日程: 1月21日(月)
講師: 狭山市文化団体連合会 前会長 横山千枝子 様
元NHKキャスター 村松真貴子 様
会場: 狭山元気プラザ 大会議室
受講生: 出席28名
1.授業開始前に、前回広福寺語った動画を皆で観ました。
グループが並んで読むとき、担当部分以外の時の姿勢について指摘を受け、座る椅子を用意するなど工夫が必要なようです。
2.「オノマトペ」(擬声音)を練習しました。
擬声音には擬音語(物の音や声を表す言葉)と擬態語(心境や状態など実際に音のしない言葉)があります。「オノマトペ」はフランス語ですが、実際日本語にはたくさんのオノマトペがあり、狭山の民話「ひろせのタケル」には特にたくさんの擬声語があり、その時々のイメージを膨らまして読むことが大事だと指導を受けました。
1)擬声語
・「ニャーニャー」、「ワンワン」、「ゴトゴト」、「バーン」など
2)擬態語
・痛みの表現:「シクシク」、「キリキリ」、「チクチク」、「ズキズキ」、「ズッキーン」など
・泣く表現:「シクシク」、「ワンワン」、「メソメソ」、「ウワーウワー」など
・歩きの表現:「トバトボ」、「フラフラ」、「スタスタ」「ヨタヨタ」など
・降雨の表現:「ザーザー」、「シトシト」、「ポトポト」など
3.狭山の民話『かまどの神さん縁結び』(さねとうあきら作)を練習しました。
『かまどの神さん縁結び』の民話は「名主屋敷の飯炊き女のおトクは、朝から晩まで陰日向なく働く気だての良い娘です。顔中真っ黒なので「黒オカメ」と呼ばれていました。ある時、神棚の真っ黒の神さんがおトクに良縁を授けると告げました。ほどなく身分の高い武士が訪れて、嫁に迎えに来ましたが、婿殿は大六天の森にすむ白天狗でした・・・」という狭山市沢辺りに伝わる昔ばなしです。
・同じ言葉でも、アクセントやイントネーションの付け方で異なった意味になってしまうこと。
受講生それぞれの出身地の方言は独特の温もりがありますが、課題について指導を受けて標準的な読み方を学習しました。
・「オトク」は適正期の娘、「神さん」は独身の天狗で若者、「名主」は二人の娘の親だから初老か、それぞれの驚き、喜びの情景を、どのように表現するか、語り手の個性を尊重しながらも、先生から指摘を受けて学習しました。
・嫁入りの行列が大六天にさしかかった時に、オノマトペ『がら、がら、ずっしーん』があり、一人一人語ると、10人十色の雷鳴があり、和みました。
・先生方の導きで、受講生の皆さんお互いの語りにコメントや感想を言えるようになってきました。