本当にご協力に感謝いたします。