気になる子どもとその親を支え続けて
実 施 日 : 5月31日(金)9:50~12:10
場 所 : 狭山元気プラザ B棟2階 大会議室
担当講師 : 柳沢 健一(児童発達支援センターあんず センター長)
柳沢健一先生のご紹介
狭山市の障害児教育の第一人者である。『青い実学園』で親子を献身的に支え続けてきた。その後児童発達支援センターあんずを立ち上げ、現在センター長としてご活躍されている。
子育てへのたくさんのメッセージ
まず初めに、柳沢先生から、「子どもの理解も接し方も全て施設に通ってきてくれる子どもと、その成長を共に喜び合える保護者が教えてくれた」とのお話があった。その語り口は謙虚で温かい人柄が滲み出ていた。子どもの失敗・親の失敗など、笑いを誘いながらの事例で受講生に分かりやすかった。
心の不安を強く抱えて通園してくる親への、「ちゃんと育ってるよ~の安心感」「明日が楽しみになる今日を支援」「頑張ろうではなく張り切ろう」「子どもの行動には必ず理由やメッセージがある」「その人の好きや自分の好きを大切に…」などのメッセージは、全ての子育てに通じる話である。『語尾伸ばし』『手つなぎ』などの具体的な支援方法も貴重だった。
個々のサポートも必要だが、幼稚園や保育園等に出向く巡回指導では “ウンコ・バカ―”など意味なく飛び交う言葉のシャワーに触れ、集団生活ならではの体験だと語る。自分で覚えた言葉を使いこなして、広がる社会の土台となっている。改めて連携教育が大切と締めくくられた。
受講生からの意見
・気になる子どもとは「障害」と勝手に思っていたことが恥ずかしいと思いました。子どもの姿、行動にはそれぞれ理由があることを知りました。
・子どもにぴったりくる言葉かけは難しいですが、共感だけでも努力できると思いました。狭山にこんなにいい専門の施設があってとても有り難いです。
・青い実学園しか知りませんでしたが、先生が立ち上げた『あんず』は中学生までが対象だと知ることができ、狭山の療育がより充実したと思いました。
・支援する上での心構えなど、とても分かりやすいお話でした。
・もっともっとお話を聞きたいと思いました。
講座リーダーコメント
・「心に残った」という感想が多く寄せられていました。次週は青い実学園に見学に行きますが柳沢先生のお話がとても参考になったと思います。
・6月25日に元気プラザ大会議室に於いて家庭訪問型子育て支援事業報告会があり、そこで柳沢先生の講演があります。受講生にお知らせしたところ興味を示していました。