骨格筋の再生と生体外構築
日時 : 令和元年7月6日
場所 : 早稲田大学所沢キャンパス
講師 : 早稲田大学教授 秋本崇之
骨格筋の基礎
- 筋には ① 骨格筋(Skeletal muscle) ② 心筋(Cardiac muscle) ③ 平滑筋(Smooth muscle)がある。機能には ① 動き(Movement) ② 代謝(Energy metabolism) ③ 産熱(Thermogenesis)があり体内エネルギーの40%を筋肉が消費している。また何もしていない状態でも20%を消費している。
- 骨格筋には筋原細胞を持つ筋細胞がある。
筋繊維タイプ…
① 赤い筋肉(収縮速度が速く持久力があり,酸化的エネルギー代謝をする。代謝性疾患予防にはこの筋肉を増やす事が必要である。)
② 白い筋肉(瞬発力があり,解糖的エネルギー代謝をする。)
骨格筋の再生
❖ 筋肉は再生しやすいが,不活動だとすぐに細くなる。
- 骨格筋を構成する筋繊維にはいくつかのタイプがある。
- 筋繊維タイプにより収縮・代謝特性が異なる。
- 骨格筋は代謝性疾患の治療標的になり得る。
- 骨格筋の再生には筋組織幹細胞が重要な役割を果している。
- 骨格筋は生理的要求に対して自身を適応させる「可塑性」に富む組織。
骨格筋の再生医療
「① 移植」「② ドラッグ スクリーニング」「③ 疾患,組織構造,メカニズム研究」に利用可能になって来ている。
受講者の感想・意見
- ”筋肉は裏切らない”の言葉を信じて少しでも赤筋を増やせるよう運動を続けたい。
- 赤い筋肉をふやすには、毛細管密度を増やすことが重要なため、どのような日常生活で食事・運動・睡眠に取り組めば良いか大いに知りたくなりました。