子どもに寄り添い、親子に寄り添うとは
実 施 日 : 5月24日(金)9:50~12:10
場 所 : 狭山元気プラザ B棟2階 大会議室
担当講師 : 宮崎雅代園長様(よつばのおうち) 井口涼子様(子育てプレイス奥富)
担当講師 : 諏訪きぬ(本講座主任講師) 大野礼子(本講座リーダー)
ほどよい親子の関係とは ― アタッチメントの視点から ―
前回の講義の続きから入り、アタッチメントの講座を考えるきっかけになった経緯を諏訪代表から話した。ほどよい親子関係についてウィニコットの分析を引用し、移行対象の形成や依存期の発達段階などを説明した。3人の講師の補足説明などで講座の意図を意味づけた。
子どもに寄り添い、親子に寄り添う保育実践
初めに、よつばのおうちの宮崎園長より、佐藤園長から引き継いだこと、他の保育所で支援の手が届きにくい駆け込み寺的な支援を大切にしてきたことが話された。現在は認可施設・小規模保育所となり保育体制の安定は図れたが、子育てで困っている親子に100%寄り添うことへの制約が生じている。保育環境や内容を映像で紹介したあと、アタッチメントと「担当制保育」の効果、親とのアタッチメント形成が保育者と子どもの間にも形成される様子を映像で紹介。安心・安全を獲得することの大切さを強調した。
次に、子育てプレイス奥富元室長の井口さんより、市の委託を受けての設立の主旨、奥富幼稚園の跡地にでき10年目を迎えたことが話された。映像で清潔な環境づくり、親子と接するだけでなく、誕生会や幼稚園見学、保育付き講演会などの精選された行事、母親に寄り添う相談事業などを紹介。
見学実習について
最後に、見学実習の意味や方法、日程表、レポートの提出等についての説明があった。
受講生からの意見
・アタッチメントが理解できました。その形成を大切に育てたいと思いました。
・心に残り心に響く保育実践。大好きの言葉と程よい関係を実践したいと思いました。
・毎回保育室で泣かれて辛いが、今日必要なことと分かり安心できました。
・雰囲気の良い子育てプレイス奥富とよつばのおうちの歩みを伺い、見学実習がとても楽しみになりました。
講座リーダーコメント
・受講生の皆さんはよつばのおうちと子育てプレイス奥富の観察実習をとても楽しみにしているようです。講座枠から外れた学びなので、多くの負担をおかけしています。快く受け入れを承諾してくださり感謝しています。支援の現場感覚を磨いて、お助け隊の意識を高めてきてほしいと思います。
・体育祭の参加者を募りましたが、若いママさんの参加は難しいところがあり残念です。